おはようございます、1日目の夜、甲府の名店「銘酒コーナー くさ笛」で17時から21時半までガッツリと楽しみ、居心地の良さから初日にもかかわらずボトルを入れてしまった僕(その後お隣で飲んでいた方と仲良くなりさらに2軒・・・)。
最高の気分のまま迎えた2日目の朝……当然のようにやってきたのは、ズシリと重い二日酔いでした。しかし、この日は大切なミッション(身延山久遠寺へのお参り)がありましたので、どこに残ってるのか分からない気力をなんとか振り絞ってホテルをチェックアウトしまして、甲府駅に向かいました。
💡 【お知らせ】 この記事は「山梨一泊二日旅」の2日目の記録です。 甲斐善光寺、甲州寿司のう魚そうでのランチ、山梨県立美術館(ミレーの展示)をまとめた1日目の記事は、こちらからどうぞ!
👉【山梨一泊二日旅行・1日目】甲斐善光寺から魚そう甲州寿司ランチを経て、山梨美術館でミレーを巡る
10:44 甲府から身延線に乗って、祖母ゆかりの「身延山久遠寺」へ
2日目の目的地は、日蓮宗の総本山である身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)。 実は小さい頃、おばあちゃんが「もう一度行ってお参りしたい」と言っていた場所です。何度も言ってたので、子供ながらに「みのぶさん」という言葉だけ覚えていました。で、山梨には何があるのかな?と地図見てると「身延山」の文字。これで「みのぶさん」って読むんやと大発見してしまったので、今回は祖母の思いと二日酔いの気だるさを背負って参拝へ向かいました。
甲府駅から出ているローカル線・JR身延線に乗り込み、身延駅を目指します。 身延線は富士川の流れる山あいの風景を縫うように走る路線。特急「ふじかわ」なら1時間足らず、普通電車でも約1時間20分ほどの時間。電車で揺られながら、のんびりと南下していきます。車窓から緑豊かな山並みを眺めているうちに、二日酔いの頭も少しずつ澄んできました。と言いたいところですが、この気持ち悪さはうんともすんとも変わりません、気分は最悪です。

身延駅に到着した後は、バス(またはタクシー)で15分ほど揺られていきます。バスは1時間に1本くらいなので、事前に計画してきた方が良さそうですね。バスに乗っていたのは自分を含めて3名だけ、かなり快適な乗車時間。

ということで、ほんとに15分ほどで目的地の身延山久遠寺の門前町へ到着です。バス停にマップがあるのですけども、この身延山ってこんなに大きいのですね、さすがの総本山。ここから歩いて5分程度のところに早速お寺の門があります。

参道を抜けると、まずは久遠寺の門、三門。三門の名称は、三解脱門の意で、空・無相・無願をあらわしているそうで、高さは21mもあるそうです、めちゃくちゃ迫力がある。これはすごい。マジで迫力ある、語彙力が乏しすぎてダメなのですが、でも本当に迫力があるんですよ。

そしてその門の先に見えるのが、身延山久遠寺のシンボルとも言える恐ろしいもの・・・
12:00 絶望の287段「菩提梯」— 二日酔いとの死闘
本堂へと直進する287段の急な石段、その名も「菩提梯(ぼだいてい)」。 見上げると壁のようにそびえ立っており、傾斜度は約40度もあるそうです。門の下から見てるけども階段がマジで壁すぎて階段しか見えません。

「この二日酔い状態で本当に登れるのか……?」と一瞬怯みましたが、「せっかくおばあちゃんの代わりに来たんだし、ここまで来たからには登るしかない!」と意を決して一歩を踏み出しました。

結果……激烈にキツい。 途中で吐きそうになる思いをしながら、手すりにすがりつき、呼吸を乱しながら一歩一歩踏みしめます。一応踊り場のようなものもあるのでそこで休憩しながら進みましたが、これは二日酔いのときにやるものではないですね(そんなことはわかっていたが)。

登り切った瞬間は達成感とともに、汗は吹き出し、足がガクガクでした(笑)。下を見ると普通に怖い、ガクガクは高所というのもあるかもしれない。しかし、試練の後に待っていた境内の雰囲気は格別でした。

