スペイン巡礼日記を2年越しに振り返って思ったこと

 

スペインの巡礼路800kmを歩いてからもう2年が過ぎている。

その旅を終え、帰国してからスペイン巡礼780km自分探し旅行記まとめなるものを作った。当時、毎日歩きながら日記を書き、その内容に同じく毎日撮影した写真をつけてブログとしてアップしていたものだ。

スペイン巡礼は言葉では言い表せないほどに素晴らしい体験だった。ただ日本ではこの巡礼に興味を持っても、なかなか実際に出かけられる人は少ないと思う、やっぱり遠いし期間もかかるし、こんなに休むの現実的ではないもの。でも、そうした人の一人でも多く背中を押すことができればなと思ってまとめたのがこのブログ。

スペイン巡礼日記を振り返る

結構時間をかけて作ったのだけど、意外とこれまで読み返したことはなかった。自分の言ってることを振り返るのは、やっぱりこっ恥ずかしいし、むしろ今まで得た気づきや教訓を全然活かせてなかったので、巡礼路にも当時行かせてくれた環境にもなんとなく申し訳ない気持ちもあったのかもしれない。

で、ここ最近2年越しにはじめて当時のブログを見返してみて、「ああ、なるほど。自分の日記というものはいいものだ」なーんて思うところがあって、そして「気づきを書いたブログを見てまた気づく」なんてことも。

そんなことがあったので、巡礼する方はぜ日記を書くと良いよということで、当時の象徴的だった空の写真とともに。。。


スペインの巡礼路で見た空が好き、日本の空とは全然青の種類が違った。この世界には色があるんだと思った空。

 

人間は忘れてしまう生き物

さて、ブログを読み返していると、過去に自分が経験した懐かしい記憶のはずなのに、どこか新鮮な気持ちにもなる。自分の中のピュアな部分や青臭く人間くさい部分がじんわりとあらわれている。こんな側面あったんだ自分!って当時も思っていたけど、また今も同じように思ってる。

中にはとても大切だったにもかかわらず、忘れてしまっていたことだってある。あんなに劇的な出会いや出来事だったにもかかわらず忘れちゃってる。人間は忘れてしまう生き物であることを再認識。

辛いことも忘れられるから生きていけるって言い出したのは誰だっけか?いいことだって忘れてしまうのだもんね人間、嫌なことだけ忘れるとか、やっぱりそんなに都合良くはできてないみたい。大切なことも忘れてしまう。


唯一見れた夕焼け。日照時間が長く5月は22時でようやく日が沈みだした。これは何色と言うんだろう。

 

日記は一生もの。その時の気持ちをその時のままに残してくれる

そんなことに時間を経てに気づかせてくれるこの日々の日記は、我ながら一生ものの財産だなって思う。本当に書いておいてよかった。少しでもフレーズが残っていれば頼りなくてもその糸を手繰っていけばつながった先も見えるわけだし。

誰かに言われたことではなく自分で気づいて書き残したことなのだから、「またまた、そんなことあるわけ・・・」とはならないし、むしろ過去の自分が実際に体験していることなんだから、ぐうの音もでない。

そして夜に書くラブレター理論。確かに夜書いたラブレターを出す前はもう一度朝見返したほうがいいと思う(書いたことないけど)気分が高ぶっているときの日記はやはり恥ずかしくもあるのだけど、でもそう思っていた事実に蓋をする必要は日記においてはない。恥ずかしくてもそのままでいいじゃない。その時の気持ちをそのままに、ありのままに書いておいてよかったと思う。角を削ぎ落とし丸めた文章はひっかからないもの。


真っ赤な朝焼け。「こんなに赤く染まるものなのか、空って」感動とともに少し怖くもなった。

 

たくさんの経験は姿かたちを変えた真理

過去から学ぶことはたーくさんあるし、前だけ見ろってのはやっぱり過去を踏まえた前なわけで、心に残っていることはいつだって真理だったりする。

大切なことは大人になって初めて気づけたわけではなくて、それは昔から知っていたことばかりな気がする。その真理は姿を変えてことあるごとにぼくの前に現れていたのだろう。姿が違うから別物として扱っていたけど決してそうではない。この巡礼の旅を終えて、ようやくそんな解釈ができるようになった気がする。

私達は毎日、瞬間瞬間にひとつずつ姿かたちを変えた本質や真理といったものに向き合っているのだと思う。だからいろんな知識を得たから偉くなるわけではなくて、たぶんそのいろんな異なる経験から帰納的に気づきや発見を見出す事ができるようになるから、人は経験を重ねると大きくなるんでしょうな。


スペインを巡礼していた30日の中で最も美しいと思った朝の空。「あ、この世界はどうあっても素晴らしいんだ」と思わせてくれた。

 

やっぱりときに過去を振り返るのは大切なことだと思う、そしてその教訓を未来に生かしていくことはもっと大切なことなのだろう。ただわかっていてもなかなか実践できていないのが、人間のいうか自分の弱いところでもあるわけで。。。それでもどうにか生きていくんですよね、私たち。

長くなちゃいましたけど、そのためにも過去にあった出来事を思い出せるようにしておくことはすごく大切なことだなって思った次第です。

さて、まーだまだあるぞー!長いぞ人生。

そしてもう1回行きたいぞスペイン巡礼路!!

次は何を感じるのだろう。

 

 

【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】

2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。

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