【写真日記114】ライラックとアンジェリカ

山本渉さんの写真展「ライラックとアンジェリカ」を見た。

植物。つぼみでしかなかったものから、そのつぼみをやぶって顔を出し、
縮こまっていた芽が上を向いて伸びていくまでの過程。

ギュウギュウに詰め込まれていた赤ん坊が本能のままに歩き出す。

とてもすがすがしく鮮やかで、
生命とは何なのかを考えさせてくれる展示だった。

生命は手放しに育ち、生きようとする。

花火がヒューンと上がったら、ドーンときれいな華を咲かせるように
何の疑いもなく生まれたままに顔をあげ、お日様に向かって伸びていく。

自然の摂理。

エネルギーを注ぐ回路は本来単純なのだ。

翻って我々はどうなんだろう、ね。

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