こんにちは、いむりんです。今回はこれから痔を手術する方のために、僕が手術・入院中に実際に困ったことについて共有しておこうと思います。だいたい次の項目かなと思います。
その他は特になかったかな〜!ぜひご参考にしていただけたらと思います。
夜中の薬が切れた時のツラさ
朝昼晩は薬があるので、痛いとはいえ、かなり楽に過ごせる。しかも痛くなったらお風呂にも入れるし。お風呂に入ると格段に楽になる。なので日中はそんなに痛みを感じずに過ごすことができる。手術後3日目くらいから。
ただし夜は別。夜はお昼のお尻と今のお尻ほんまに同一のものなのか????と壮絶な疑問を考えつくけど考えられんくなるほど痛くなる。本当に痛い。しかも真っ暗闇の中向き合うのは自分のみ。暗闇になって目が使えなくなると、感覚も研ぎ澄まされる。結果、お尻の痛さがものすごい際立って感じられるようになる。
頓服の薬飲んでも効いてる感じあんまりないし、でもそれしかすがるものないし、で飲んでからも気絶するまで1時間ちょいくらいはかなりのたうち回ることになる。昼の痛みと夜の痛みは本当に別物だと思う。
日中調子よくても油断してはいけない。初日に気づくと思うので、
「あ、これだわ。これだめなやつだわ」
って思ったらすぐに痛み止めの薬や注射を処方してもらうようにしてもらいましょう、夜中でもナースコールして良しだと思うので。無理せず使っちゃいましょう。
そもそも手術後のイメージ(覚悟)がなかった
これは僕だけなのかもしれませんけど、実際、「痔の手術」と聞いた時、「痔の手術のみ」にしか着目しておらず、その後のイメージはまったくもっていなかった。そんなことありません?
「うわ〜痔ぃ手術か〜いややな〜」
くらいで
「手術後の痛さ想像するだけでやばいわ〜」
とか全然なりませんでしたもん。
やはり「痔の手術」というパワーワードに、ほかが霞んでしまいましたよね。だけど手術をして、痔とおさらばした今こそ言えるわけですけど、手術中は痛みはほぼなかったんですよ。
うそのように。ほんとaikoしか残ってないんですもん笑
一方手術後とその翌日はもうそれはやばかったです。めちゃくちゃ激痛でした。声にならない声が漏れてきます。寝ているだけで死にそうでした。
前回のブログに続き、北斗ネタになってしまって恐縮だけど、
レイがラオウに新血愁という秘孔を突かれてしまい死ぬまで秒読みという体になってしまうんシーンあるんですよ。でも、そのときトキが心霊台という秘孔つくんですよね。レイの目的のため一瞬の元気を授かろうという意図なんですけど、元気になるっまでには想像を絶する痛みや苦痛を伴うんですよ。
なんかそんなイメージかなと笑。全然意味わからんかも知れませんが。その苦しみを通り越すと元気になるみたいな。ねえ。分かる人にはきっとわかってもらえると信じてますよ。
排尿システムにエラーが起こる
お尻が痛い、痔核を取り除いたのだからお尻の穴が痛いのはわかる。とても良くわかる。そりゃ痔の手術するんだもん。痛いに決まっている。だからお尻への覚悟はできる。できている。痔を切開したお尻なら問題が生じても受けとめる。
しかし、おしっこが出ないってのは何事か。これは覚悟どころかこれっぽっちもイメージしていなかった。完全に青天の霹靂だった。
「はぁああああああ?」
となった。しかも冗談じゃないくらいにつらい。唯一おしっこがでなくて良かったことがお尻の痛みを完全に忘れさせてくれたことだった。その時はお尻の痛みは無だった。それほどにおしっこがでないことに肉体は疲弊し、かつ精神的に追い詰められていた。
「出なかったら管とおすしかないですね。」
そんな言葉受けつつ、プレッシャーを受けながら頑張ろうとすればするほど、わからないんですよ。
「ここをこうして、こちらをああして、で、えーと」
みたいなやり方なんてないんですからね、おしっこには。
「はー力を抜いてリラックス〜」
ってのはわかってるんですけどね。手術後リラックス100%はそもそも難しいんですよ、お尻に最大級の緊張が走ってますから。ビンビンヒリヒリしてますからね。
それでも全ての力を抜いてみようとするものなら、前からよりも後からなにか垂れ流れてしまいそうな。しかも手術後、すぐに垂れ流してしまってもよいのか。そんな基本的なことすらまだ聞いてないんですよ、今は真夜中。(説明は明日行われるはずだった)大事なことは先に聞いておこう、そんな元気があるならば。
