奥能登国際芸術祭2017!実際鑑賞したオススメ作品を勝手に解説する!

こんにちは、いむりんです。先日のヨコハマトリエンナーレに続き、石川県の珠洲で開かれています奥能登国際芸術祭に行ってまいりました!!!

公式HPはこちら

最初はまあ、どんなもんかわからんが石川の友達も呼んでるし、酒も魚もうまいってことで「能登?芸術祭?しゃーなしで行ってやるか」くらいのつもりで現地に向かいました。

結論から言うと、本当に最高でした。(ごめんなさい)


ものすごく日本海が味わえるのが奥能登

能登の自然、歴史や文化と融合した素晴らしいアートの数々です。今回はトータルで36の作品が展示されていました。そのうち僕は35作品みてきました。(残り1つだったのに〜!ほんとに時間切れ残念)

ということで、実際3日間でまわってきたことで、お伝えできることもあるかと思いますので、次の4つに絞ってまとめていきます。これから行く人は是非参考にしてくださいませ。会期は9月3日〜10月22日までですよ!

アクセス:能登まで東京から50分!ちっかい!!
移動手段:空港からはレンタカーがオススメ!
事前準備:公式ガイドブックは事前にゲット!行きたいところをチェック!
展示作品:おすすめ作品を勝手に解説します!

アクセス:能登まで東京から50分!ちっかい!!

能登ってそもそもどうやっていくんだと思ってました、実際自分も東京から行くのってめちゃくちゃ遠いんちゃうのって思ってたんですが、なんと空港あるんですね。能登里山空港。なんと東京羽田空港から1時間かかりません、50分くらいでしょうか。めちゃくちゃ行きやすいじゃないですか。びっくりです。(新幹線だと金沢まで2時間45分くらいでしょ?そこから更に2時間位かかるので5時間コースです、絶対飛行機がオススメ)ただし、午前1便、午後1便なので計画と予約はお早めに。


飛行機の便利さをこんなに感じたことはありません

移動手段:空港からはレンタカーがオススメ!

空港からはバスやふるさとタクシーとか言うのもあるんですが、作品は10のエリア、珠洲全体に配置されていて、とてもじゃないが車いります。芸術祭のインフォメーションがところどことにありまして、そこでレンタサイクルもできるのですが、やはり近隣のみの移動になってしまいますから、次のような人はレンタカーがいいでしょう。(駐車場もきちんと整備してくれていますから安心です。)

・2日以上かけて数をまわる
・見たい作品が2つ以上決まっていて、場所が離れている
・2人以上で行動する

バスでもいいかなって人はこんな人かな。

・芸術祭はお目当てのもの1個何か見れればいい
・見たい作品でなく、まわりやすさで決めてもいい

地域によって徒歩圏内でも作品が固まっているところもあるので、旅館を近場の選んでちょこっととアートにも触れるというのであれば、レンタサイクルも面白いと思います。

今回僕はトヨタレンタリースで小さい車種のヴィッツを借りました。保険も込で6000円強/日でした。バスでも各スポットと空港を往復すると3000円弱、レンタサイクルも1日借りると1500円ですから、1回でもタクシー使うことを考えると、便利さを考えると断然レンタカーですね。

空港内に観光案内所もありますので、帰りの時間を伝えて妥当な移動手段や鑑賞ルートを教えてもらうといいですよ。(レンタカー案は観光案内所の方にアドバイスもらいました。)


作品はあちこちに散らばってるので、断然レンタカーがオススメ!

事前準備:公式ガイドブックは事前にゲット!行きたいところをチェック!

公式ガイドブックは現地でも販売してますが、絶対事前に手に入れておいたほうがいいです!なんせ36個も作品あるんですから、いきたいところをチェックしておいたほうが良いです。1200円程ですし、能登の歴史や文化についても説明があったりしますので、行かなくても読み物としても楽しめる1冊です。

地図もついてますから超便利。というか地図ないと全然場所のイメージ湧きませんからねwただ、近づいていきますと立て看板があちらこちらにあるので、細かな場所までは調べる必要ないです。

(僕前日に買ったのですが書店によっては取り扱っていないところあったので、アマゾンとかが便利だと思います、よければこちらから↓)

展示作品:おすすめ作品を勝手に解説します!

ということで、ここからは僕が実際に見てきた奥能登芸術祭の作品を紹介します。勝手におすすめ度と解説を付けておきましたので話半分で御覧ください笑(※今後も更新予定です!)

