中小企業経営者が知るべき家入一真氏のだるだるの裏側「15歳から社長になれる」出版記念セミナー

日々、炎上している家入一真さんの出版記念のトークショーが開催されるという事でいってきました。@池袋ジュンク堂

これまで出されている書籍は読ませてもらっていて、全て本音で話されており、個人的に好印象をもっていました。文の流れもテンポよく読みやすい本で、一冊読み終えるのもあっという間で、実際にはどんな人が書いているのか、気になっていたのでいい機会でした。印象としては本のタイトル通り「こんな僕でも社長になれた」的な感じの人でした。(笑)

その日も、対談相手はちゃんと来ているのに、家入りさんは時間になってもちゃんと来てない!終いには対談相手に「家入さんはドタキャンするレベルの人なので、10数分遅れでくるのはまだいい方」とか、フォローされることが成立している不思議な人でした。トーク中もハキハキ感はなくて、しまいには自分には霊が憑いていたことがあるとかだるだるトーク全開でした。(笑)

とまぁ、そんなだるだるな感じで始まったトークショーでしたけれど、やっぱり日ごろから講演されていたり、さまざまなサービスを立ち上げたりしている人なだけあって、興味を惹かれる内容でした。今回の内容は「15歳から社長になれる」という書籍のからみだったことから、起業関連の話が多く、経営者やこれから起業する人にとって役立つ事を話していたので、印象に残っていることをまとめておきます。

■人からどう見られてるかは関係ない
炎上して一人前、遅刻しても普通みたいな感じの家入さん。まわりの目を気にするという事は、微塵もないようです。(ただ寝起きに「死ね」とか書かれているツイート見たりするとへこむけどとのこと)ここでふと思ったのですが、周りの目を気にするということはどこかで他人に依存しているということだと思うんです。依存しなければ相手にしっぽふる必要はないですから。そういう意味で、家入さんは一般的な常識とは別のところで自立している人なのかもしれない。自分を出せる、自分の好きに出来るという事は自立している人の強みだと思う。それで人がついてくるなら本物だし、ついてこないならそれまでの人間、それすらも自己責任の範囲だということ。見習おう!遅刻は良くないけど!

■コンプレックスが商売のタネになる
起業するときに考えた方がいいのは、それは自分がやるべき事なのかということ。自分じゃなくてもできてしまうのであれば、自分がやる必要はないし、逆にこれまでの自分の経験から湧き出したアイデアであれば、そこへの思い入れの熱量は他の人には負けないものがある。これは事業の継続に大きく関わる要素だと思う。仮に、もし事業がうまくいかなかったとき、自分だからこそやる価値があると思えれば、踏ん張る力もわいてくるだろう。いわゆる使命感というものだ。自分のコンプレックスと向き合うことで、ビジネスのヒントが見えてくるということは本当そのとおりだと思う。

■組織には役割分担がある
組織には0から1を作るのが得意な人がいれば、1を10にするのが得意な人もいる。家入さんは典型的な前者、経営には向いていないのだとか。世の中小企業の経営者とはちょっと違う。だいたい、自分がやらねば誰がやる的な感じで、権限委譲をほとんどしない経営者が多いと思うけど、家入さんは自分の仕事が何にもなくなっちゃうくらい人に仕事を振るらしい。で、自分はやる事なくなって、社内を歩き回る変なおじさんになるとの事。振り切っているけど、正しいと思う。会社を成長させていくためには社長一人じゃ限界がくる、権限を少しずつ委譲して任せていかなければ会社は成長しない。社内を歩き回るおじさんは極論だけど、経営者の仕事は適材適所の人員配置と権限委譲これに尽きると思う。経営者の参考にもなると思う。

他にもいろいろ面白そうなことを言っていたが、寝たら忘れてしまった、でもだいたい本に書いている事だったので、また読み直す事にしよう。家入さんは本人がだるだるなので、その印象に引っ張られがちなところはあるけれど、よくよく聞いていると、本質的には真っ当な事を言っています。炎上することは今のみんなに受け入れられないから、もしくは表面だけで捉えてしまうからであって、その中身を見ようとすると少し先の未来を覗けるかもしれません。既成概念に縛られて、思考を停止してしまうくらいなら家入さんくらいぶっ飛んだ発想で行動してみるといいんじゃないかと思うわけです。みんなに受け入れられるということは、みんなと同じところ止まり。少しくくらい反発されても、自分の主張をしていきたいですね。

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