■本日の工程
2016年4月28日 巡礼18日目
エルブルゴラネロ(8:00)→マンシーラデラスムラス(13:30) 19km
昨日一人になったところだったけど、今日は昨日アルベルゲで知り合ったりんちゃんと歩いてる。もう少し一人かなあと思ってたけど、こんなもんなのかもしれない。でも新たな出会いは歓迎。縁は大事にしないと!
お約束の朝日の写真、早朝(でもないか)のアルベルゲのお庭の風景
新たな出会いは新たなインプットの場
相変わらず真っ青な空が、ふんわりとした白いクレヨンで落書きされている。こんなでかいキャンバスに好き放描けたら気持ちいいだろうねえと思う。(あとあとわかったけど近くに飛行練習練習所みたいなものがあって飛行機雲だったみたい。写真参照)
りんちゃんはネットワーク関連のレクチャーをしに南米にいってたみたい。(なるほどスペイン語うまいわけだ!めちゃ勉強したみたいだけど)僕の考え方や価値観みたいなものを話していたら海外で働くのもいいよとすすめられた。たしかにそんな働き方もあるんだなあと思う。新たな人との出会いは働き方やこれからの生き方を考えるうえでの参考になる。こうした出会いもカミーノならでは。本当に色んな人と出会う事ができる。
彼女もこれまでたくさんの国を見て回っていて、南米は全て回っているしインド、ブータン、マダガスカル、、、マダガスカルって映画しか聞いたことないよ、うらやましい。またしても刺激されてしまい、次はどこに行こうかなと考えながら歩く。
彼女が履いているのはトレッキングシューズではなくランニングシューズで、五本指ソックスでなんら問題ないみたい。(雨の日以外は。。。雨の日はやっぱり防水加工ないのでね、大変みたい。まあ一長一短ではある。)そういえばキーマスターもラニングシューズだった。日本人の旅なれた人たちはランニングシューズ派もいるってことのようで、こうあるべきというのはそもそもないのだよと痛感する。要は自分に合うか合わないか。
スペインではドーナツを頼むとナイフとフォークがもれなくぶっ刺さってくる。お店のお姉さんもひそかに写真を意識。
身体は資本!長旅なので体調管理、休憩は意識的に!
しかし、いよいよ、右足首がいたい。風邪もひいてしまったし、ぜったい二日間の水風呂のせいだ。(まじであの街はNGだった。。。)こちらのお湯事情はいつもあたたかいお湯が出るとかぎらないらしく、ためていた温かいお湯を使い切ると冷たくなってしまうらしい。だからアルベルゲには、早めについておいたほうがいいということもあるみたい。(酔っぱらてちゃんと寝袋入ってなかったりするのは秘密のこと。)
そんなときりんちゃんに「痛み止めあげようか?」と言われて、あ、そうだ。痛み止め持ってるわと。全然思いつかなかった。(何か、飲んだら負けのような気さえしていた、、、でもそしたら何でもってきたんだよと)それを飲んで薬局まで持たせればよいではないか!飲んで小休憩した時に少しマッサージするとウソのように痛みはどこかへ。早く飲んどきゃ良かったよ、マジで。何のための常備薬なんだか。
奇跡のマッサージと奇跡すぎるパスポート忘れてた事件!
無事街につき、アルベルゲを探した後、すぐに薬局へ。りんちゃんが通訳してくれて風邪薬、痛み止め、塗り薬を購入。まじで助かった。然るべきタイミングで必要な人に出会うもので、人生は基本的にうまいことできてるものだなと本当に思う。もし初日にりんちゃんに会ってたら「こんにちは」「はい、こんにちは、ではさようなら」になってた可能性も高いから、薬局で四苦八苦したことでしょう。まじでありがとうございます。
さて、ここはムニシパル(国営)のアルベルゲ。ドネイティブ(寄付、気持ち程度)でマッサージまでしてもらえるらしい。日本でもやってもらったことないけど、ちゃんとした理学療法士がきてくれるみたいなので、これからもまだまだ長旅だしちょっとマッサージをしてもらうことに。だいたい10ユーロくらいみんな払ってるみたい。(それでもやすいよね。)予約帳に名前をかいて時間までお風呂に入って洗濯して待ってみる。
いろんな人の写真が所狭しと貼られている
おお、千羽鶴!ちなみにここのホスピタレイロはコイン集めの趣味を持つみたいで、五円玉をあげるとかなり喜んだ(海外は穴の空いたコインがなく珍しいのだとか)
しかし靴の履き方やザックの背負い方も分からないできたぼくは、いろんな人にアドバイスをもらいながら、旅の半分くらいたった今ようやく一人前になった気がする。(いまだに多機能なザックは使いこなせておらず隠れた機能を今日も教えてもらった、宝の持ち腐れとはこのことよ。)いまも宿のホスピタレイロに平地での靴の結び方はあんまり上まで結ばないほうがいいと教えられている。
さて、今日は大きめの街で泊まるということで、スーパーもあるし、夜ご飯は自炊に决定!だって明日は今回の旅でも最も大きな街レオンに行くということで、外飲みを存分に楽しまないといけないもので(いけないってなんだよということと、どうせ飲むんだろという声がどこからともなく聞こえてくる)ということで、お世話になったりんちゃんに野菜中心の料理でもふるまいたいなあと思い、少し店を覗いてみる。
瓶詰めのいろいろ
色とりどりのフルーツとおっさん(何だよ、どこ見てんだ)
デカポテト!
