■本日の工程
2016年5月2日 巡礼22日目
アストルガ(7:30)→フォンセバドゥン(14:00) 約25.6km
朝からヒロくんとご飯を食べる。また食べてる最中にキーマスターから奥さんにメールを送ってほしいと頼まれて、一文メールをして次なる街へ。今日はジビエが美味しいという噂の町、フォンセバドゥンへ。結構楽しみなのだ。
標高1440m!ジビエのためにフォンセバドゥンを目指す!
準備がはやかったヒロくんは僕より早く出発。目的地が同じだから、まあ別にあとで合流すれば良い。キーマスターも誘って見たのだけど、彼はその一つ前の街で泊まるかもとのこと、なんせ彼は寝袋を持っていないので、標高高くなって風邪でも引いたらまずいということで、あまりに高いところは遠慮しておくということだった。(フォセバドゥンは標高1440m、今までで一番高い。。。)人数いたほうがいろいろ食べれるからいいのに〜と思ったけど、こればっかりは仕方がない、自分の好きなように行けばよい。
歩きはじめてすぐに右足の親指に鈍い痛さを感じる。あるきはじめて最初の頃は靴が小さいと感じるほどに圧迫していたし(靴下重ねていたのが裏目に)石に足をぶつけたり、なにより写真を撮るのに屈伸したり救わとするような動きをしていたのがここへきて限界が来たのかも・・・
深く歩くとつま先が靴先に当たってすごく痛い。しかし不幸中の幸いか今日はずっと上り坂。いつもは「上り〜?もうしんどーい」となるのだけど、今日はつま先に負担がかからないこのコースがありがたい。
ヒロくんと合流!手作りボカディージョを半分こ
最近寒いなあと思っていたら、泊まっていたアストルガは標高870m、ナヘラを越えたあたりからずっと800m付近を歩いていた。(今日はそこから更に登る!ひーーー)天気が良い今日も晴天だし。星が観れるといいなあ。。。
軽快に歩いてると、ヒロくんに途中で追いついた。合流して一つ目の街で早くも休憩することにして、大きなパンとハムとチーズを買ってボカディージョを作ってはんぶんこ。一人で歩いていると、売ってるものを買ったりしてしまうけど、二人で歩いていると「じゃあ大きいの買って半分こしよっか」と気楽に言えるのがいい。
しかし、ここスペインでははオレンジがあたり。何食ってもうまい。こちらのフルーツはりんごでも、バナナでもなく、断然オレンジだと思う。風邪気味なのでビタミンを補給。この巡礼中オレンジを一番食べたかも!
食べ終わると、石でゴロゴロの道をひたすら歩く。久しぶりに山を登る間隔。最近フラットな道ばかりにあきていたのできついけど、なんかいい感じ。しかしアストルガから人がすごく増えた。大きな街は交通の便が良くて出発地点になりやすい。アストルガからだとゴール地点のサンティアゴ・デ・コンポステーラまでだいたい240kmくらい。人にも寄るけど10日前後で歩けると思うので、距離的にもちょうどいいのかもしれない。でも、人が多くなってきたし、振る舞いがなんというかレジャーな感じの人もちらほら。
まあ巡礼路なので、サンティアゴ・デ・コンポステーラまでが間違いなくすべて同じ巡礼路だし、聖地へと自分が行きたいから歩くわけで、他の人は関係ないんだけど、何となくねー。。。そういう風に思っちゃう自分のほうが良くないなあと思うのだけど、なんか巡礼というより遠足みたいに感じてくる。
なんかこう、サンジャンピエドポーからレオンくらいまでが、巡礼の旅をしているなあという感じだったなあ。(しみじみ)でもまだ巡礼は続く。
またもやイシドゥロに再会!縁があるとはこういうこと
またしても、陽気なおっさんがいるなあと思っていると、やっぱりイシドゥロだった。ほんとよく会う、縁があるというのはこういうことを言うんだろうなあ。今日は彼は、僕たちが目指す町の1つ前の町に泊まるらしい。
街並み。この街で泊まるのもいいなあと思わせる雰囲気の町。犬が自由。
彼と別れて、また歩き出す。結構登ってきたと思っていたけど、まだまだ登らせてくれるみたい。いいじゃないか。
なんか出てきそうな、でも透き通った湧き水のたまりどころらしきやつ
ジビエとカリモチョで大宴会!7時間飲み続けて店から追い出される!
