【写真日記108】幻聴


真っ黒な世界。
目開けているのか閉じているのかもわからない。

突如けたたましいバイクのエンジン音、
暴走族がバイクに跨りエンジンを吹かしているあのノイズだ。

ただバイクの気配がない。、暗闇に光がぽっと現れ、
一人の男が歩いてくる少し向こうを歩いているのが見える

口にはホルンのような金管楽器を咥えていて、
そこから何台ものバイク音が出ているようだ。

彼が目の前を通り過ぎようとしたときに、
こちらを見た。

その瞬間エンジン音は耳をつんざくほどの爆音となり
彼は口角を目元まで上げ、温度のない笑み浮かべる。

顔を引きつらせた笑みを保ちこちらに歩いてくる。


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