【スペイン巡礼2日目】まるで修学旅行!?みんなでワイワイ足治療!

 

■本日の工程
2016年4月13日 巡礼2日目
ロンセスバージェス(7:15)→ララソーニャ(15:30):27km

 

朝起きて足を見ると、マメが右足に3つ、左足に3つできていた。「1日歩いたらこれか。」こんなに歩くことはこれまで当然のことながらなかった。事前情報でマメや水ぶくれには悩まされると聞いてたので、想定通りではあるのだけど、やっぱり痛い。

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今日は曇り空、標識によると、ロンセスバージェスからはサンティアゴまで790km

 

道端でアルベルゲの部屋メンバーと再会

ロンセスバージェスでは400人ほど収容できる大きなアルベルゲに泊まった。雨が降っていたこと、昨日は初日ということもあり、あまり勝手がわからず、アルベルゲの中で見つけた自販機でパンを買って食べながら歩く朝。今日で到着して3日、歩いて2日目。見るものすべてが新しい、僕の目には新鮮に映る。

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巡礼中の景色。こんな道を歩いて行く。空気はひんやり。

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途中の牛小屋ですごく見られてることに気づく。

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絵本に出てきそうな小川と小さな石橋

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牛の次は馬。

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曇り空がすごく雰囲気を出してくれていた

 

歩いているといろんな人と出会う機会がある。そこらかしこを写真におさめ歩いていると、ファインダーの中に昨日のアルベルゲで一緒の部屋(4人部屋)だったジャックが道路のへりに腰かけていた。(ちなみに昨日会ったジャックはフランス人、今日のジャックはイギリス人)話しかけてみるとジャックは小休憩だそう。

ぼくは写真を撮っていることを理由に「先にいくね!」(写真を撮ってるとどうしても歩くスピードが遅くなる)と言って、ジャックと別れて、ずんずん進む。すると道路工事をしているおじさんに「こっちは違う道だから戻れ!」とジェスチャーされた。

時々ややこしい道があったり、うっかり矢印を見落としてしまうことがあるので注意が必要。ぼーっと歩いていてはいけないね。振り返ってみると他の巡礼者達が手をふって知らせてくれている。ここでは地元の人も巡礼者には優しいし、巡礼者同士も助けあいだ。

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ジャック。デカイんだけど、いつも笑っていて人懐っこい。

 

迷ってる間に追い越したはずのジャックとまた一緒になってしまい、少し一緒に歩くことにした。片言の英語でコミュニケーション。ジャックはイギリス出身ということですから当然英語。しかもネイティブだからほんと分かりヅラいんだけど、適当な片言英語に付き合ってくれて歩いてくれる。いいやつであることだけはわかった。

そうこうして歩いていると、先の方に見た顔が休憩している。今日の朝別れた、デイジーとデイビッドだ。彼らも昨日のアルベルゲで一緒だった。ここは巡礼の道の最初の最初。無理せず少しずつ休憩して歩く、無理せずペースを保つことがポイント!

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デイビッドとデイジー偶然の巡り合わせに縁を感じる

 

縁や出会いは直感で決める

昨日のアルベルゲは4人が1区画で区切られている仕様だった。僕、ジャック(イギリス)、デイビッド(スペイン)、デイジー(イギリス)はその区画で一緒になった、いわばルームメイト的な感じの出逢い。みんな初日の大変さを共有したり、また同年代ということもあってすぐに打ち解けたんだった。

そして「また会えたらいいね」と2日目の朝が始まったんでした。が!こんな感じで今朝別れたばかりの僕らは、あっさり全員再会して、自然と4人で道のりを進むことに。「同じペースになるメンバーは何故か気が合う」と出発前に聞いていたので、「なるほど、そういうことか」と納得。

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昨日初めて出会ったとは思えないほど仲良しに。過ごした時間は関係ない。

 

1日違えば出会えていなかったかもしれないし、このタイミングでみんなスペインに集結して偶然同じ部屋に泊まることには、「どれくらいの確率なんだろう?」「どんな意味があるんだろう?」と縁や偶然の意味を考えてしまう。

4人で行動し、デイビッド&デイジー、ジャック&僕や、ジャック&デイジー、デイビッド&僕というように、ところどころで話ペアを変えつつ進んでいく。僕が猫好きで日本で猫の写真を撮っていることを伝えると、デイビッドが「ガトゥ(スペイン語で猫)」と指差して、猫を見かけると教えてくれるようになった。撮ってるとその都度待たせてしまうことになるのだけども、そのタイミングで休憩をいれたりして一定のペースで進む。

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川があったのでみんなで少し休憩。冷たい水が疲れた足にキクー!

