バレエ界の異端児、セルゲイ・ポルーニンは表現者のお手本だと思う。

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』というドキュメンタリー映画を見た。

19歳という史上最年少で世界の最高峰であるロイヤル・バレエ団のプリンシパルに上り詰めるも、電撃的な退団、、有り余る才能とだからこそのしかかる重圧に苦悩しながらも紆余曲折を経ながら自分の道を探っていく彼の姿がまとめられていた。

苦悩に打ちひしがれたセルゲイ・ポルーニンが引退のためにホージアの曲『Take Me to Church』で舞った映像はyouyubeで公開され、世界中で2000万回以上再生された。この映像は世界中を感動の嵐に巻き込みながら、セルゲイ自身も世界からの賞賛、励ましにダンサーとしての在り方を再認識するきっかけとなったようだ。


クラシックバレエはほぼ見たことはないし、コンテンポラリーなダンスも皆無、でもはじめてyoutubeでセルゲイの作品を見たときには鳥肌が立った。バレエに明るくない僕でも、ダンスの才能に愛されているのがわかったし、またその才能に負けない努力をしてきたことは伝わった。そして彼の表現からはどうしようもない苦悩と呪縛、そしてそれらから脱出するために何かを追い求めているようで、何か心の中が痛かった。

そんな彼のこれまでの半生がまとめられた素晴らしいドキュメンタリーだった。バレエやダンスに興味がない人でも心を動かされる事は間違いないと思う、まずはyoutubeで映像を見て興味を持てば今ならまだ映画館で上映している。

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
東京での公開情報はこちら

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
セルゲイ・ポルーニンの来日インタビュー記事がまとまってました。

天才の才能と苦悩、そしてアーティストとしての表現手法に興味がある人は見ない手はない映画だと思う。

ちなみに僕は勢い余って写真集まで買ってしまった。
映画見るときっと欲しくなると思いますので、こちらにご紹介しておきます。

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