8月の夏真っ只中だというのに、境内全体に澄んだ素晴らしい「気」が満ちていて、ふっと心地よい涼しさが身体を包み込んでくれます。階段での苦しさ(二日酔い含む)がある程度、清々しい気分になれました。汗かいたことも良かったのかもしれない。

13:00 ロープウェイで霧立つ山頂へ — 幻想的な「思親閣」
本堂でお参りを済ませた後は、身延山ロープウェイに乗って標高1,153mの山頂へ向かいます。この身延山ロープウェイ、実は隠れた「関東屈指の絶景ロープウェイ」で、高低差はなんと763m。この高低差763mは関東一(全国でもトップクラス)を誇り、全長1,665mの距離をわずか片道約7分で一気に駆け上がっていきます。ちなみにロープウェイは00分、20分、40分の1時間に3回運行しています。

ゴンドラがグングン高度を上げるにつれて、眼下に広がる久遠寺の大伽藍や富士川の流れる大きな谷筋が小さくなっていくスケール感は圧巻でした。途中、すれ違う上り下りのゴンドラやダイナミックな山肌を間近に感じられるスリル満点の7分間です。晴れていれば富士山や駿河湾、南アルプスの大パノラマが一望できるスポットですが、この日は山頂に近づくにつれて霧が深くなる幻想的な展開に。

山頂に到着すると、下界の真夏の暑さが嘘のように一変しました。一面に白い霧が立ち込めており、標高1,153mならではの清涼感と、真夏とは思えないほどの涼しさ(むしろちょっと肌寒さを感じるくらい)に包まれていました。

そこに静かに佇むのが、日蓮宗の重要拠点である「奥之院 思親閣(しんしんかく)」です。日蓮聖人が身延山での9年間の生活の中で、故郷の千葉(安房)にいるご両親や師を想って幾度となくこの山頂に登り、佇んだとされる由緒ある場所だそうです。

白い霧の中に静かに浮かび上がるお堂と樹齢数百年を超える杉の大木群は、まさに神聖で息をのむほど幻想的な光景でした。冷たい山気と神秘的な山の空気がスーッと染み渡り、身も心も洗われたような心地よい参拝となりました。

17:00 旅の締めくくりは、きちんと「2日連続くさ笛」
身延山から再び甲府駅まで戻ってきた夕方。 山梨旅を締めくくる最後の晩餐に向かったのは……
そう、前日にボトルを入れた「銘酒コーナー くさ笛」です!「次の日帰る前にもう一回行こう」と決めてはいたものの、本当に2日連続で通ってしまうほどこのお店の魅力にハマってしまいました。(人気店なので、前日に予約していたということもあったのですんなり入れてもらえました)
さて、改めまして、この「銘酒コーナー くさ笛」は甲府のディープな呑み屋街・オリンピック通りにあるのですが、酒好きなら甲府で絶対に外せないと言われる超名店です。

縄のれんをくぐると、店を包み込むのは温かく賑やかな空気感。 カウンターの中で元気に立ち振る舞うのは、今年で85歳になられるという名物のお母さん(女将さん)です。なんと1964年の東京オリンピックの年からこのお店をやられているのだそう!

御年85歳とは思えないパワフルさで、軽妙なおしゃべりと客あしらいの掛け合いを見ながら飲む酒は、まるで極上のディナーショーを観ているかのよう。一人で座って飲んでいても退屈する瞬間が1ミリもなく、最高に楽しい時間が流れていきます。カウンターには山梨のお酒がそろっていて、その棚には手書きメニュー。なんとも味がある、これ見ながら飲める。

名物「くさ笛どっこ」と、その場の揚げたて「手作りコロッケ」
まず頼んだのは、お店の名物料理「くさ笛どっこ」。 これは冷奴の上にまぐろの中落ち(ネギトロ)がドカンと載った一品です。「どっこ」という独特な名前の由来は、昔ながらの掛け声である「どっこいしょ」からきているのだとか。山梨の「まぐろ好き」な文化もしっかり味わえる、酒の肴にぴったりの名物です。夏には喉通りも良くて、いいつまみですね、ビールにも日本酒にもあう。

