少し前、夢を見た。
小さな黒猫を飼うようになったらしい僕がどこにいくにも
胸のあたりに抱きかかえながら一緒に連れてくというもの。
その夢の中では僕とその猫は気持ちが通じ合っており、
お互いもそれを感じている。
いなくなったときも、場所もピンときて、この辺で寝てるのかな?
というところを探しに行くとすやすや寝ていて、
それに気づくとまた駆け寄ってきて僕の懐に飛びついてくる。
僕が幼いころ、近所で拾ってきた猫も黒猫だった。
野良だったし、もちろんすぐ家で飼うことを許してもらえたわけではなく、
庭にダンボールをおいてやり一晩あけて、明くる日の朝まだそこにいれば
飼ってもよいという人生で初めての賭けかけだった。
結果は僕の勝ち、その日から家族が一人増えた。
みゃーみゃーないていたので、
そのまま名前は僕がミャーと名付けた。
考えていた人たちもいたけど早い者勝ち、
でもあいつはミャーだった。
随分と一緒に遊んだ、
猫好きは間違いなくこいつの影響だと思う。
夢に出てきた猫は、そんな愛くるしいミャーの生まれ変わりのような
黒さと懐っこさだった。
でも小さかったなあ、
当時のままでかくても十分かわいがってやるのになあと、
そんな風に今思ってこれを書いてる。
あ、むしろミャーが大人になった僕を見たらびっくりするか。
夢の中に会いに来たのかなあ、久しぶりに。
猫好きがどんな猫が好きかと聞かれて答えるのは
だいたい一番初めに飼ったねこの模様だそうだ。
僕は当然質問されたら答えは、黒猫。
今度飼うというか一緒に住むならやっぱり、
黒猫がいい。