昨日アート仲間(先輩)の1人からありがたい言葉をもらった。
彼女は昔話を交えて話してくれた。
それは小学校の書道の時間のこと。生徒は皆自分の机に向かって筆を思うように走らせる。先生は前からクラス全体を見ている。先生は前にいるのだから、ひとりひとりの字を見ているわけではないけれど、「この中できちんと書けている人はわかる」と言ったそう。そう言われて、名前を読み上げられた三人の中のひとりに、彼女も名前が入っていた。
1本の線を書くにしても丁寧に筆を置き、力を込めるところ、そして抜くところなど意識して取り組んでいることがわかるといわれたそうだ。書いた字そのものを見なくても、その姿勢や向き合い方を見ればわかるということだ。
そして今、その時の先生の気持ちが今わかるという。先生と同じような感覚でいまの僕を見ているということを説明したかったらしい。
僕の作品を見てはいない(まだ代表作といえるようなものもない)けど、わかると言ってくれた。同じような理由で目をかけてくれている人たちが何人かいてくれる。
この年になってそんな風に期待してくれたり見守ってくれたりしてくれるのは、とてもありがたいことだなあと思う。調子よくやるやるとは言ってるもののやぱり、その人達の目が濁ってないということを証明するためにも頑張らないと。
昨日のことを思い返して、そんな風に思った。