富山でひとり飲み。駅前居酒屋なら親爺だ!


富山の思い出と言えば、数年前富山のB級グルメで有名なブラックラーメンを食べたことくらい。駅前でググって有名と言われているお店に入ったのだが、これがイケてなくて、異様にしょっぱくて黒いだけのラメーンだったのだが劇的に思い出が塗り替えられた体験があったので、もうかれこれ数カ月経つけども残しておこうと思う。

先日、出張で北陸に出かけた。金沢と富山を行ったり来たりして、この日は富山泊だった。その前の日は、金沢で久しぶりに新卒時代の同期と杯を傾けていたのだが、残念(幸運?)にも今日は独り。居酒屋のカウンターでおじさんでも引っ掛けようかと駅前の飲み屋街をぶらついていた。


昼間に見た謎の少女?像

富山といえば日本酒。横文字のおしゃれなお店ではなく、少しくらい無骨な店がいい。例えば、店内はタバコの煙がくゆっていて、必要以上に愛想を振りまかない親父さんや、最近入りたてのバイトの子が注文したものと違うものを間違えて出してきたり、熱燗を頼むと熱すぎて持つと火傷しそうなくらいのそんなお店。

なんて頭の中で妄想に浸りながら歩いていると、一つの居酒屋さんが目に入った。外から中をちらっと見る。長いカウンターにちらほらと人が並んでいるが、間隔が空いていることが確認できたため、今日はここにお邪魔してみる。親爺という店だ。結論から言うと当たりだった。

狭いカウンターを蟹歩きですすみ、空いている席についた。残念ながら、両隣は二人組だったが、飲んでしまえば関係ない。とりあえずお隣さんに追いつくため(誰も勝負していない)に、まずはビール。サッポロの中瓶を頼んだ。目の前で栓が抜かれたのは一番搾り。だまって一番搾りをいただくことにする。男は黙って一番絞り、これである。(ちなみにキリンでも一番搾りよりもラガー派であることは秘密だ)

一息ついて、ゆっくりとメニューを眺めてみると、お酒に合いそうな好みの肴ばかりが並んでいる。ゆっくりと選別し、がんど(ぶりの手前)の刺身と、ナマコ酢、ホタルイカの沖漬けを注文する。

頼んでから気付いたのだが、これらは間違いなく日本酒のアテである。このままビールで食らってしまうとホタルイカなんて一瞬でなくなってしまう。急いでおでんを二品(大根とがんもどき)を追加注文する。こういった店では、おでんは早い。大根とがんもどきを半分くらい食べたところで、瓶を空にして、お酒を頼む。


なみなみと注がれた命の水

僕の好きな富山のお酒「羽根屋」が置いてあった。カウンターの上段でなみなみと注いでもらったグラスに口を持っていき一啜り。口の中に爽やかで、ほのかな甘さが広がる。これである。

飲みっぷりにひかれたのか、「何を飲んでいらっしゃるの?」と、左隣の年配の夫婦が釣れた。富山と金沢の出身らしく、電車の色当てに負けた方がご飯をおごるということだったそうで、今日は旦那さんの方が負けたらしい。奥さんの方がお酒が強いようで、次に飲むお酒を探しているということで、声をかけられたのだ。

そこから結構な時間、富山や金沢の面白い場所やお祭り、そして近所の美味しいお店を教えてもらったりした。すると埼玉から旅行できている母娘が奥に入ってきた。とても美人で若いお母さんで、娘さんもとても気立てがようだった。美味しい食べ物が好きなので一緒についてきているのだとか。


話が盛り上がる初対面のメンツ

3人で飲んでいたが、旅は道連れ、ここからは5人で飲むことに。人は90度の角度が一番話しやすい、カウンターの直角になっているところは話す幅が広がるマジックスポット、話が弾む。酒が入っていればなおさらだ。

その後美味いラーメン屋を大将に教えてもらい、今知り合ったばかりのメンバー5人でラーメンまでご一緒することに。おかげで今回は美味しいブラックラーメンを食べることができた。

知らない土地で知らない人たちと一緒に食事をするのは何とも言えない充実感がある。一期一会とはこうした時に使う言葉なんだろうなあとしみじみ思うのである。


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