「生きがいについて」という神谷美恵子さんの著書を読んでいる。彼女の職場でハンセン病患者の症例と照らし合わせつつ、人間の生きる意味などを考察する書籍。名著として知られています。
どういう経緯があってこの本を手にとったのかは忘れたけれど、今行っている作品制作は、きっと自分にとっては生きがいに繋がるものなんだろうと思ったりしたのかもしれない。
生きる上でアートなんてものはなくても良いもの。そんなものに時間とお金をかけている。きっとなくてはならない、つまりは生きがいに値するものなんだろうなと思う。
読みすすめていくと、序盤に生きがいというものがわかりやすく整理されていた。
1,自分の生存はなにかのため、またはだれかのために必要であるか。
2,自分固有の生きていく目標は何か。あるとすれば、それに忠実に生きているか。
3,以上あるいはその他から判断して自分は生きている資格があるか。
4,一般に人生というものは生きるのに値するものであるか。
やっぱりこれを読んでみて、そうだなと思う。今の所自分にとってはアートは2で、これからその影響を1,3につなげていくことだろうなと思う。4だけ次元が違うような気がするけどそれでも、アートを通してそのうちいいかもと思えることがくるかもしれない。
ではその方向性をどこに向けるのか、何に向かってこの生命を使おうか。魚が生きるために水の中にいる必要があるように私は今の所、生きるためにアートの領域にいないといけないのかな、なんて思ったりする。
素晴らしい本ですのでぜひぜひご一読を。