宮沢賢治の詩集を買った。
「春と修羅」というタイトルに彼のセンスを感じずにはいられない。
仏教の世界には六道がある。
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道
この中で修羅道は人間道の手前、争いの世界とされており、
そこから争い事や戦う表現として修羅が使われる。
まさしく自身の表現に加え、貧しいながらも農民への支援を惜しまず
賢治自身もストイックに修羅としての人生を歩んできたことを物語っている。
目指すべき道を進むためには大なり小なりぶつかり、
葛藤することはあると思う。
簡単なことではない。
この先彼と同じく、
自分自身を修羅と表現することができるだろうか。