なんとなく耳に「あなたがいる」というキーワードが入ってきた。
そんなときに、あなたとは何なのだろうと思考を巡らせる。頭の中で思い浮かぶのが、ヴィクトール・フランクルの名著「夜と霧」だ。
そして物質的なものと精神的なものの間で思考が揺れ動く。
いや物質的というよりは肉体的で、精神的というよりかは観念的なものとも言えるかもしれない。
私たちは何を持って対象を捉えようとしているのだろうか。
あなたがいるということ、それはあなたがいるということ。
あなたがいないということ、それはあなたがいるということ。
あなたがいれば肉体としてのあなたを、あなたがいなければ精神としてのあなたを感じることができるでしょう。
よりあなたを強く感じることが出来るのは、あなたがいない時なのかもしれません。
それでも物質的なあなたを求めてしまうのは、私の弱さなのでしょうか。