とかやってる間にあっという間に時間になりましてマッサージルームへ。そしたらなんかすごい先生が出てきて、これから中国極政府に呼ばれて診療指南にいくのだとか。そんなありがたい先生なのにたったの10ユーロでやってもらえるなんて!もはやここが巡礼最後の地なのではないのか?
マッサージ受けたことのない僕にとって初めてのマッサージ経験がこのカミーノなんて!!(何しに来たんだ?)気持ちのいいアロマをたいてくれて、オイルを塗りながら全身をほぐしてもらう。(はあ、ここが巡礼最後の地なのではないのか、はあ)終了後、夜ご飯の買い物にルンルンで出かけた。
マッサージ中。おお、なんか肉付きよくなってないか自分!(りんちゃん撮影)
すごくえらそうだ!!!いい人だった。
米を食べていないこともあり。海老のリゾットを作ることにして、スーパーに。豪快な親父がおる店で、でも優しい親父は一緒に写真を撮ろうとスマホもってきたり、カメラの前でポーズをしてくれる。なにこれ、スペイン好きやわ。
お菓子が沢山!砂糖使ってないのもあったり、レパートリー!!!
おいしそうなやつ
おいしそうなやつ2
これはこれでうまそうだ。
買い物したらおまけのアメをくれて、その時鋭い眼光でカメラ目線(意味わからん)
それでも最後までサインを決めてくれるコワモテだけどイケてるおちゃめなオヤジ!
と、ここでアルベルゲのホスピタレイラがこちらに向かって手を振って何かを言っている。パスポート、クレデンシャルは聴き取れる、りんちゃんが翻訳してくれて、なんか「日本人のパスポートとかを忘れてるやつがいたって薬局から電話あったけど違うか?」ってゆってるよ、と。
そういえば記憶にない。やってしまったみたい。「あ!」ってゆうとそのままホスピタレイラが取りに行ってくれた。忘れ物が多い旅ではあったけどこの旅で(どの旅でもだけど)一番忘れてはいけないものを忘れてしまった。カミーノじゃなきゃ一撃KOでしょこれ。忘れて、なくなってることにも気づかないままに、勝手に見つかって、取りに行ってくれて手元に戻ってくるなんて!しかし、どんだけ平和だ、この道!まじですいませんでした!!
問題の現場
これまでの仲間を離れるとまた別の仲間ができる
で、いろいろがマッサージしてもらって、買い物してる間に解決して、戻ってきまして調理開始!リゾットを作ってたら色んな人が食いたいと言ってきて、まわりに群がってきた笑。食べさせてやると「美味しい美味しい!」と言って喜んでいた。だろうよ!こっちではそこまで手の込んだ料理はみんなしないので珍しかったのもあるんだろうか。何れにしてもやすくてこんなに美味いもの食えるって幸せな国。
実は金母さんに野菜の切り方がだめだと包丁を取り上げられ、勝手に食材の準備が進んでいっていた序盤
米を少しくれと、これまた韓国人のお父さんにいわれた中盤
順調にリゾットが出来上がっていき、
そしたら、群がってくる腹減りボーイズの終盤
出来上がった今日の献立 エビのリゾット!結構できたのでみんなにもおすそ分け。
そしたら最後はお呼ばれされて美味しいメキシコ?料理をいただきました
こないだ知り合った韓国人のソニョンが理学療法士だとかでストレッチのやり方を教えてもらう。これ男の人無理じゃない?っていう態勢を思いっきり取らされて、ストレッチじゃないこれ、苦行だわとか思いながら夜は更けていき、もう寝る時間。
今日はちゃんと寝袋に入る。足が燃えるようにあつい。おそらくマッサージのときに塗っていたクリームが原因。唐辛子でも揉み込まれたんじゃないかっていうくらいにあつい。効きそうな気もするけど暑すぎて寝れないよ先生。
でも、おやすみ、また明日。
※この記事はその日書いたものをベースに、後日加筆修正を加えたものです。
【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】
2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。