【スペイン巡礼0日目】出発地点サンジャン・ピエドポーの景色に目を奪われた

■本日の工程
2016年4月11日 巡礼0日目
パリ → サンジャン・ピエドポー

ここはスペイン巡礼の出発地点、サンジャン・ピエドポー。ようやく出発地点に着いた。(スペイン巡礼と行ってもまだここはフランスですが)日本からパリまで12時間、パリからサンジャンピエドポーまでも約12時間。もう日本とは別世界です。何が世界かって、それは目の前に見たこともない景色が広がっているのですから。


目の前に広がるサンジャン・ピエドポーの景色。こんにちは、僕のスペイン巡礼の旅。

 

時間どおり電車走るのって、やっぱり日本だけ??

しかし、ここまでほんと時間かかった。パリのオーステルリッツ駅からスペイン巡礼の出発地点サンジャンピエドポー行きの電車が出るという、バイヨンヌまで夜行列車(初めて乗った!)できたわけですが、これがまあ時間通り走ってなくて焦る焦る。

チケットではバイヨンヌには朝の8時36分着ってなってたんで、そろそろかなと思ってドアの前で流れる景色を見ながら「もう少しで僕の巡礼の旅がはじまる!!」とウキウキしながら待っていると駅に停車。

フランス語わかんないから時間で判断、それらしい時間ですから停まった駅に降りました。意気揚々と降りたものの、「え?カミーノってこんなに人いないの?」っていうくらい誰も大きなバッグ背負っている人がいない!

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オーステルリッツ駅夜行列車の乗り場、当たり前やが外人ばっかや。

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ごっついなあ!なんかダイナミックに動きそうな列車

 

「みんな別経路からくるんかな?」ってなってやっぱ少し不安になって駅員さんつかまえて聞きましたらば、なにやらよくわからんフランス語で返してくれて、どうやら違うらしい。「まさか降り損なったのか!?」と思って、ヒヤヒヤしましたけどもどうやら次の駅だったみたい。さっそく言葉の壁、言葉の洗礼を受けた心地。(思えば、この時が一番の難関だったのかもしれないが、このときはまだ知る由もないこと。)

「まだまだ時間はある、時間に縛られない男なのさ」とか思うように自分に言い聞かせ、再度今降りた列車に乗り込んで昨日買っていたパンを頬張った。(ちなみにこのパンは、一緒に買った水の重みで袋がやぶれ、パンがきれいに落ちて蹴っ飛ばしたパン・オ・ショコラ。)

ということで、次の駅まで窓の外を眺め、めでたくバイヨンヌにたどり着く。なんというか楽しみにしていた寝台列車は、むちゃくちゃ揺れて、最高でした、もう乗りたくないと思いました。あと寒い。日本はなんて快適なのだと思いました。

バイヨンヌの駅でサンジャン・ピエドポー行きの列車のチケットを買い、電車の時間を待ち、間違いなく乗り込みました。今回は座席はフリー。みんな大きなバックパックを背負ってる。これから旅をする仲間になる人たち。みんな「どこから来たのか?」みたいな話をしてる。そういう会話を片耳で聞きながら、緑豊かな自然の中を走る列車の中で、これからの旅に思いを馳せる。

こんにちは、ようやく到着したよ、出発地点サンジャン・ピエドポー。

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冴え渡る青空の下、サンジャン・ピエドポーのホームに降り立つ

 

夢の様な美しさ!スペイン巡礼出発地点、サンジャン・ピエドポー

ようやくこの一人旅、スペイン巡礼の目的地についた。(ここまでくるにも一筋縄じゃいかなかった、大丈夫か?笑)ようやく明日から歩き始める。そして、辿り着いた記念に、この土地サンジャン・ピエドポーで早速ランチにビール。途中知り合った韓国人のナリと乾杯。むしろ無理やり付きあわせたのほうが近いか。

と言うのも、彼女がいなかったら巡礼手帳(クレデンシャル)もらうのにだいぶ難儀したと思う。彼女は英語が話せて、そして日本語もできる。(最初話しかけたときは英語で話しかけたものの、日本人だとわかると、「私日本語できるよー」だって。ここフランスなのに、既に日本語ばかり話してるよ、思ってたんと違う、まあこれも運命)

で、ナリが英語でいろいろ聞いてくれたのでなんとか巡礼者のオフィスへたどり着いたというわけ。ほんとありがとうナリ!乾杯〜!(ちなみにそのオフィスでバックパックの重さを測ったら13kgを超えていた、、、7kgにしたかったのに、、、ほぼ倍やん。既に何か捨てたい。。。)この韓国人のナリとはこのあともまた偶然に出会ってともに歩き、帰国してからもずっと仲のいい友達になるんだけど、このときはまだ知らないこと。

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まぶしすぎてずっとこの状態だったナリ。乾杯!!

