くしゃみが止まらない、鼻水が止まらない。
まるで壊れた蛇口、今日の鼻はどうしたことか。
自分の鼻水に溺れそうになりながら、
「助けて！クラシアン！！」そう思って、
お昼休みに会社を抜け出し病院へ。
先日のアレルギー診断の結果を貰いに行くためだ。
病院かクラシアンかどっちに連絡すべきか迷うような鼻である。
大層なアレルギー反応が期待できる、
もはや何を聞いても動揺などするものか。
受付に地獄の通行手形（診察券）を提示して一言。
「聞かせてみせよ（先日の診断結果を伺いに来たのですが）私の体を蝕もうと画策する修羅共の真の姿（鼻水、くしゃみの原因のアレルギー結果）を」
地獄の門番（看護師さん）に診断結果を聞く。
驚愕の事実を突きつけられた。
「ばかな・・・」
この衝撃はあの凶暴で冷徹、温度感のないティラノサウルスが
毛むくじゃらだったという新説をきいたときくらいがっかりした。
（ぼくは恐竜好きだ！）
検査の結果は、なんと、花粉やハウスダスト、
すべての項目が問題なし。
ブタクサを罵る準備をしていた。
ハウスダストを呪う覚悟もしていた。
カビを死滅させる執念を沸き立たせていた。
この負のエネルギーを何にぶつければいいんだよ・・・
会社を出て数時間、ドトールでコーヒーを二口飲んでふと気付いた。
「あれ鼻水が、止まっている。」
悪の根源は会社だったのか。
そうだ！爆破しよう。