 

修学旅行みたい!みんなでワイワイ足治療!

今日の街の名前はララソーニャ。時計を見ると15:30。今日は昨日のように大型のアルベルゲではなく、個人でやっているペンション型のアルベルゲに決めた。来る前は全く想像もしていなかった。アルベルゲってボロいところだと思ってたけど、昨日に続きものすごくきれい。「これが1000円以下!日本で泊まったら、いくらくらいするんだろう〜?」と思ったり。

アルベルゲの主人に案内されたのはちょうど4人部屋。「また今日もみんなで泊まれるね!ラッキー!」とそれぞれのベッドを決めて荷物をおく。まずは、みんな出来立ての足のマメを処理する。事前の知識でみんな足の治療用の裁縫道具や傷パッドなんかを持ってきている。しかしお腹減った。はやくワイン飲みたいぜ!

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僕の足。大きな水ぶくれに針を通して糸をそのまま放置。こうすると糸が中の水分を吸っていってくれる。でもこの足の治療、実際やるより見てるほうが痛い

 

順番にシャワーを浴びて夜の買い出しへ。今日はジャックがパスタを作ってくれるらしい!手際も良く完璧なジャック、なんか「スーパーマンみたいや」と何度か思った。スペイン巡礼に出発する前に「巡礼者仲間で割り勘で自炊したりよくするよ!」なんて聞いていたので、さっそく納得。

何となく小学校でいった修学旅行を思い出す。何かが起こりそうなそんなワクワクを掻き立てられるような気持ちになってる。
「このスペイン巡礼は予想以上に、、、楽しい!!!」

 

今は今。その時、そのタイミングで考えること、感じることがある

外は相変わらず気持ちの良い天気!みんなでアルベルゲの目の前にある小さなショップに出掛けた。すると、なんとそこの主人の気前の良いこと!「ララソーニャにきたウェルカムの印だ!」とワインを1杯ずつ振る舞ってくれた。タダ酒で乾杯「サルーーー(乾杯)!!」とプラスチックのカップに入れてもらったワインをみんなで合わせる。

このあと、ワインを買おうとしたら、またしてもそのワインの味見をさせてくれて(グラス1杯分、、、これ味見の量?)すごい得した気分。ワインもこの国じゃあ水のように安いからだろうけど、この気軽な感じ、この陽気な感じ、まじで永住希望。2日目にして最高の国だと実感する。

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店主がワインをごちそうしてくれた!

 

知らなかったメンバーと友達になって昼間からワインをのみ、心地よさ、気持ちよさを感じる反面、逆に「いいのかな?」と、ふと思う。。。いろいろ考えようと思ってここに来たはずなのに「楽しくて楽しくて、これでいいのか?こんなことしにきたのか?」と、不安になる。

「今は今、目の前のことを素直に楽しもう。」そう思うようにしたのは、デイビッドに「後半はペースを上げて歩いて行く」ということを聞いたから。当たり前だけど、みんないつまでも一緒でいれるはずもないのだから。「考え事は一人になった時いつでもできる!」と不安な気持ちをワインで流し込む。さて、アルベルゲに戻って夜ご飯の準備に取り掛かろう!

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2時間後のジャックの料理姿、まじ手際よい

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トマトベースのチョリソーとチーズの美味しいパスタが出来上がりました。お酒が進む〜

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昨日あったジャックも同じ宿に!みんなは今のジャックと区別して、フランス人のジャックを高齢なので未来のジャック(フューチャージャック)といったりしてた。(彼も波長があったんだと思う!)

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その日泊まったアルベルゲで一緒だったメンバーと記念撮影!

 

この日、寝る前にデイジーが小さなホタテの貝がらをくれた。貝がらは巡礼者の証、デイビッド、ジャックももらっているらしく、なんか本当にチームというか心がつながったようなそんな気がした。

 

※この記事はその日書いたものをベースに、後日加筆修正を加えたものです。

 

【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】

2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。

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