社会人芸大生のすすめ

芸大写真コースのこと

荒木経惟と深瀬昌久のセルフポートレート比較

鏡やショーウインドウの前を通れば、写り込んだ自分の姿を見る人は多い。人は無意識に自分の姿を探しているということだろう。実在するものの中で、唯一自分自身の目で見れないものが「自分の姿」である。最も身近で最も遠い存在が自分自身と言えるかもしれない。 この自分自身を表現する上で、欠かせないのがセルフポートレートだと思う。今回はこのセルフポートレートをテーマに取り上げて進めていく。
芸大写真コースのこと

写真は芸術メディアと成り得るか

記録性の強い写真は芸術メディアと成り得るか、これを考えるで、写真史は興味深かった。 写真の始まりはジョセフ・ニセフォール・ニエプスの「ル・グラの自宅窓からの眺め」という窓から見られる風景の記録であるが、写真だけでなく絵画や書物...
社会人芸大生のあれこれ

「私」たちの世界

私が私として生を受けた事実について考える。私の存在はどこからどこまでなのだろうか?私以外は私じゃないのか?そう考える私は?という「我思うゆえに我あり」とは考えるものの、私は、私という存在に疑問を持ってもいる。 私は私で...
社会人芸大生のあれこれ

デッサンでの学び「僕は何も見ちゃいなかった。」

この週末はじめてデッサンを体験した。鉛筆ではなく木炭で。とても有意義な時間だった。今回は石膏像のマルスを描いたわけだけど、「あ、これ無理だ」久しぶりに諦めようかなと頭をよぎった。 10時間ほどかけて、(先生の手をだいぶ加えて)...
芸大写真コースのこと

写真家深瀬昌久を掘り下げる

1人の写真家を掘り下げるという機会があった。写真家の中でも特に僕が注目しているのが、深瀬昌久だ。いろんなページを参考にして、彼について掘り下げを行なってみた。参考にしたページの紹介や、その解釈、そして自分自身が深瀬に感じたことをまとめている。
芸大学芸員課程のこと

吉田修一 × 地獄の思想〜社会構造が生み出す生きづらさの連鎖〜

日本人にとって地獄はってわりと馴染みの深い概念です。悪いことをしたら地獄に落ちることになっていますね、そして地獄在住の閻魔様にもっれなく舌を抜かれたりますよね、我々は。さて、梅原猛氏の「地獄の思想」という書籍を読みました。この書籍の中で梅原氏は見事に地獄を解釈し、解説しており地獄のことに関しては、この本を見ればバッチリ。特に日本の文学と地獄のつながりを説いています。
芸大写真コースのこと

今道子作品の解釈を行う行為、〜有機と無機、境界線の破壊〜

今道子さんの作品には惹き込まれるものがある。今さんは魚や野菜を特に好んで作品にされている。彼女の作品を参考にして写真を撮るということを試みることにした。僕の性質上、まず作品を撮る前には解釈から入ってみる。 今道子作...
社会人芸大生のあれこれ

千住博特別講義「いま、なぜ芸術家を目指すのか」

先日、日本画家の千住博氏による「いま、なぜ芸術家を目指すのか」という講演を拝聴する機会に恵まれました。ご本人はとてもエネルギッシュで、一見すると芸術家というより舞台俳優・・・「あれ今日の講義、北大路欣也でしたっけか?」と思ったほ...
社会人芸大生のあれこれ

新米写真家が街角ポートレートを行うことで得た4つの学び

ひょんなことから須田誠さんという写真家が主催する写真教室に参加することとなった。友人に誘われるままに参加し、あまり内容もわからずに参加した僕だったけど、思わぬ収穫がたくさんあった。内容は街角で歩く人たちに声をかけてポートレートを撮影させ...
社会人芸大生のあれこれ

芸術で「社会」と「私」の溝を埋めていく

先日の「生きづらさを打破するための中動態的スタンスによる芸術表現」に引き続き、「生きづらさ」と「芸術」の関係性についてもう少しだけ思うところを述べておく。 コミュニケーション手段としての芸術表現 デューイは「作品...
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