現在の職務について、会社員に属することは向かない性格のようで、まだ会社に籍をおいていることを友人に伝えると信じられないということを言われる。
ただ、そんな中でやり続けられている理由は、その職務の内容によるところ、また領域が大きいと思う。
人々が生きる上で多くの時間を割いているのが仕事であり、生きる=仕事、と言っても差し支えがないようなこの時代(まあ最近は随分と変わってきたきはするけれど)に、働き方に焦点を絞ったリサーチ&コンサルティングに携わっているからかと思う。
生きる(働く)という絶対的な解がない中で如何なる解を提示するのか?またその解に至るまでのプロセスを明らかにするのか?これは現在作品のコンセプトを練るための思考プロセスと重なるところが大きい。
業務の場合は、企業からいただいた費用を元に実施することになるので、関係者が皆納得するアウトプットが求められる。つまりデータを元に論理的に考え、妥当と考えられるアウトプットを提示する必要がある。
一方アートの場合は、少なくとも自分自身がまず納得できる解釈を行い、自分自身が納得出来る訴えを提示しなければならない。(そうでなければやっている意味がない)表現はその後、感覚と経験、論理に歴史、文化に哲学・・・右脳も左脳も総動員してアプローチする。
今は仕事もアートもお互いがお互いに良い影響を与えていると思う。脳と左脳、両方を駆使して目の前のことにアプローチし続ける。その事自体には仕事もアートも関係ないのだろう。
働くことは暇つぶしなのだから、より楽しくより意味があり、生きることにプラスになる経験あり知見なりを手に入れられるものを選ぶべきだなと、このように思ってる。