【スペイン巡礼6日目】発見!「ワインの泉」無料ワイン飲み放題スポット


■本日の工程
2016年4月17日 巡礼6日目 
エステーリャ(8:10)→ロスアルコス(15:00)22km

今日の朝も昨日に続いてゆっくりだった。体の痛みはそんなに気にならなくなってきた。8時頃までゆっくり食事をして、出発。今日はデイビッドとデイジーの3人。

ナリは今日1時間ほど早く昨日知り合った別の巡礼者と先に行ったみたい。まあ巡礼で言うとそれが普通か。(8時過ぎに出るのはけっこう遅い部類)外においていたブーツが昨日の大スコールのせいでまだ濡れている。

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靴を履こうとしたらなんとカタツムリが。。。これには驚いた

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自転車巡礼者もよくみかけた、早いけど坂道は歩きよりつらそう。カタツムリでいいや僕は。

常識が上書きされていく日々

昨日とは打って変わって今日は晴れて気持ちの良い日だった。今は今日の分の道のりを歩ききって、アルベルゲの前の芝生に腰を下ろし外でこれを書いている。(隣でジャックも日記を書いている、昨日から別行動だったので再開した時はすごく嬉しそうだった)

天気が良いので、日光浴も兼ねてブログを書く。傍らには缶ビール。スペインの日差しはとても温かくて、ボーっとするには最高だと思う。アルベルゲの方からスパニッシュなギターの音色が風にのってやってくる。

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ジャックが日記を書いていたので

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僕もビールを持って、ブログを書く

空を見上げれば日本では見ることができないような大きな雲。でもそれに負けない大きさの空があるから、雲もおとなしい。ここで経験するあらゆることが、ぼくの常識が上書きされていっている気がする。

そういえばアインシュタインだったか、「常識は18歳までに身につけた偏見のコレクション」だと言ってたような気がするけど、ほんとその通りだと思う。それに、無料でワインが飲めるなんてそんな常識あるわけなかったし笑

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今日の広大な風景、絵葉書のようだった

無料のワイン飲み放題スポット「ワインの泉」とワインおやじと仲間たち

今日の目玉は何と言ってもイラーチェという地域にある無料でワインが出てくる「ワインの泉」だ。蛇口を捻るとワインが無料で飲み放題という奇跡的なスポットである。

僕はと言うと本当に予備知識なしだったもので、「酒好きにぴったりな場所があるぞ!ワインが無料で飲み放題だ!」とデイビッドに言われた時に、「まじか・・・」と「なんて神なんだ。ありがとうスペイン、ありがとう巡礼路」となったのだった。

が、しかし、結論から言うと飲めなかった!

本当に?そう、本当に。デマ?いや本当にある。そう運が悪かった。無料ワインに見放されたのが、そうこのワイン大好きなこの僕です。「このために来たのに!(いや来るまで知らなかった)もうスペイン巡礼やめる!帰る!」と、そこまでじゃないけどそれくらいのダメージを受けたのは事実です。

「ワインもうないよ〜」きーーーー悔しい!

昨日だって、「明日はついにワイン飲み放題だぞ!しかも無料で」とデイビッドに言われて、ワクワクで飲まずにはいられなくなってワインで乾杯したくらいなのに!(酔いつぶれて寝た)「本当にどれだけでも飲んでもいいの??」とか「ちゃんとワイングラス(シリコン製)持ってきたもんね」と思っていたのに、飲めないなんて。

そう現地につくと、ざわざわして「ワイン売り切れみたいよ。。。」と他の巡礼者が口々に言っている。「まじか、飲み放題なのに、一口も飲めないなんて。。。1500円飲み放題じゃなくて、無料飲み放題だったのに」

まあ、よくよく考えたら誰かが補給してくれている訳で、その補給のタイミングが悪ければ飲めないこともあり得るわけで。。。それにしても悔しい。。。「蛇口から紫の液体(ワイン)が出てくるところ見たかったーー!」ワインは出ないけど気分だけでもということで写真を撮る。