時を運ぶ舟(塩田千春)
インパクト度★★★★★★★

私達人間の営みは過去の歴史から現代に至るまで、たくさんの方が紡いできたもの、その恩恵を受けていることを実感します。赤い糸で編まれ、空間全体を覆うように作られた作品は人間の鼓動を感じます。人それぞれ異なる人生だけども、どこかでつながりや、無視できないものがあり、その最大公約数的なもので世界は作られてきたように思うのです。しかし美しいです。


時を運ぶ舟(塩田千春)1


時を運ぶ舟(塩田千春)2


時を運ぶ舟(塩田千春)3

陸にあがる(鴻池朋子)
危うさ度★★★★★★★★★

大自然の中に突然現れます。人工的なような神話の中の世界のような、なんというか危うさを感じられる作品でした。設置場所もかなり危ういですが。自然との共存や、日頃見えていないからと言ってそれは存在しないということではなく、そこにあるものなのだということにはっと気付かされました。


陸にあがる(鴻池朋子)1


陸にあがる(鴻池朋子)2

魚話(さわひらき)
闇度★★★★★★★

もうめちゃくちゃくらいです。すごく独特な世界観、目だけでなく耳を使いつつ作品を感じる必要があります。ぞっとするような映像(別にえぐくはないです)に目が離せなくなります。自分自身の心の中が浮き彫りにされそうなそんな空気感です。


魚話(さわひらき)1


魚話(さわひらき)2

最涯の漂着神(小山真徳)
融合度★★★★★★★★

この風景との一体感は実際見てもらうのが一番なのですが、まさに自然と共に歩んでいくためのメッセージが込められています。一見すると半分の船、だけどもよく見ると船体は鯨の骨格になっています。その昔この地域には、鯨が打ち上げられることがあり、分配の仕方も決められていたくらい重宝されていました。そんなありがたい鯨の骨格を今回のようなカタチに配置することで、作品を神格化することを手伝っています。人の営みは自然の恩恵によって成り立っていることを実感したならば、船の中に入り感謝を捧げてみましょう。


最涯の漂着神(小山真徳)1


最涯の漂着神(小山真徳)2

奥能登口伝資料館(Ongoing Collective)
誘致度★★

いろんな作品がある中で、この珠洲市にUFOを誘致するっていう映像作品がありました。他の作品とは異なり、肩の力を抜いて楽しむことができます。一緒に見てたオバサマ方も突っ込みつつ笑ってました。息抜きにどうぞ。ちなみに街なかをはずれ、山に入ると夜空がとっても美しいです。見上げるとそこには零れ落ちそうな無数の星々、一瞬上下がわからなくなってしまうほどです。そりゃUFOきても不思議じゃないわ、なんて思いました。


奥能登口伝資料館(Ongoing Collective)1


奥能登口伝資料館(Ongoing Collective)2


奥能登口伝資料館(Ongoing Collective)3

静かな海流をめぐって(金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム スズプロ)
ダイナミック度★★★★★★

金沢美術工芸大学の学生たちがプロジェクトチームを作り、古民家にて作品を展開しています。若さあふれるダイナミックさと地域の持つ歴史的な資産を融合させたよい作品たちです。しかもプロジェクトチームの学生がついて作品の紹介を行ってくれますので、作品そのものだけでなく、作品作りのために学んだ珠洲のこと街のこともたくさん教えてくれます。作品鑑賞だけでなく良いエネルギーをもらえるオススメの展示でした。


静かな海流をめぐって(金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム スズプロ)1


静かな海流をめぐって(金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム スズプロ)2


静かな海流をめぐって(金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム スズプロ)3

Silhouett Factory(角文平)
目の保養度★★★★★

日本庭園や中国庭園における造園技法である借景のような鑑賞物だった。小屋を切り抜き海をバックに影絵で歴史や能登の風物詩などを楽しむことができるんですね。。適度な大きさに切り取られ、風で回転することで幾つもある絵が順番に海をバックにその姿を見せてくれます。1回で3度美味しい作品です。帰りに海でも遊べます。


Silhouett Factory(角文平)1


Silhouett Factory(角文平)2


Silhouett Factory(角文平)3

ということで、解釈は人それぞれかと思いますが、勝手に作品の呵責というか感じたことを書いてみました。実際の作品をぜひその目で見ていただいて、作家のメッセージを受け取って下さい。料理も酒も本当美味しいです、能登はいいところ、一度は是非。

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