農業体験!秋の収穫祭で生きるを考えるin長野県小諸市

こんにちはいむりんです。スペイン巡礼記まだまだ絶賛途中なんですが、今日は違う記事。先週の3連休行ってきました。行き先は長野県は小諸市!スペイン巡礼中に巡り合った旅仲間ヒロくんが長野県に移住したんですよね。

その理由が日本でゲストハウスを開く(スペインを超えるアルベルゲを作ってくれえ!!)修行のため!その一環で今、農作業もやっているということで、収穫のお手伝い(邪魔?)そして、美味いものにありつくために10月の3連休を利用して行くことになりましてん。

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日本の原風景的なこんなところにお邪魔します。

ちなみに彼は単に個人でやってるわけではなく、しっかりした組織(小諸エコビレッジ)に(もぐりこんで)やっているので、友達だからとかでなくて、我々のほか各地から大人の農体験、小学生の受け入れ、外国人の受け入れを行っていたりもしているよう。なので、興味ある人がいましたら格安で体験できますので、ぜひご連絡ください。僕連絡します〜。(詳細は最後に)

■くるみそばが名物!いざ長野へ!
さて、出発地点は二子玉川。もうひとりの巡礼仲間ヨーコさんとともに2泊3日の農体験へいざ出発!!走ること10分、いきなり間違って東名に乗ってしまい、1時間弱優雅にドライブした後に出発地点の二子玉川に戻ってきました!

すごいもったいない時間の使い方だぜえ!巡礼して強くなった二人なので時間に縛られることはないのです、ぜひみなさまも巡礼の旅にお出かけしてみてはいかがでしょうか。(社内ではーだこーだゆってたことは秘密)ということで、再び出発、関越道を走ること3時間。

東京出発時は雨が降っていたけれど、長野に着く手前で晴れ間が見えはじめ、一安心。絶好の収穫日和となる予感に胸を高まらせつつ、僕は助手席でおとなしく「ワインんみたいねえ」とだけ言っておりました。ヨーコさん運転どうもありがとう。

というのも初日は大好きなワインになる予定のブドウの収穫体験ができるということで、東京からいくと小諸市を一つ通り過ぎた東御市に向かい、「東部湯の丸インター」を目指します。

まずは地元で有名なお蕎麦屋さん(そば処ふるさとの草苗)で腹ごしらえをして、現地に向かいます。この日食べたのは、名物のくるみそば。「なんだそれ?」くるみそばのくるみの使い方や味付けはいろいろあるみたいですが、この日はわりと甘めのペースト状のものでした(他にもしょっぱめや、ペーストでなくすりつぶした感じのものもあるみたい)

蕎麦の出汁にくるみの自然な甘みが絶妙にマッチ。味の雰囲気的には胡麻ドレッシングの濃くしたものにさらに甘みとコクを足したような感じのものをつゆに入れている感じです。そこにわさびを少し入れると完璧です。まったりやわらかな口当たりに後味にはちゃんと出汁の味、最後にほんのりわさび感が箸をすすめます。

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右の小さい器がくるみペースト。

そして量も多いんですよね。都内で蕎麦食ったら3秒で食べ終わるくらいに上品な盛りつけなのに、なんだこれ。底上げタイプか思ってたらいっこも上げてへん。あー満腹。眠い。(農体験かあ、もはや寝たい。。。)

■1日目のメインコンテンツ!いざワインブドウの収穫へ!
ご飯を食べてそこから少し車で移動。シクロヴィンヤードさんというワインブドウを作る農家さんににお邪魔しまして、ブドウの収穫のお手伝いをしてきました。今日の品種はいつも食卓でお世話になっているメルローという品種。くーテンション上がります!「夜はメルローだねえ」とか言いながら、作業場に移動(まだ何にも体動かしてない)。こうしてあのワインが出来上がってるのかと、なんとも感慨深い(大げさ)気持ちです。

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景色も最高。ブドウは下の方にずらっとついています

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実物見るとほんとにテンション上がりまくり(ワイン好きにはたまらん)

どうやってハサミを入れるか、どういうような身を省くかなどとてもやさしくレクチャーしてもらって、作業をすすめていきます。「味見しながら気楽にやっていいよ〜」というお言葉をもらったので、遠慮なく食いながら、というかまず食って見る。