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「ワインの泉」向かって左の蛇口:ワイン(出ない) 右の蛇口:水(めっちゃでる、いらん)

ワイン飲めずでチーンとなっていた後ろで、

「スポーーーーーーーーーーン」

という小気味いい音が聞こえてきた。まさにワインのコルクを抜いた音!振り返ると、おっさんとその仲間たちがもっていたワインを紙コップに注ぎ、飲もうとしているではないか。そこにいたメンバーで宴会が始まる。ここぞとばかりに僕も全然知らんおっさんにワインを貰いに行く。

僕はもってきていたワイングラス(シリコン製)を差し出して、そのパーティに入れてもらった。勢いと笑顔があればどこでも仲間になれる環境であることは、5日間の旅を通じて学んでいる。果たして今回もそうだった。

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やったー無料ワインにありつけた!の図

当然、おっさんは見ず知らずの僕にも気前よくワインを注いでくれる。ワインがなかったおかげで逆に良い時間を過ごすことができた。何にでも(無料ワインがなくなってたことにも)意味はあるし、よい意味付をすることもできるのだ。と言うか、これも一種の無料ワインと言える?さすがに飲み放題ではなかったけど。

街が顔見知りばかりになるおかしな旅

ワインを飲み終え、さよならまたねしてから約2時間後、早速さっきのおっさんと仲間たちに再会。「ちょっと、こい」みたいな感じのことを言われ寄っていくと、「のめ!のめ!!」と、またワインを振る舞ってもらえた。

言葉の喋れないジャパニーズが酒でテンション上がっているというだけでまあまあ人気者になれた。派手なオレンジのジャケットにちょんまげメガネスタイルのアジア人という、珍妙さからか名前も覚えてもらえて、その後も所々でその中のメンバーに会った時に手をふってもらえるようになったりも。ワイン飲むだけで人気者になれるなんて、本当に最高の旅である。

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早くも再会してまたワインを振る舞ってもらう

歩きながら「どんだけワイン飲むんだよ、自分!」と思ったけど、「の前にどんだけワイン持ってるん!?このおっさん!重いやろ?瓶2本も入ってたら!」と思ったりしつつ、御一行様と別れ、次は大自然の中をワイングラス片手に歩いてく。ワイン飲みながらこんな絶景を歩くなんて一生のうちで数えるくらいしかないだろうな。

とかも陽気になった頭の中の住人が考えてた。(いや、数える程って、そんなにもないから!)

ということで、そんなワインを持つおっさんとのコミュニケーションと無料ワインを堪能したあと、アルベルゲにたどり着いてこの日記を書いているというわけである。

シャワーも浴びたし洗濯もしたし、そろそろ減った腹を満たしにバルへ出かけようということになった。今日は外食の日、誰がいい出したか、ピザが食いたいらしい。

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天気が良いと洗濯物は一瞬で乾く

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夕方街へ出るとサングラススタイル。スペインの日差しは本当に強い

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今日はピザ!5人で5種類頼んでやった、満腹。。。

街に出ると登山ジャケットに身を包んだ人が足を引きずっている。みんな巡礼者。もはや動きだけ見ていたらゾンビじゃないかと思ったりたけど、他人からしたらここにもゾンビがいるわけで、街全体がゾンビ化しているという面白い風景。

5日目にもなってくると顔ぶれが揃ってきて、街で知ってる人を見かけると、みんな手をふったり一声変かけたりが自然になってくる。こんなとき語学に弱い自分が恨めしい。。。

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広場の風景(知ってる顔もちらほら)

でもここに来たおかげで語学への認識が変わった。なんか今までは言われたことを日本語で翻訳して、日本語で考えてから英語に直して話すみたいな感じだったけど、それだとスピードも遅くなるし、ニュアンスもおかしくなる。

