グループ展「彼方の行方」に出展しました。昨日まで大学の同期メンバー11名での開催でした。お越しいただきました皆さまありがとうございました。日頃は自分自身美術館やギャラリーに足を運んで作品を見て、勝手な感想を持ってたりしているわけですが、展示する側に回ってみて改めて気づくことがありました。
制作中は、基本的に自分自身と作品との対話しかないですけども、展示した瞬間に作品は来場いただいたたくさんの鑑賞者の方と接点を持つことになります。制作中には自分の作品と向き合い、何度も対話することを行いましたが、当然それは自分一人だけの行為でして、一方で展示中はたくさんの方に見てもらうことができます。
手にとって見ていただいた人から聞く感想は、新鮮なものでした。
一人で100回考えれば、もちろん深いところまでいけますけども、広がりには限界があります。それに対して1度ずつでも100人の方に見てもらえれば、それだけ広がりますね。やっぱり制作段階から他人の意見を聞くことも増やしていった方がいいのだろうなと再認識しました。
やっぱりやってみないとわからないこと多いものですね。いくつになっても新しいことや知らないこと減らないし増えている感覚。
展示するということは作品を通して自分からメッセージを発信する場所だと思っていたけども、一方で見ていただいた方から感じた思いや質問を受ける場所でもあって、突然、この作品にはこんな側面もあるのかもと自分が教えられることもありました。作品自体は何も変わっていないのに、作品の幅が広がるっていうのは面白い経験でしたね。
概念的な側面での制作だったので、変化するとまた違った見え方になるし、自分がやっていることって作り終える段階にきても、もしかしたら50%程度なのかもしれないなと思ったりした。
本当はそこまでも意図しておかなければよろしくないのだろうかとも思いましたけど、もう少し経験を積むことでクリアしていければと思い、今回は学びとして受け取りつつ、うれしいプレゼントだったという解釈においておこうと思います。