就職活動は企業目線で〜独りよがり自己PRはNGです〜

私は企業の採用、教育をお手伝いを日々行っている関係で、企業目線からの採用への悩みをよく耳にします。いわゆる採用弱者と呼ばれる不人気企業はもちろん、人気企業からも様々なお話をいただきます。各社悩みの種類は違いますが、余裕で絶対安心という企業はほぼないでしょう。

一方、学生はというと、完全に二極化しています。つまり一人で何社も内定を保有している学生と、全くもらえない学生です。後者に関しては就職活動を苦に自殺をしてしまうという痛ましい事件がおこっています。自殺までいかずとも、引きこもり、鬱になったりということもあるようでして、この状況やっぱりどうにかしたいなと思います。

このブログでは、企業ではなく、若手社会人やこれから働くという事を考える方への情報発信という事で書いています。そういう意味で、学生の皆さんには、企業の新卒採用への考え方と自分たちの悩みへの対処の仕方について私なりの意見を書いておきたいと思います。

■企業はなぜ採用を行うのか、会社目線で考える

企業はただ人が欲しいから採用しているわけではありません。企業の中長期的な目標を達成するために、人材が必要だから採っているんです。その目標というのはだいたい企業に利益を残すというものです。だから採用はその企業が最も利益を残せそうな人材に対してオファーを出す訳です。逆に残せなさそうな人には出さないです、採用すれば一定のお給料や各種保険などの固定費がかかるからです。マイナスになっちゃいますから。

ということは、いかに自分は会社に対して、成果を残せる人物であるかという事をアピール(証明)しないといけないですね。ただ仕事経験のない学生を企業はどこで判断するかというと、やっぱり学生生活で判断するしかありません。しかし、ただ学生生活を漠然と聞いている訳でもありません。自社の仕事内容とあなたの学生生活の内容をリンクさせて聞いています。

極端な例ですが、自分だけで営業活動を行っていく会社であれば、学生時代にチームワークを発揮した経験をアピールしたところで何ら響きません。また、セミナーみたいな大勢の前でプレゼンテーションを行うよう仕事なら、個人の家庭教師での成果よりも教室をもって全員指導している人の方が評価が高くなるというイメージです。

■企業が採用したいと思う自己PR

自分の事をがむしゃらにアピールしたって、あまり効果がありません。引く手数多の学生であれば内定をもらうという意識で、自分の素をアピールしているでいいでしょうが、自分がそうではないのなら、狙っている企業があるのなら内定を勝ち取りにいくという意識で、ターゲット企業にあわせたアピールをしないといけません。

企業担当者はリアルに嘆いています。「みんな自己PR同じで誰を選んでいいかわからない」と。企業担当者の気持ちになってみてください。彼らは彼らで自分たちのミッションがあるんです。より優秀な人材を一定数確保するというミッションです。これは結構ハードです。採用ありきで経営計画は組まれています。つまり採用が失敗すれば計画達成も難しくなるということです、人事担当者は会社からかなりのプレッシャーをかけられているのです。つまり採用したいんです、彼らに採用させてあげてください、そのためにどうすればその土台にのるのか考えてみるといいですね。

ただ「○○が得意です」ではなく、「貴社を調べてみると取り巻いている環境はこんな風になっていると私なりに解釈しました。だからもっと△△していく必要があると思います、そのうえで私の○○という力は活かせると思います。」とこんな風に言われてみると人事担当者はどう思うでしょうか?これはあっている、間違っているの問題ではありません。うちのことよく調べてくれているということ、そのうえで自分の力が活かせると提案してきているというポイントが評価されるでしょう、そしてそれがまさに企業が求めているものであれば完璧です。

内定をもらえないと、悩み、あきらめてしまう前に内定を勝ち取ろうという頭で、戦略的に企業をおとせるように考えていくとよいと思います。これだけきっちり考えていく事ができれば、あなたを採用したいと考える企業は必ずあらわれるでしょうし、実際仕事をはじめても活かせる部分はたくさんありますよ!!ぜひがんばってください!!

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