「おお!思ったより甘いんだ!」少し皮が厚めだけどブルーベリーとデラウェアと巨峰を3つ混ぜた感じでしょうかね。わかるかな?わからんか。糖度とアルコールは密接に関係しているみたいですので、甘さは大事なんですよね。

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虫に食われているものや少し傷んでいるものをハサミで一つずつとっていく。こんな手間かけてるんだ!驚き。。。日本のワインは少々高めと思っていたけど、そりゃそうなるよねと大納得。海外の安いワインの生産とは違うのを身をもって知りました。

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ただひたすら美しいブドウ・・・飲みたいって、ずっと隣で作業してる旅(ワイン)仲間のヨーコさんにぶつぶつ言う。

お昼過ぎから夕方まで行うとコンテナが満タンになりました。これが美味しいワインになるんか〜自分がお手伝いしたワインはぜひ飲んでみたい。(はやくできろ〜)

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頑張った!(他の人が)そして早くうまいワインになれ!!

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うちらの他にもお手伝いに来ている人が多くてみんな仲良くしながら収穫!

頑張っていたら(くっちゃべりながらですが)、いつの間にかいい時間。夕焼けに染ま景色がとにかくきれいで、何度も空に向かってシャッターを切ってしまいました。このあたりの空は遮るものがなく、また周りが山に囲われているせいか雲もで独特の層を形成していて、夕日がより美しく感じます。

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赤みがかかってきて尚美しい長野の空。盆地のようですごく空が広いからもう本当に自然好きにはたまらん。

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ススキもこの季節を彩るには最高の働きをしてくれているようです。

■キャンプファイヤーが美しすぎて、魂が浄化されそう
宿は小諸エコビレッジと言うところで泊まります。途中友達ひろくんがお手伝いしてる農家さんにバーベキューの具材をもらいに?寄り道。いいオヤジたちが迎えてくれました!

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めくるめく椎茸の世界(原木で育てた立派(高価)な椎茸!!)

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この農園の屈強なおじさま方。手に持ってるかぼちゃいただきました!!!

近くの温泉に癒やしを求めに行って(さらっと流したけどいい温泉たくさんあります)、その足でお買い物。買った食材と採れた野菜ともらった野菜で、夜は自分たちでバーベキューを行いました。印象に残ってるのはその後のキャンプファイヤー(1日目)。

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あのかぼちゃと椎茸も。

星空よりきれいなキャンプファイヤーやるぜ!みたいななんかすごい意気込みで大人3人が炉に向かって座って、、、いない!大人の常識の範囲内で、暗闇で絵?を書いたり、地面に美しい星空(火の粉を撒き散らす)を再現したりして素晴らしい爽快な時間を過ごしました。

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火は最高すぎる。火は火だけで最高。

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まるで生きているような火。

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伝説の武器を作ってそうな職人(ひろくんがただ木をこねくり回してる様子)

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伝説の武器で描いたハート(のつもりが源氏パイだよ)

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美しき暗闇へのお絵かき。

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闇に消えていくは本当に火の粉だのだろうか。。。

■2日目はメインの稲刈りだーーー!
2日めは今回の農業体験のメインの稲刈り。このために長野までやってきたのですから!機械を使わずに実った稲を刈っていきます。刈った次は、はぜかけと言って束にした稲を乾燥させるために干していくそういう作業です。刈ったら、結ぶ。でも田んぼは広い。はぜかけするためには一箇所に集めないといけないから、一輪車で運ぶ。そんな作業を役割分担してすすめていきます。

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おお実っております。

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ずらーーっと。しかし通常はこれ機械で刈っていくんだけど、今日は手!楽しみだけどよく考えるとすごい量。

これがまたなかなか思っていたより、重労働。束にした稲を運ぶのに、一輪車を使うのですが、背が高いと中腰にならざるを得ず、これがまた腰にくる。はぜかけしているところへ束を運んでいきます。土もガタガタになってるのでゆっさゆっさ。農家の人たちは本当にご苦労様だとやってみてホント体感できます。

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一輪車に積んだら、おおーー!なんかそれっぽい!

