白浜・椿温泉「つばき荘」宿泊記|GWでも15,000円でこの部屋食、やばくない?

和歌山県の白浜といえば何を思い浮かべますか?

アドベンチャーワールドのパンダ(もういないけども)、真っ白な砂浜、にぎやかな温泉街……そういうイメージを持っている方がほとんどだと思います。でも今回の旅、僕実家が和歌山ってこともあってメインの白浜エリアは何度も行ってるので、あえてその「白浜らしさ」からちょっと外れたところへ足を向けてみた、パンダ号で(特急くろしお)。

その名も、椿温泉。白浜温泉から少し奥まったところにひっそり佇む、知る人ぞ知る温泉地。一応同じ白浜町なのですけども、白浜駅があるいわゆる白浜エリアからは車で20-30分くらいかかる場所にあります。今回はここにある民宿「つばき荘」に一泊してきました。これが大正解すぎまして、帰りもずっと余韻に浸る良き旅になりました。結論、また白浜きたら確実に泊まる宿です!

旅先ではできるだけお部屋食のお宿を選ぶのが僕のこだわりなんですが、今回もそのこだわりを貫いて大満足。特に夕食は本当に最高で、白浜の海の幸をこれでもかと堪能しました。2026年5月の旅の記録です。

 

椿温泉ってどんな温泉?

白浜温泉はご存知の方も多いと思いますが、椿温泉は同じ白浜町内にありながら、全然違う顔を持っています。名前がなんかオシャレですよね。つばき!

白浜の温泉がどちらかというとさらっとしたタイプなのに対し、椿温泉はとにかくねっとり感がすごい。お湯に浸かった瞬間から「あ、これは美肌系だ」とすぐわかる、トロみのある泉質です。泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉で、お肌がしっとりすべすべになると評判。「美人の湯」としても知られているようです。

観光地化されすぎていない静かな雰囲気も魅力で、喧騒から離れてゆっくりしたいときにぴったり。白浜駅からはタクシーや車で20分ほどです。「白浜に来たけど人混みが苦手」「ゆったり過ごしたい」という方には、椿温泉エリアは本当におすすめです。

なので、常連の方に言わせると、宿は繁盛してほしいけども、あまり知られて欲しくないのだとか。この辺りに微笑ましい幸せな矛盾感じますよね。

 

つばき荘ってどんな宿?

女将さんが白浜駅まで迎えに来てくれた

今回の旅でまずありがたかったのが、チェックイン前に女将さんが白浜駅まで迎えに来てくれたこと。民宿だからある程度のアットホームさは期待していましたが、いきなり最初からもてなしてもらえるとは思っていなかったので、テンションが上がりました。

車中でも気さくに話しかけてくれて、「あー、この宿、当たりだ」という予感がむくむくと。予感はその後の滞在でことごとく的中することになりました。

 

GWなのに15,000円(普段は12,000円)という衝撃

正直、予約するときは「GWだし、多少は高くなるよな」と覚悟していました。ところが他の宿とは違って、料金は1泊2食付きで15,000円。GW料金でこれはかなりリーズナブルですよね。しかも普段は12,000円で営業されてるという。

しかも安かろう悪かろうではなく、じゃらんでの評価もめちゃくちゃ高く、実際に「じゃらんで泊まってよかった宿」として表彰もされているお宿。それだけの評価を得ているのに、この価格設定。「コスパが良い」という言葉では足りないくらいの満足感です。

 

お部屋がとにかく気持ちいい

案内していただいたお部屋がまた良かった。決して豪華なお部屋ではないんですが、窓からも海が見えて、見晴らしが良く、風通しも抜群。何より、電気をつけなくても自然の光が差し込んでくる、ほんとに素晴らしい空間でした。「気がいい」という感覚、伝わりますかね。全然霊感ないタイプですけども、なんとなくこの場所いいなあという感覚があって、そこにいるだけで気持ちが和らぐ感じでした。(ただこの写真は上手く撮れすぎました笑 マンション2棟の向こうに海が見えるようになっています。2つ前の写真がリアルですね)

ただし民宿なのでお風呂とトイレ、洗面台は共同です。「共同はちょっと……」という方もいるかもしれませんが、共用スペースがどこも掃除が行き届いていて清潔感抜群。むしろ清潔さに感動したくらい。ここさえクリアできる人であれば、この宿は文句なしに最高のお宿になるんではないでしょうか。ちなみに冷蔵庫も共用でした。

 

夕食レポート|こだわりを感じる大満足のお部屋食

さて、今回の宿泊のハイライト、お部屋食の夕食についてたっぷりお伝えします。GWで1泊2食で15,000円ですからね。正直ご飯しょぼくても何にも言わないレベル、ところがどっこい。完全にいい意味で裏切ってくるこだわりご飯でした。しかも大好き!お部屋食ときた。

