東京に5年ほどすみまして、7月ごろに神奈川に引っ越しました。
何が一番驚いたかと言いますと、「虫」です。
虫がめちゃくちゃ多い。
夜部屋で明かりをつけていると、カーテンから漏れた光に向かって、
カナブンが突撃していきます。
もちろん、窓は閉めているので、入ってくることはありませんが、
テレビとかを見ながら、リラックスしているときに
「こつん」「こつん」という音が鳴り止みません。
というかたまに大物が「ゴツンっ」と、ボールでもぶつけられたかという衝撃に
普通にビビらされました、それも何度も。
カナブンには全力の特攻にびびらされるわけですが、
もうひとつ破壊力抜群の強敵(とも)がいらっしゃいます。
灼熱のメランコリアー「セミ」です。
引っ越したマンションの前に木がたくさん並んでいて、というか木に囲まれており、
無数のセミが生息していきます。
私実家が和歌山ですが、和歌山のセミの生息スポットとして和歌山城があります。
お城の回りをたくさんの木で囲んでいるので、ちびっ子がセミ採りによく遊びにきています。
そんな和歌山城が、こんなにそばにというくらいにぎやかましい。。彼らの2週間という「生」をこれでもかというほどにぶつけられている気分でした。ただ、田舎の方にすむとうるさいだけではなくて、基本夜活動しますので
会社帰りなんかに幼虫が見れたり、脱皮したてのセミが見れたり、生命活動の一端に触れられることは貴重ですね。
夜道は幼虫と遭遇できます。高いところ登って、脱皮するので手を差し出したりすると登ってきます。
幼虫は固いので、持ちやすくて、なんとなく可愛い、愛着がわきます。
脱皮したてのセミは白緑なんですよね、抹茶ラテみたいな色。何か神秘的。玄関の階段とかを無防備に歩いているところが生まれたて感が!
さて、そんな彼らの声もすっかり聞こえなくなってしまいまして、これを書いている今日はほんと秋晴れです。
セミの声が聞こえるようになりだすと、
「夏がが来たなあ」と
お盆をすぎて、さらにセミが今まで以上に、ほぼ断末魔的な叫びになると、
「夏もそろそろ終わりかなあ」と
そして、いつの間にかセミの声が聞こえなくなった今、
「夏おわったなあ、秋かあ」と
うるさいうるさいと思っていても、聞こえなくなると、
それはそれで、少し寂しい感じもありますね。
セミにはじまり、セミに終わる夏。
みなさんまた来年お会いしましょう〜