ハローはこんにちはではなく、ハローでよくて、グッドは良いではなくグッドなんだなと思うようになった。「なんだそりゃ?」と思うかも知れないけども、でもとにかくそんな感じなのだ。

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結構顔を合わせるオヤジ、いかついけどフレンドリー

大切なことは正しい文法や表現で話すことではなくて、「お前にあえて嬉しいよ」ということ。それが伝われば100点なのだ(あとはうまそうにワインを飲んだりか?)。一般人の料理に一流シェフのクオリティを求めないのと同じように、話せないやつにネイティブは求めてこない。

ただ一般人でも心をこめて作った料理の美味しさを伝えることができるように、話せなくてもその気持ちは十二分に伝えられることができる、そうした気持ちは受け取り側もきっと感じているはず。ただ、やっぱり帰ったらきちんと英語学んでみようという気になった。(スパニッシュも)

彩のある世界に住んでいる僕たち

今日は無料ワインだけでなく、結構大事なことを考えたいた事も付け足しておかないと。そう、「こんなにも色のある世界に住んでいるんだな!」ということを改めて知ったんだった。雄大な景色を見ながら歩き、たくさんの笑顔に囲まれている今の自分、そしてスペイン巡礼に来る前の自分を比較して考えてみる。

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「今までの僕はもったいないことをしていたんじゃないか」と、無性にそう感じた。

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「当然東京ではこの巡礼路と同じような景色はみれない、でも、だからといって仕方ないということにはならないんじゃないか?」とも思う。

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「でも、それは東京が悪いわけではなくて、見ようとしない、目を向けようとしない自分自身がしょうもないだけなんじゃないか?」そんな風に感じた。

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ずっと続く一本道をみて、「僕たちはどこにいても、日常の中に非日常を見つけられるはず。」

そうすると「日々がもっと楽しくなる!」のかもしれない。もっと見ようとする、見たいと願う気持ちを忘れてはいけない。そんなふうに思った。

海外に友だちができることは本当に楽しい!

帰って、またアルベルゲで買ったワインを飲みながら、今日の最後は初めて会ったクリス(ニュージランド出身)とカメラ談義を繰り広げて、「お前はセンスがいい」「いやお前の感性こそいいな」みたいに褒め合うという幸せな時間を過ごした。(←酔っぱらい)

いい1日でした。クリスの写真を見せてもらうと、やはり彼も好きなだけあって、配置やアングルのこだわりが写真を通じて伝わってきた。ただ写真を見た時、僕と彼の写真は大きく違っていた。一言で言うと彼の写真は幻想的だった。同じ道を歩いても感じ方も違えば表現の仕方も違う。

こうした出会いは本当に刺激になる。今までの自分を疑えるきっかけになるから。自分自身を突き通すのもいいけど、たまには他人のメガネをかけて世界を見ることで自分を客観視することも効果的だと思う。これは生き方や日々の過ごし方にも当てはまるはず。

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クリスと記念に1枚

クリスとカメラ談義に夢中な僕の傍らで、今日僕がとった写真をみて喜んでくれてる可愛いメンバーがいる。「見せろ見せろ!」とみんなカメラの小さな液晶に身を乗り出して夢中になってくれてる。やれ「この場面はこうだった、この後、こいつがこんなことになった!」とか言って騒いでる。ホント子供みたい、みんな。

今日、歩いている途中、デイビッド、デイジーに撮っている写真で作ったフォトブックを贈ることを約束した。そしたらデイビッドはお返しにスペインのワインを2本送ってくれるみたい。デイジーはイングランドのビールを送ってくれるらしい。楽しみ!

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仲良し2人組みとの今日の昼下がり

海外に友達ができるのってやっぱりいい!

※この記事はその日書いたものをベースに、後日加筆修正を加えたものです。

【スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ】
2016年4月11日〜5月10に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。

スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ


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