お部屋食の何が好きかって、自分のペースで食べられること。好きな音楽聴いたりしながら、誰にも気を遣わず、ゆっくりお酒を飲みながら、出てくる料理を楽しめる。これが最高なんですよね。まずは飲み物を注文。

これがリーズナブルで、ひとまずはキリンラガーの大瓶で乾杯しました。お宿で大瓶が750円は良心的ですよね。キリンラガー大好きなので、相性の良さも嬉しい。

途中からはお刺身もあるので黒牛(和歌山の地酒)を注文。黒牛は和歌山を代表する日本酒で、すっきりした辛口。このお酒魚料理との相性が抜群なんですよ。

飲み物の値段が良心的なのも、ありがたいポイントですね。ちなみに黒牛の「純米」は本当に優秀、飲んだことない人は是非試してもらいたい。

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料理がぜんぶ温かい!

まず基本的なところですが、料理がきちんと温かいものは、全部ちゃんと温かかったこと。「いやそれ当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、こういう旅館・民宿のお部屋食って、準備の都合上どうしても料理が冷めてしまうことが多いんですよね。「せっかくのお刺身は新鮮でも、焼き魚が……」みたいなことが割とよくある。

でもつばき荘の夕食は一品一品ちゃんと温かい状態で出てきて、それだけで「あ、丁寧に作ってくれてるんだな」と伝わってくる。これはかなりポイント高かったです。しかも天ぷらは揚げたてをということで、「ある程度食べたら連絡してください、揚げたてを持ってきます」とのこと。気遣い〜!茶碗蒸しも出来立てで後追いで持ってきてくれました。こだわり〜!

ちなみに、先付けは酒飲みの嬉しいところをついてくるメニューでした。

 

桶盛りのお刺身&鯛の頭つき、どーん

まず目に飛び込んできたのが、大きな桶に盛られたお刺身。地元・白浜で水揚げされた魚介がどっさり。新鮮さはもちろん、その豪快な盛り付けに思わず「おお〜!」と声が出ます。そして圧巻だったのが鯛の頭つきのお刺身。頭つきで、ドーンと一匹丸ごと的な存在感。

これは迫力があった。鯛って刺身で食べると身がしっかりしていて魚の甘みがあって、本当においしいですよね。白浜近海で獲れた新鮮な鯛は、口に入れた瞬間の弾み方が全然違う。マグロもイカもいつも食べてるものとは全く別って感じで、地魚食べてるーって感じでテンション上がっていきます。

 

カンパチのカマ塩焼き

カマの塩焼きって、実は魚の中でも一番脂がのっておいしい部位なんですよね。カンパチのカマはとにかく脂がじゅわっと出てきて、焼き加減も絶妙。箸を入れるとほろっと身がほぐれて、皮目はパリッと仕上がっていて。これは日本酒が進みすぎて困る一品でした(進んだ)。

 

大エビ2本と野菜の天ぷら

天ぷらには大きなエビが2本。それ以外にもお野菜がたくさん、しかも自分たちの食べたいタイミングで持ってきてくれるのでめちゃくちゃありがたい。だいたい一気に料理を持ってこられて、暖かくてもどうしても冷めてしまうということになりがちですが、揚げたてシステム導入してるので、それが完全にクリアされている。めちゃくちゃありがたい。こういうサービスはありそうでなかなかないですよね。

肝心のお味ですが、食べごたえがしっかりあって、衣はさっくり、エビはぷりぷり。「天ぷらって揚げたてが命だよな」と改めて実感するおいしさでした。ナスは火傷しかけました、あたたかいのは嬉しいのですが、焦ると良くないですね。

 

 

カツオの茗荷和え

これは通好みな一品。カツオのたたきならよく見かけますが、茗荷和えというのがなんとも粋で。茗荷のさわやかな香りとカツオの力強い味わいが絶妙にマッチしていて、お酒のアテとして最高でした。地元食材を使ったシンプルな料理なんですが、だからこそ素材の良さがわかる一皿。

 

梅干しの茶碗蒸し|これは初体験だった

「茶碗蒸しです」と出てきたとき、食べてみてびっくりしました。梅干しが入った茶碗蒸し、初めて食べました。

最初は「え、茶碗蒸しに梅干し?」と思ったんですが、食べてみると絶妙においしい。出汁の旨みに梅のほんのりとした酸味が加わって、さっぱりとした後味になるんですよね。和歌山といえば梅、ということで地域色も出ていて、「これはここでしか食べられない一品だな」と感動しました。ちょっとした発見があるのが、旅のご飯の醍醐味ですよね。

 

和牛の陶板焼き

はい、出ました。です。「白浜の海の幸づくしなのでは?」と思っていたところに、しっかりお肉が登場。これは焼きながらなので温かいのもありがたい。これがまた普通においしい(笑)。コースの中にこういう一品が入っていると、食卓のバリエーションが増えて飽きないんですよね。

