【黙ってピアノを弾いてくれ 】ピアノは黙って弾かなくてもいいらしい

そう言えば、ピアニストであるチリー・ゴンザレスのドキュメンタリー「黙ってピアノを弾いてくれ 」を見たことをすっかり忘れてた。その後クイーンもみたので、最近は音楽系のドキュメンタリー的な作品よく見てるなあと。

まあ全く異なる作品だったけど、でこの作品もめちゃくちゃ面白かった。チリー・ゴンザレスって全く知らなかったんだが、天才とはこういう人のことを言うんだろうと作品を見て感じた。まあ狂人とも言うだろうけど。

クラシック、ジャズ、ラップ・・・色んなジャンルにチャレンジしつつ最終的にはピアノに戻ってくるのだけど、なんというか人物的にはイカレテルのだが、ピアノの音色は対極にあるくらいに優しい。

と思えば、やっぱりというか、むしろ想像以上のことをしだす。クラシックのコンサートで客席にダイブするわ、ピアノでラップだし、挙句の果てに弾いてるピアノの中に入っちゃうし。何なんだろうかこの人。

でも、全部がつながってて、音楽という手段は使うけど音楽家ではなくて表現者なんだろうと思った。葛藤はきっとあるし、自分の中のものを出すすべが見当たらなくてもどかしい感じが凄く伝わった。最終的には自分をさらけ出すことに成功したような、探し当てたようなそんな感じだった。表現者は皆何かを探してる。

ピアノは黙って弾かなくてもいいんだと思ったし、上手いと聴きたくなる音楽は違うんだと思った。もちろんチリー本人もエネルギーにあふれていて、素晴らしい人物だったけど、映画の編集が良かったのもあって素敵な作品になってた。退屈しないいいドキュメンタリーだったな。

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