こんにちはいむりんです。
初めてこの記事をアップしたのが、2014年ですからもうすぐ8年にもなります。しかし相変わらずこのプランド・ハップンスタンスの理論をベースに生きている僕です。改めてこのプランド・ハップンスタンス理論について考えるとともに、現在までの僕の歩んできた道を紹介していきたいと思います。
初めてプランド・ハップンスタンス理論という言葉を聞く方にはその意味を、今人生に迷われている方や、明確なキャリアや目標を持てずにいる方には「こういう考え方もあるのか」と肩の荷が少しでも軽くなればいいなと思います。
人生迷子。将来の目標がない、やりたいことがわからないという方へ
将来やりたい事なんてよくわからない、考えても考えても、いやむしろ考えるほどにわかんないという方、わかります。僕も基本的にずっと人生迷子でここまで来ています(この記事を最初に書いたのはまだ20代でした、いまや30代も後半戦です笑)全然偉そうに言えることではないのですが。
もはや、どうにかなるもんでもないだろうな、「考えて考えて、でもよくわからないというモヤモヤを抱えて生きていくんでしょうね。」と自分と折り合いをつけて生きていこうと思っています。それでもいいかなと思っています。無理矢理目標を定めたって、ハリボテっぽくて本気になれないですもんね。
僕は初めて、今回のテーマであるプランド・ハップンスタンス理論を知ったときに「ああ、こういう生き方もありなのか」とちょっと楽になった気がしました。
まずはこの理論について紹介をしたいと思います。
プランド・ハップンスタンスは計画された偶然
プランド・ハップンスタンス(planned happenstance)という理論は、1999年にスタンフォード大学のクランボルツ教授らによって成功者のインタビューから(彼らのキャリアを分析して)、傾向をまとめたものです。
すると彼らの8割がこう答えたようなんです。
「いまの自分のキャリアは予期していなかった偶然によるもの」
プランド・ハップンスタンスは日本語で「計画された偶然」と訳されたりします。つまり成功者もはじめから今の自分を想像しながら進んできたワケではなく、その時々を臨機応変に乗り越えて、結果的に今に至って来たということですね。
自分でコントロールできることは限られている
私たちの人生やキャリアはいろんなものに左右されます。自分でコントロールできることもあれば、できないものもあります。コントロールできることの方が少ないくらいかもしれません。
仕事をするために就職活動しても、転職活動しても、望み通りの会社に入れるかどうかわかりません。会社に入ってからも希望の部署に配属されるかどうかもわかりません。もちろん隣の部署の上司に教わりたいと思っても、思い通りにはなりません。「偶然にもすべて叶えられた!!」と思ってしばらくしたら異動なんてこともあるわけです。
もちろん仕事だけではなく、結婚したりや子供が生まれる事も、そうこうしていると親の介護の話ななんていうことも出てきますし、コロナウイルスなんていう思ってもなかった事態に社会全体が巻き込まれたりもします。
望む、望まないに関わらず、仕事の内容や人生のスタイルは変わっていくんですよね。その中で最適解を目指すこと、その流れの中で、流れを利用して泳いでいく。流れに逆らうわけではなく、流れに身を任せてみること、その場その場で一生懸命に過ごすんです。
これがプランド・ハップンスタンス理論を導き出した成功者のインタビューで言われていたことではないでしょうか。
人生に迷ってスペイン巡礼、その後社会人芸大生になった僕
確かな目標を定めることは非常に大事なことですし、そうするべきだという論調を否定するわけではありませんが、個人的にはざっくりな方向性でも良い気もしています。
目標を決めればその地点に最短距離で向かう方法を考えます。高速道路を車で走ってるような感覚ですかね。もう一直線って感じです。
一方で、人生に迷いまくっている自分的には、フラフラと街を歩いてる感覚です。良い匂いにつられたり、おもしろい話があればそれに参加してみたり、そうすることで新しい興味が芽生えたり、人脈が構築できたりします。それは考えを限定的にしたり、固定化してしまわないことが大切だと説明してくれているようです。
振り返ってみれば、あの人と会って、この道に来て、そうする中で、こんな面白さに気づいて、、、といった具合に緩くつながっているんですよね。そしていつの間にか、最初に考えもしなかったところにいる。これがプランド・ハップンスタンス理論の正体だと思います。
大学を出て面白そうなベンチャーに入り、当時のお客さんのところで働くようになり、起業のために退職するもうまく行かず、再転職。そのタイミングで離婚危機に陥り、会社を休んで約800kmも歩いてスペインを巡礼をして帰国。そうして社会人で芸大に編入して、フリーランスになり、そして今はもう一度会社員(今度はかなり自由度高めな会社ですが)をやっています。
こんな経験は、狙ってできるものではないですよね。中でもスペイン巡礼の経験が大きかったですね、そこで得られた考えや人間関係は間違いなく今の自分の血肉となっています。流れに身を任せた結果です。まさに自分の中のプランド・ハップンスタンス経験ですね!ここで紹介したスペイン巡礼と社会人芸大に編入した記録についてまとめましたので、以下においておきます。
僕が行ってきました約800kmを歩いたスペイン巡礼の記録をまとめています。行き方や目的、歩いているときの日々の記録、美味しい食べ物など、多岐にわたるジャンルで構成しています。
その後、社会人芸大生として現代アート、写真を学ぶために編入した記録もまとめています。僕がアートへの道を探究し出したきっかけや、社会人での学び、芸大への編入することってどんな感じ?ということなどをまとめています。
良き偶然を掴むためには目の前のことに力を注ぐ
ただ、もちろんその時々に一生懸命に取り組み、入ってくる情報にも敏感にアンテナを張っておくことは大切です。ある人には多くあるうちの1つの単なる出来事、スルーしてしまうような出来事も、ある人にとってはとんでもないきっかけやチャンスになります。
人生迷子だからと世捨て人になるのではなく、それでも自分の人生を生きるために情報には敏感に、自分の嗅覚を信じてタイミングを待つことです。
そのためには目の前のことに情熱をそそぎ、いい意味で流されるままに生ききるという事です。そうして過ごしているうちに、しかるべき道に誘われていくのかもしれません。人生には全て意味があるんですよね。
今やりたいことがない、人生迷子。大いに結構だと思います。何にでもなれる、どこにでも行ける可能性に溢れてるってことじゃないですか。まあこれだけ言ってる自分も、この先どうなるんだろうって不安にもなるんですけども、迷っているマイナスの側面だけでなく、プラスの側面も見ていきましょ。
最後にはうまくいくと思うんですけどね。
もし、あなたが人生に迷っているなら、迷いまくっていた僕の巡礼経験でも見てみてください、こんなでもまだちゃんと生きています。笑
ちなみに僕がスペインに行くきっかけになった書籍も紹介しています。当時人生に迷いまくっていた自分は「わかるわ〜」と思いながら首がどっかいっちゃうほど頷きながら読んでいました。興味があれば、ぜひ読んでみてください。