 

食べきれなくて、ご飯は断った

かくして怒涛の夕食は幕を閉じたのですが、最後の「ご飯」は泣く泣くお断りして、お吸い物だけいただきました。いや、食べたかったんですよ、本当に。でもお腹の限界というものがある。それだけ料理のボリュームがしっかりしていたということです。大満足のサインと受け取ってください。

ちなみに食事の時もお酒持ち込んでも良いみたいです。そして氷は無料でもらえました。持ち込み料かかったり、氷代金請求されることも珍しくないのに、ほんと良心的。食事の後半、ワインをいただいたのですが、ワイングラスも貸してくれました、マジでこういう優しさありがたかった。

 

朝ごはんレポート|朝も手を抜かない

翌朝の朝食もお部屋食でいただきました。夕食であれだけ食べたのに、朝になったらまたしっかりお腹が空いている不思議。旅の不思議ですね。

朝食のメインはカマスの干物の焼いたもの。カマスってあっさりしているようで、干物にすると旨みがぎゅっと凝縮されて、ほんのり塩気がついて最高なんですよね。

それから卵焼き、そして和歌山の山で採れたたけのこの料理。GWの時期の筍って柔らかくて香りがよくて、本当においしい。「山の幸」が朝食に加わることで、前夜の「海の幸」との対比も楽しめました。

そして朝食も夕食と同様、ちゃんとビールを頼みまして、ご飯を迎え撃ちました。旅の宿で朝からビールをいただくのって何にも変えられない贅沢ですよね、朝から幸せ、噛みしめました。2本いただきました。

 

チェックアウト後も女将さんが神対応

チェックアウトのとき、女将さんが「とれとれ市場に用事があるから」と言って、とれとれ市場まで車で送ってくれたんです。

女将さんのおもてなしが最初から最後まで一貫していて、本当に気持ちよかった。これぞ民宿の醍醐味、というか女将さんの人柄がそのまま宿の魅力になっているんだなと感じました。

 

とれとれ市場でちょい飲みして、電車で食べるお昼ご飯を調達

南紀白浜の「とれとれ市場」は、新鮮な海産物が並ぶ大型の鮮魚市場。GW真っ只中ということもあって、それはもうすごい人出でした。朝ごはんを食べてまだお腹が大きかったので、ここではちょっとしたつまみで我慢して、お寿司をかって帰りの電車で食べることにしました。

活き造りのお刺身や、その場で食べられる海鮮丼、地元のお土産……見ているだけでテンションが上がります。前日にあれだけ食べたにもかかわらず、なぜかお腹が反応するのは旅マジックですね。帰りのお土産選びにも最高の場所でした。

ということで、帰りの特急電車は多分日本で一番幸せな席になっていたと思います。白浜駅のお土産屋さんでプラコップがバラ売りしていたことが神がかってましたね。おかげで宿で飲んでいた焼酎をソーダで割って飲むことができました。列車名の中で刺身と寿司と焼酎ですって、これが人生の醍醐味ですよ。

 

まとめ|こんな人におすすめ

今回の白浜・椿温泉「つばき荘」の旅、改めて振り返っても大満足の旅でした。

じゃらんで「泊まってよかった宿」として表彰されるだけあって、宿のクオリティは折り紙つき。それがGWでも15,000円という価格で泊まれるのですから、コスパは本当に抜群です。

こんな方に特におすすめします。

  • お部屋食にこだわりたい
  • 地元の新鮮な魚介をたっぷり食べたい
  • にぎやかすぎる観光地が苦手で、静かにゆったり過ごしたい方
  • 美肌の湯でしっとりお肌を整えたい方
  • アットホームな宿が好きな方

逆に、トイレ・お風呂が共同なのが気になる方は要確認ですが、清潔感は抜群なので、一度チャレンジしてみてもよいかも?

白浜に行くなら、ちょっと足を伸ばして椿温泉まで来てみてほしい。つばき荘の女将さんと、あのねっとりした温泉と、地元の海の幸が、きっと旅の記憶に残る一泊をつくってくれます。

ちなみにクエ料理も出してるってことなので、次回はクエを堪能したい。

つばき荘の宿泊プランはこちらから

 

今回の白浜旅、ホテル川久見学と和歌山ラーメンの謎チャーハン体験記もあわせてどうぞ👇

白浜で味わう非日常|和歌山ラーメン笑福の謎味チャーハンと総工費400億円の川久ホテル
白浜に行くと決まったとき、宿のことばかり考えていて、実はホテル川久のことはそこまで意識していませんでした。一応和歌山県民なので、小さい頃から存在は知ってましたが、もちろん泊まったことはなくて、「なんかすごいホテルがあるらしい」くらいの認識でした。 でも行ってみたら、想像の斜め上でした。

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