 

そしてサンジャン・ピエドポーの街の景色が綺麗すぎて、もうほんとおもちゃのようというか嘘のようというか、、、ジムキャリーになった気がするほどに美しすぎて、映画トゥルーマンショーを思い出さずにいられなかった。ほんと息を呑むとはこういうことをいうんだなあと遠い旅の地に来た興奮と目の前の絶景にこれまで行きたきた中で初めての気持ちになった。

「すごい!」「きれい!」とか自分の語彙力のなさに辟易しながらも、「ほんとの美しは言葉に出来ないものだ・・・」とか何様やねんと突っ込みたくなるようなことも思ったけど、いや、きっとそうなのだ。

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サンジャンピエドポーの景色①
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サンジャンピエドポーの景色②
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サンジャンピエドポーの景色③
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サンジャンピエドポーの景色④
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サンジャンピエドポーの景色⑤
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サンジャンピエドポーの景色⑥

 

初めてのアルベルゲ、初めての巡礼仲間

ナリと「また会えたらいいね!」と別れ、アルベルゲにチェックイン!まだ早かったので客はほぼいない。シャワーを浴び、部屋に戻る途中、ブリンダ(オーストラリア人)と出会う。片言の英語で自己紹介。

「なんかまともに英語話したの(話せてないが)この旅始まって初めてだわ」と、感心し、こんな感じでずっとコミュニケーションとっていけたらいいなあ、なんて思いました。頼んでおいた夕食は宿泊者みんなで囲む。ジャック(フランス人)とグロリア(イタリア人)も合流して4カ国会談となりました。

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左からジャック、ブリンダ、オーナー。グロリアは遅刻してきたため写真がないのが残念

 

なんか開始前にして、ソレらしさを感じることになりました。ジャックはフランス語オンリーでブリンダは英語と少しイタリア語、グロリアはイタリア語と少し英語という感じ、僕はというと、日本語と少しの少しの少しだけ英語という言弱(言語弱者)ということで、もはやブリンダとグロリア間だけでしか会話通じない。そこに少しだけ僕が入るという感じで、「やっぱ英語勉強しなきゃなあ」と痛感。

ちなみにここのオーナーは日本にも来たことがあるらしく四国のお遍路さん巡りしたとか。そんなさすがなオーナーが作った料理はこちら。うまい。というか料理よりもワインがめちゃうまだったわ。さすがフランス産(たぶん)スペインもワインが有名だし巡礼の目的がワインになるくらいに楽しみ。

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南フランスの郷土料理①

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南フランスの郷土料理②

 

なんというか、日本みたいな環境で仕事をする傍らで、こうした世界が両立しているのってホント不思議。そして同時に、日本という島国で過ごすことが普通になっていることへの怖さを何となく感じた。これからたっぷり時間もあるし、そのへんも考えていきたいと思う。

今日のようにみんなが違う国出身の食卓は世界的には珍しくないことだと言うことに改めて気づく。日本には日本人しかいなくて日本語しか聞かない。単一民族、単一言語が普通。でもそれが世界的には普通ではないなだよなあと外の世界を見て初めて気づく。

それは自分的には決して嫌なことではなくて、自分と価値観やバックボーンを持つ人と(話せてないけど)話すのはとても楽しいことだと感じた。もっと知りたいってこと。

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異国の夕焼けの美しさに心が洗われる

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僕たちより1日先輩の人たちが次の街を目指して歩く

 

明日からはついに僕も巡礼路をこの出発地点から歩き出します。ぼくのスペイン巡礼の旅、一体どうなるんだろう・・・頑張るというか、頑張りはしないけど、なんかこう、ただ背伸びをせず、あるがままに歩いていけたらいいなと、そんな感じで今思ってる。とてもワクワクしながら見上げるサンジャン・ピエドポーの空は少しずつ夜に染まっていきます。

※この記事はその日書いたものをベースに、後日加筆修正を加えたものです。

 

【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】

2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。

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