主体性の問題は新人ではなく、教育側の問題


年もあけて、もうそろそろ新たな年度が始まる今日この頃、今企業では4月に入社する新入社員の受け入れの準備、育成計画を見直す時期ですね。今日は新人教育の話をする際によく聞く話に触れたいと思います。

■求められる主体性
毎年新人研修に関して人事の方とお話するのですが、キーワードはここ数年きまっています。ずばり「主体性」です。どうやら現場からすると、言われた事だけではなく、自分たちから動いてもらいたいという気持ちが強いようです。さて、この主体性ですが、言われてすぐ出てくるものではありません。もっというと主体性という言葉をどのように捉えているかで、解釈が全く変わってきます。

辞書には「自分の判断のもとで、行動すること」みたいな感じで書かれています。つまり自分で考えて自分で動くということですね。おおむね皆さんが考える主体性もこんな感じだと思います。

この主体性についてですが、何も社会人になってからの新人教育だけの話ではありません。例えば、保育園の園児もこの主体性が発揮できるように保育されています。保育での主体性の伸ばし方も社会人の新人の主体性も根本的には同じだと思います。これはむしろ育てられる新人にというより、現場で育成する教育担当者にこそ覚えておいてもらいたいと思います。

■主体性とは心のうちにある想いを表出させる事
保育での主体性というのは、ある先生から教わりましたが、簡単に言うと
「心のうちにある想いを表出させる事」だそうです。心の中で何かやりたいと思った事を「実際に行動に移す」、「口に出す」などがそれにあたります。

ですので、本質的に「主体性」を教育によって植え付ける事というのはおかしな話で、そもそもうちにある想いを出しやすくするための援助をして上げる事が必要なのです。つまり、新人に主体性をもってもらいたいのであれば、新人の教育ではなく、教育担当者にうまく現場で主体性を発揮できるように支援の仕組み、仕方を学んでもらうということでしょうか。

知らない間に、我々(教育者、上司)側が主体性を閉じ込めてしまうような関わりをしていないでしょうか?そしてできないからといって仕事を取り上げたりしていないでしょうか?取り上げる前に、まず支援する、その前に援助する。何事も手を貸さず、できるところまでやらせてみる、熱い物に触ると火傷することを経験から学ぶのです。

さいごに
今はビジネスにもスピードが求められますが、基礎の教育はやっぱり小さいうちにやっておかないといけません。社会人1年目はまだ赤ん坊です。赤ん坊に箸を使って、こぼさず飯を食えというのは無理な話。まずは離乳食を食べて、やっとスプーン、フォークを使って順番があります。

そんなスピードでビジネスやらなきゃ回らないのはどこか仕組みがおかしいということ。みなさん、根本を見直して気長に育てる余裕、仕組みをもってみませんか?


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