ひとまずアルベルゲを確保して、シャワーと洗濯を済ませる。手のあかぎれがひどくなって来たことと、太陽のパワーがすごいので殺菌は太陽任せ、今日の洗濯は水洗い。洗濯を終わってちょこちょこと走り回る猫を撮っている、「ジャパニーズアーティスト〜」金さん夫妻に声をかけられた。最近はもっぱらこんな感じで呼んでくれる。
と、あれ???なんとキーマスターが座ってる。(なんかこないだ会ってからさらに黒くなってる様子。。。めっちゃ黒いな!!)僕もひろくんもシャワーと洗濯を終え、一段落したところで、旅の途中からずーっと言ってたジビエ料理を食べさせてくれるレストランに行くことに!扉を開けると。。。「ファンタスティック!!」席に案内される。
そこへゆきちゃんともう一人の韓国青年が入ってきた。ゆきちゃんは数日前一緒のアルベルゲになった韓国人の女の子。日本語も話せるので、コミュニケーションはスムーズ。(ゆきは日本名なのだとか)手を降ってテーブルへ呼び込む、彼女と韓国人の青年と5人で食卓を囲むことに。
まずはおいしいビールをいただく。ここいらはやっぱり標高高いこともあってどこも瓶ばかり。
キーマスターにジンロとなづけられた韓国人青年(やっぱ韓国の酒といえばジンロということで)は、歩ける時間が限られてるらしく、1日50キロ歩かないとサンティアゴ・デ・コンポステーラにはたどり着かないのだとか。若いって素晴らしい!!!って無理じゃない!?大丈夫なの?!??
カリモチョが入った龜。これを何杯頼んだことか、13杯までは覚えてる。。。
永遠、注ぎ注がれ。(注ぐ人:ヒロくん 注がれる人:ジンロ)みんな同じような人種でよかったよ
お酒がたっぷりはいって、楽しい会話が弾む。今まで行った国で良かった国の話になり、キーマスターがチェコ、リトアニア、ルーマニアがビールやすいし、女の子が綺麗だから行って来い!という情報をいただける。ありがと!次はこちらの国にいかなくてはならないのか!言ってる間に料理が運び込まれてくる。おお、どれもこれもデカイ。。。
牛肉のかたまり、デカイ、しかもこの下にパンが!これ全部食えるのか。。。(後ろのフォークは普通サイズなので、そこからイメージを)皿はだいたい直径30cm。
全然話は違うけど、キーマスターは僕の写真の撮る姿を見ていて、自己鍛錬スクワットと言う。まあ重いザックを背負ってしゃがんだり、寝そべって写真を撮ることはいろいろ体を痛めているのだから、そうとられても仕方がない。しかも誰かに命令されてやってるのではなくて、自分からやってるんだから苦行ではなく、紛れもない鍛錬?なのだ。
3時から飲み始めたのに、気づけばもうすぐ10時。バカな、、、そんなに飲んでたのか・・・今まで見たことないくらい馬鹿でかい肉の塊をカリムチョで流し込む。おかわりを頼むと店の人にもまだ飲むんかという顔で見られる。果ては勘定をもってこられて終了した。
めちゃくちゃ楽しそうなキーマスター、何話してるんだ。(てゆーか黒すぎてどこにおるかわからん!)
ここでは一瞬で仲良くなるのは何なんだろうね。いつも不思議だけど、当然のような、そんな矛盾を感じる。
明るいスペインの夜には、美味いワインと音楽を
会計を渡されて、しぶしぶ帰る、でもまだ日は明るい。これでもうすぐ10時なんだから、いくらでも飲めるはずである。帰ってヒロくんと飲み直しすることに。
10時の夕日。まだまだ飲めるぞ!っていう気持ちにしてくれる(だめだー!)
ちなみに痛いなあと思っていた足はこんな感じに、右の爪がグラグラ。。。
アルベルゲの売店で売っていたワインを買ってまた一本を空ける。安くてうまいことよ。顔を合わせたことのあるブラジル人がウクレレを弾いている、音楽はいいなあ。即席ディナーショー。
即席楽団。ほんとセンスやシンパシーみたいなもんってあるんやろうなあ。。。
ヒロくんが「この旅で会う人はみんな気があう」って言ってたり、まさにその通りだなあと思う。なんか初めて合う人でも空気感があっていて、苦痛でないし、むしろすぐ仲良くなる。一緒に歩いてても気まずくなんてならない。
※この記事はその日書いたものをベースに、後日加筆修正を加えたものです。
【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】
2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。