内定を勝ち取る!就活マーケティング思考4〜あなたに強みなんかない〜

こんにちは、いむりんです。ここまで就活を行うにあたってマーケティングの考え方を取り入れてみようということをお話してきました。今回は書類選考や、面接でダイレクトに関連してきます「自分の強み・弱み」についてです。けっこう大事なことを書いていきますので、ぜひ注目してみてくださいね。

■あなたに強みなんかない

結構ショッキングなタイトルだと思います。「おいおい、ちょっと待てよ、強みあるよ、把握してるよ」と。でも、待ってください。自己分析を行うと、自分の興味をもてる分野がわかったり、これまでの経験から自分の性格、長所、短所などもわかっていると思っているかもしれません。

しかし、一般的な自己分析のやり方にだまされてはいけません。なぜなら長所、短所とあなたが思っているものに関しては、自分一人では出てこないのです。それは単なるあなたの思い込みに過ぎません。

例えば、

長所:声が大きくハキハキしていて元気
短所:細かいことが気になりすぎる神経質

こういう風な強み、弱みがあると分析したとします。でも、これは本人の主観が入っているその人の解釈だと言えます。過去に、声が大きく、元気だねと褒められた経験があるから強みとして分析したと考えられます、これが同じ挨拶をしてうるさいと怒られていたら、弱みの方に“空気が読めない、うるさい”という解釈になっていたかもしれません。

そして、これは企業の解釈でも異なってきます。志望している企業が、静かな社内で緻密な作業を行うような会社であれば、「声が大きくて元気」という要素は特段求められませんので、その企業にとっての強みにはなりません。一方で、少しのミスも許されないという業務なら、「神経質で細かいところが気になる」という性質は、その企業にとっての強みとなり得ますよね。

つまりあなたに強み、弱みという要素が備わっているわけではなく、志望する企業によってあなたの性質、性格が強み、弱みに変化するんですね。
Aという企業では強みだったものが、Bという企業では弱みになる可能性があるということですね。なので、自己分析するとすれば、まずは自分をフラットに見て、そして志望する企業に自分の性質を当て込んで考えてみるということが大切ですね。

「この企業はベンチャーで勢いあるから、これまでスピード感もってやってきた事で成果につながった事を強みとしてアピールしよう」

「この企業は歴史があり、信頼を大事にしているから、これまで誠実に取り組んできた事、長く続けてきたことをアピールしよう」

といった具合です。その会社の特徴、求めている人物像などをヒントに、強みに変換できそうな要素をぶつけていきましょう。

仮に企業が公表する求める人物像が、自分とまったく違う場合ということもあると思います。今お話したやり方でいくと、企業にあわせて自分の特徴を話す訳ですから、ある程度自分でコントロール(キャラづくり)することもできると思います。しかしながら、無理に面接で自分を作って内定をもらったとしても、入社してから辛くなるだけです、あまり自分を作っていくのは得策ではありません、

就職活動においては内定をもらうのがゴールですが、人生においてはむしろ内定はスタート前の準備段階のようなものです。気持ちよく素の自分を出して成果につなげられるような職場をいつけた方がいいでしょう。求める人物像はそうしたものを考えるうえでのヒントにもなります。

■求める人物像から活躍できる職場を割り出す

求める人物像に関しては、これまでの経験上、きっちり社員にアンケートやインタビューを通してきちんと作り込まれている企業から、何となくや理想で作られている企業まで様々です。

いったんここではきちんと作られていると仮定して、お話を進めていきますが、求める人物像というのはだいたい2パターンあると考えています。

(1)過去からの実績から人物像を設定している
例:これまでの実績から○○という能力を持っている人物ならうちで成果を残しやすい

(2)未来への期待から人物像を設定している
例:今後、既存の事業を見直したり、新たな事業を行っていくにあたり、○○という能力が役に立つだろう

というものです。多いのは(1)ですね、これまでのハイパフォーマー(高い結果を出してきた人)を分析して、共通する要素を持った人を採用するということです、ですから求める人物像にマッチしていれば、あなたはその会社で成果を出しやすい可能性があるという事ですから、将来を考えると狙い目なはずです。もちろん、あわなくてもどうしてもこの会社で頑張っていきたいというのであれば、それはそれでその意識がモチベーションとなって成果につながるでしょうから、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

このように企業の特性、求める人物像などから紐解き、アピールすべきポイントを変えていきましょう。そういう意味で、丸暗記なんかしているうちはだめだと言う事ですね。自分の特徴を主観ではなく客観的に見れるようにしておくといいですね。

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