このお尻に一定の緊張感を保たせながら、おしっこは全開放のモードで行かねばならない。これは生きてきた中でも非常に難しいミッションでした。限界までお尻の緊張も解いていく。このせめぎあい。
最終的には後ろからも何かでましたよね。出ますよ、普通に。看護師さんに泣きつきたくなりましたよね、でもこのとき真夜中3時くらい。もうなんか悲惨の詰め合わせパックみたいですし。大人だからね、痛いけど自分で処理もできますし、幸いトイレですしね。
このときからトイレが怖くなってしまいました。今までできていたことができなくなる恐怖、ゲシュタルトが崩壊してしまった、自分の知っていた目の前の世界が崩れてしまった。痔をとることで世界を変えてしまったんだと、手術後しかも真夜中、おしっこできない、お尻いたいの4つまとめた大キャンペーンのうちにいた僕はもう、膝から崩れそうでした。(もっとお尻痛くなるから崩れるの我慢しましたけど)
幸い翌日の午後にはおしっこがふつうにできる世界線に戻ってこれました。
何をするにしてもお尻に力使っている事実に気づく
これは時の手術をするまでは全く気にしたことがなかったのだけど、寝返りする時、座る方、立ち上がる時、およそ体勢を変えるときはその全てと言っていい瞬間瞬間で私達はお尻の力を使っている。もっというと肛門を引き締めることでエネルギーをひねり出している。
まったく意識したことがなかった。腕の力は腕が作っているものだと思っていたし、立ち上がるときは足の力だし、腹筋の力出しと思っていたらその根底にあるのはお尻のパワーだった。階段登るのだって、お尻の力を使う。恐ろしいほど僕たちの行動はお尻に制御されている事実に気づいた。
つまりそれら全ての行動が制限されてしまうということなんですよね。ほんと寝てるときくらいなもんですかね。まったくお尻に頼らなくてもいいのは。
なので手術後は何かするたびに、それがいちいち激痛となってお尻にくる。雷に打たれてのけぞってしまう、ムンクの顔で。
「ぅあ ゛っっつつつつ」
みたいな声なき声をあげるのだよ。
お尻ってほんとに重要ですよ、だからこそ日本人3人に1人が痔になるっていうのはわかる。実感として理解できた。だからこそ悪くなったら早めに痔の治療すべきだなと。痔になって当然、そういう精神を植え付け、学校とかでもう道徳とかの授業でやればいいと思う。
だから痔になったあなた、痔になることに悩むことなんてないですよ。そういう重要なポジションにいるのだから痔は。
おまけ
水分はとるので、大きな水とか2リットルのとか持っていったほうがいいかも。自販機あると思いますが、高いんですよね〜500mlで100円超えてるし。余裕あるなら大きめの水分いくつか持っていっておくと安くつきそう。僕は水分だけで1日5〜600円使ってるし、好きなものが自販機に入っているわけでもないので微妙だったなと。
そして、やっぱ病院ご飯にはふりかけですね!持っていったらいいと思います。しかも最初はお粥とかだと思うし、もはや塩とかでもいいかも。病院ご飯はその病院病院で異なると思うので、外れひいたときの保険ですね。
で、意外に帰りのこと考えていない。1週間あるしと荷物多め(読みもしない本とか)に持ってきてしまうかもですけど(僕がそうでした)帰りがつらいんですよ。多分来るときの30%くらいしか力出せません。傷口開くことでしょう。また入院かも笑
荷物の重さには注意したり、あとは帰り迎えに来てくれそうなら甘えてしまっても良いのではないでしょうか!段取りうまいこと決めておくのがいいですね!
あと、くしゃみには気をつけろ!
死にます。
ということで、こんなところでしょうか。
では、みなさま充実の痔の手術、入院ライフを準備と覚悟でお過ごしいただけたら幸いです笑
以下のページは僕が2021年9月から痔の治療のために病院に通いはじめ、最終的には入院して手術、そしてその後の壮絶な試練の果に痔からの自由を獲得していくまでの数ヶ月に渡る闘病生活をまとめたページです。(ついでに大腸がん検査もやっています!)ぜひ現在「痔」でお困りの方はぜひ参考にしてもらえればと思います!