大きな会社で働くほどに、まだまだ、古き良き時代の名残が残っている。
就職ではなく就社するという意識である。厳しいとは言われつつもそこそこでやっていれば、そこそこいい待遇を与えてもらえるという会社が、まだまだあるんだなと多くの企業を訪問させてもらうなか、感じる事がある。
エンプロイアビリティとは社員が持つ雇用される力
会社が元気なうちはいいが、営利でやっている以上、経営が逼迫すれば最後には人件費に手を付けざるをえない。こんなとき、間違いなく切られるのは、言われた事しかできないような社員だ。(言われたこともできないようなら、今すぐさよならだけど)
逆に会社にメリットを提供できる人材であれば、会社としては残ってもらいたい、むしろ辞めると言えば引き止められる。これが雇用される力、エンプロイアビリティである。ウィキペディアにはエンプロイアビリティをこのようにまとめている。
エンプロイアビリティとは経営学用語の一つ。企業が従業員を雇用する場合に、その従業員が持っている雇用に値する能力のこと。
ウィキペディア
雇用される力(スキル)を磨くポイント
しかしただ、会社に重宝されるためのスキルを磨いていけばいいのかというと、そうではない。
磨いているその力が
・今の会社でのみ役に立つ力なのか
・環境が変わっても(自社以外など)役に立つ力なのか
ということも意識しておくことが大切だと考えている。
今の会社でのみ役に立つ力、例えば一番わかりやすいのが上司へのご機嫌とりということがある。
他には自社製品の特徴、メリット、デメリットなどの知識。(当たり前だけど、会社を移れば上司は変わるし、商品だって変わる、むしろ、ビジネス環境が変わり、会社が方向転換し、外国人上司、別商品を扱うとなれば全く今までの経験が意味をなさなくなる。)
逆に限定された人へのごますりではなく、不特定多数の人との交渉術であったり、折衝力だったり、商材の丸暗記ではなく、理解するための分析力や調査力だったりすればどうだろう。
環境が変わったとしても役に立つはず。有限である自分の時間を費やすのであれば、こうした自分に残るものを意識した方がよい。
雇われてあげているという気持ちを持つ
はじめに言ったように、何がおこるかわからない時代、危なくなれば切られてしまうかもしれません。
被雇用者に関しては、いつ会社から放り出されてもいいように自身のスキルアップとその方向性を考えておかないといけないですね。(良くない上司に搾取されるくらいなら、むしろこちらから辞めてあげたほうがいいでしょうし)
最大限リスクヘッジをしておき、逆にどこにいっても生きていけるように、ビジネスサバイバル力を身につけておきたいですね。
もういっそ会社勤めの僕らは、雇ってもらっているではなく、雇われてあげているという気持ちを持っておくべきではないですか。そうなるくらいに自分自身で自分を高めていかなきゃです。
しかし雇われてあげてるは言い過ぎですかね。笑