写真日記

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【写真日記111】視ること大人になること

電車から降り、振り返るだけ。 そこにはいつも見ているはずなのに 見えていない風景が絶対にあるはず。 視るとはそんなことから始まり、 視ることを続けると世界が変わる。 世界が変わるなんてことはないだろうから 自分が変わっていくということ。 人...
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【写真日記110】バス

ある晴れた日、あわててバスに乗りのんだ。 窓から入ってくる光の中に刺すような乱暴と一方で むき出しの若さを感じられるということはおそらく今は昼過ぎだろう。 そんな薄暗い車内、ドアが締まりかけたとき もう一人駆け足で乗り込んできた。 車内が注...
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【写真日記109】世界のゆらぎ

僕が撮っている写真は借り物だった。 今たしかに目の前に存在する世界からの借り物。 芸術を考えた時、僕は自分自身の中から湧き出るものを表現するような 言わば0から生み出す工程が必要だと思っていた。 目の前にある風景の力を借りることは、 なんと...
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【写真日記108】幻聴

真っ黒な世界。 目開けているのか閉じているのかもわからない。 突如けたたましいバイクのエンジン音、 暴走族がバイクに跨りエンジンを吹かしているあのノイズだ。 ただバイクの気配がない。、暗闇に光がぽっと現れ、 一人の男が歩いてくる少し向こうを...
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【写真日記107】ゆっくりと、背後から、首筋へと。

微睡む意識の中で夢なのか潜在意識なのか。 夢の中でも痛みは感じるものらしい、 直接神経に届くような痛みだった。 あれはおそらく自分自身だったと思うが、 暗い部屋の中で座っていた。 立ち上がり「彼」がおもむろにハグしてくる。 そして手をまわし...
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【写真日記106】だったもの

お気に入りのグラスが割れた。 洗い物をしている最中、 皿が一つバランスを崩し玉突き事故で割を食った。 ゆっくりと落下するグラスは体操選手の着地シーンの映像を スローモーションで見ているようだった。 床についた瞬間に破片が飛び散った、 音はし...
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【写真日記105】酔っぱらいの時

酔っ払ってるときの自分の写真って、面白いというかしつこいんですよね。 面白いこともあるけど。 おんなじカットいっぱい撮ってるし、最後の写真は満足いったのか諦めたのか、 「なんでこれ?」というので終わってたりします。 素面のときは、まあこれは...
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【写真日記103】好意のわらしべ長者

朝の満員電車で気持ちの良い連鎖が生まれた。 僕が乗るには3号車の1番ドア付近、 今日は小さな子を抱っこした小柄なお母さんが乗り込んできた。 朝の通勤ラッシュ。車内に入るのも一苦労な時間、 だけど少しだけ今日は様子が違った。 並んで乗車したそ...
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【写真日記102】我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか

スカッと晴れた日の海は全てを包み込み、 これからの新たな世界に旅立つための背中を押してくれる。 そんな大きな包容力を感じられる存在だが、暑く雲がかかり 風の強い海は僕にこれまでのことを振り返り、内省することを強要する。 こんな日に決まって頭...
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【写真日記101】窓の外

バニラアイスにソーダ味のエッセンスが一筋、 中学校時代を不意に思い出す。 深く考えられるほどに知識や経験を持ち合わせていなかったあの頃、 感じるままに動いた駆け抜けるような爽快感が窓の外を流れてく。 時間を遡って飛べる飛行機から見える景色は...