【写真日記54】ぼやけた世界

ぼやけた写真の空気観が好きだ。

これまで写真を撮るときには、
ピントはカチッとフォルムはカリッと、
被写体を捉えることばかり考えてきたけど、
それ以外の世界もあるかもしれない。

随分変わってきたように思う。

生きていく上で右か左か決められないこと、
どう考えてもどうしようもないことなんてたくさんある。

いつも白黒きっちりわかれるものではない。

想像力、余白、配慮、わびさび、無駄、無意味、、、、

人間が人間である理由は抽象的で時に、
マイナスに映るような行動があればこそだと思う。

僕には、少しくらい「あそびのある」ぼやけた世界の方が、
温かみに触れ、想像力を掻き立てられるように感じるのだ。

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