【写真日記96】黒猫が夢の中

少し前、夢を見た。

小さな黒猫を飼うようになったらしい僕がどこにいくにも
胸のあたりに抱きかかえながら一緒に連れてくというもの。

その夢の中では僕とその猫は気持ちが通じ合っており、
お互いもそれを感じている。

いなくなったときも、場所もピンときて、この辺で寝てるのかな?
というところを探しに行くとすやすや寝ていて、
それに気づくとまた駆け寄ってきて僕の懐に飛びついてくる。

僕が幼いころ、近所で拾ってきた猫も黒猫だった。

野良だったし、もちろんすぐ家で飼うことを許してもらえたわけではなく、
庭にダンボールをおいてやり一晩あけて、明くる日の朝まだそこにいれば
飼ってもよいという人生で初めての賭けかけだった。

結果は僕の勝ち、その日から家族が一人増えた。

みゃーみゃーないていたので、
そのまま名前は僕がミャーと名付けた。

考えていた人たちもいたけど早い者勝ち、
でもあいつはミャーだった。

随分と一緒に遊んだ、
猫好きは間違いなくこいつの影響だと思う。

夢に出てきた猫は、そんな愛くるしいミャーの生まれ変わりのような
黒さと懐っこさだった。

でも小さかったなあ、
当時のままでかくても十分かわいがってやるのになあと、
そんな風に今思ってこれを書いてる。

あ、むしろミャーが大人になった僕を見たらびっくりするか。

夢の中に会いに来たのかなあ、久しぶりに。

猫好きがどんな猫が好きかと聞かれて答えるのは
だいたい一番初めに飼ったねこの模様だそうだ。

僕は当然質問されたら答えは、黒猫。

今度飼うというか一緒に住むならやっぱり、
黒猫がいい。

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