そして、常連さんにも大人気なのが手作りのコロッケ! 作り置きは一切せず、注文を受けてから目の前でタネに衣をつけ、油でサクッと揚げてくれます。(添えられたキャベツまでその場で刻んでくれる徹底ぶり!)僕はそのコロッケと串カツが一緒になった通称「セット」を注文。

揚げたて熱々のコロッケは、お母さんが子供の頃におばあちゃんから教わったという懐かしく優しい味わい。サクサクの衣の中にほくほくのジャガイモと甘めの挽肉が詰まっていて、頬が落ちそうな旨さでした。串カツも肉と玉ねぎが交互に入っていて大ぶり。食べ応えがある。揚げたてとビールはいうことないですね。と言いながらいつの間にか日本酒も頼んでしまっていた。勝手に、口が。
お隣さんとの会話と、山梨の酒・地ワイン
一人で訪れたものの、お母さんの明るい人柄とお店の雰囲気も手伝って、自然とお隣の常連さんたちと会話が弾みます。山梨の日本酒は七賢や男山は飲んだことあったのだけども、今回は初めて見た春鶯囀(しゅんおうてん)と大冠(たいかん)をいただいて、勝沼の地ワインまで堪能。

美味しい肴をつまみ、お母さんやお客さん、お店全体の空気感に癒される時間。久遠寺の大階段を登りきった身体に、冷えた酒が染み渡りまくりました。初上陸の山梨で、こんなにホームのように落ち着ける居酒屋に出会えたのは最大の収穫ですね(1日目の寿司も良かったけども)。

気づけばあっという間に帰りの電車の時間。ボトルも残してきたので、また必ずいきます。というか行くためにボトルを入れてきたというところある。。。ただまあ癖はあるお店なので、その店で起こること全て楽しめるという余裕がある人向きですね。ある程度飲み慣れていて、郷に入っては郷に従えっていう精神で飲める方向けなお店ですね。その気持ちで飲めるならばかなりおすすめですね。

宿の記録:夜飲み派に超おすすめ!破格の「ビジネスホテルあづま」
さて、最後にちょっと紹介。この旅で宿泊したのは、銘酒コーナーくさ笛からほど近い場所にある「ビジネスホテルあづま」さん。物価高が続くこの2026年において、なんと一泊4,400円という衝撃の破格。初めて見た時はマジで驚いた。

建物や室内は「昔ながらのビジネスホテル」といった風情でレトロでコンパクトな造りなのですが、Wi-Fiはしっかり通っているし、ドライヤーもフロントに言えば快く貸してくれました。さらに門限もないので、夜遅くまで気兼ねなくお酒を楽しめます。


なかなかもう、この紐付きでダイアル式のクーラー見ることもないのですが、めっちゃ涼しい風来ました、整備されております。スリッパに歯ブラシ、石鹸とシャンプーも一人用のがカゴにセットされてました、ありがたし。
豪華さを求める人向けではないですが、自分のように「一人旅で夜は地元の居酒屋を満喫したい」という人には必要十分すぎる満点なホテルでした。甲府で飲み歩く一人旅なら、次回も絶対にここを利用したいと思います。

おわりに
ちょっと遅めの夏休みに、ふっと思い立って訪れた初上陸の山梨一泊二日旅まとめておこう。しかし東京から山梨(甲府)は特急に乗れば90分ほどで着いてしまうので、本当に近いですね。
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歴史、文化、アート、絶景、そして美味しい食とお酒。1泊2日とは思えないほど濃密で満足度の高い夏休みになりました。
ということで、山梨にまだ行ったことがない人がいればぜひとも訪れてほしい。あ、くさ笛で常連さんからの差し入れでいただいた葡萄もとっても美味しかった。山梨は果物も美味しいし、お寿司もワインも日本酒もあるので、大人の遠足にはもってこいですね。また近いうちに「くさ笛」のボトルを空けに再訪したいと思います!


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