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農道の真ん中でお昼ごはん。

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取れた野菜で作ってもらったおかず

■日常の虚像、非日常の実像を感じるリアルな農体験
毎日食べるお米のありがたみが本当によくわかります。農体験は大変だけどすごく楽しい。稲を刈りながらふと思う。いつもは仕事と言ってもバーチャルな世界、リアルなものに触れるではなくPCの前で画面にうつる文字や数字と対峙している。

もちろん悪いとかは言わないというか言えないけど(それでお金貰ってるし)、最近の自分はいつもどこかで違和感を感じ、疑問を感じ、時間を過ごしているのも事実。それを思うと、大地に根を張って実をつけるまで世話をして、ようやくこの収穫の時期に刈り取る作業は「なんとリアルなのだろうか」と、こう思った。

それにともすれば、この地球は人間だけの世界と勘違いしてしまいそうだけど、実際はそうではない。

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足元のかえるの冒険。

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かわいらしいイモリかな?とも遊びながら作業する、いろんな生き物が住んでるみたい。

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はぜ掛けしている様子。束をいい割合で左右に配分してバランスよく干していく。

この運んだ稲が白米となって、炊飯器でほかほかご飯になって体に取り込まれる。そんなものを運んでいるのだと思うと、もはや仕事というか生きるということ、すなわち生活。生きるための活動とは、本来こういうことを指すのではないかと思ったりする。大げさかもしれないけど、そんな気持ちを思い起こさせてくれる体験だった。

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気持ちの良い空のもとで日本で生きることを感じた数時間。

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最後の晩餐、このあたりで取れた野菜たちとワインと地酒で締めくくる。。。(飲ん兵衛ばかりなので締めくくるまでだいぶ時間かかったけどwww)

2泊3日でお手伝い(邪魔)しにきましたが、日頃食べる物に関して、どのように自分たちのもとまで運ばれてきているのか知ることはものすごいプラスになると思ます。時間がとれるのであれば、長野でなくても、近場でいいでしょうけども、心地よい「大変さ」「生活」を感じてみられる経験を行ってみてはいかがでしょうか。

いつもの食べ物、飲み物が、2倍も3倍も大切に思えてくる、そんな風に考え方が変わるかもしれません。

今回お世話になったところ
小諸エコビレッジ
シクロヴィンヤード

ご興味ある人がいましたら格安で体験できますので(たぶん一人一泊ご飯別で3500円くらい)ご紹介しますので、ぜひこちら(imurin4444@gmail.com)までご連絡ください。

  1. はぜ掛けの写真を見てミレーの絵を思い出しました。青空に黄金色が映えますね!
    葡萄畑はヨーロッパと錯覚しそう…
    よく色づいた実もほんとに美しいです。
    普段食べ物は買うだけですが、人間がコントロールできない自然環境の中で育ててくれている人達に感謝です。

    • 湊さん コメントありがとうございます。全ての食材において同じように思います。スーパーに並んでいるのを見ると、突然お米になったりお肉になったりしたのかというような錯覚を覚えることがあります。陳列されている食材の裏側を少しでも体験して知ることが、日常の生活に奥行きを与えてくれるのではないかと思って色々参加したりしています、今年は田植えを経験して来ました!生産者の方々に感謝しつつおいしくいただかないとななんて思っています。

      • 田植えですかー!《俺の米》の育ち具合を想像する楽しみができますね⁉
        自分も実家にいた頃はゴーヤのグリーンカーテンを作ったりして、暑いとぐんぐん伸びるのでその成長ぶりが純粋に嬉しかったり。又よく言いますが土に触れると不思議と気持ちが安らいだり。
        ただ勿論これは農業とは次元の違う話であって、大雨で作物がダメになったニュースだったり コンビニの期限を過ぎたおにぎりの行方なんかを考えると胸が痛みます。
        日本の食卓を支えている農業ってもっと敬意をもって扱われるべきでは、と思ったりします。
        蛇足ですが今住んでいる部屋では育てられないので、ホームセンターでゴーヤの苗につい手を伸ばしたくなったのをこらえました。

        • 湊さん そうなんですよ、土って足で直で触れると温かいですよねー。あれ微生物や菌が発酵しているってのもあるらしいです。つまり土も生きてるんですよねー、そんなのもあって気持ちが安らいだりするんじゃないでしょうか。普段何気に食べたりしてますけど、行かなきゃわからない事実ありますよねー知らずに終わるところでした笑
          ゴーヤいいじゃないですか!これから暑くなりますし、食べるだけじゃなくグリーンカーテンとしても活用できますよ笑笑 食べるだけじゃなくていろんな活用の仕方あるのも自然て奥深いですよね!

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