経験者は語るスペイン巡礼の心の準備。言葉は関係ない?カミーノ独自の世界観


こんちはいむりんです。

前回は
英語もスペイン語も話せない、普通の会社員のスペイン巡礼。不安と葛藤そして喜び。
で、英語もスペイン語も何も言葉を話せない、ただの会社員がスペイン巡礼に行くまでの不安と葛藤をまとめました。

今回はスペイン巡礼に関するトークイベントで知り合った、スペイン巡礼の大先輩に出発前に世界観や準備物のお話を聞いてきたいてので、その内容をまとめてみます。その時に聞いた話で随分とスペイン巡礼の具体的なイメージがわきましたから。

辛さ、大変さを凌駕する経験者しか感じ得ない体験

彼女は僕よりも5つも年下の女性。ひとりで35日間かけて800km歩いたというそれはまあ素晴らしい根性の持ち主です。(いろんな道があって、しかも途中から始めてもよいのだけど、彼女はフランス人の道という経路をスタート地点から歩いた)で、「巡礼をしたい!」という僕に、彼女はほぼ初対面にも関わらず親切に準備物のあれこれを教えてくれました。

「これが巡礼者の器なのか・・・」カミーノ経験者しかもってなさそうな独特の雰囲気というものがあるかもしれないなんて思ってました。当時は準備するにもイメージ全くつかなかったので、本当ありがたかったです。

で、彼女が歩いたときのことを思い出しながら準備物以外にもいろいろレクチャーしてくれたのですが、それがまた楽しそうで、ご本人にとってもすごく大きな体験だったことが伝わってきました。巡礼が終わってみて、自分もようやくその気持がわかりました。

といっても、よく考えれば(いや考えなくても)楽しいばっかりなわけはなくて、1ヶ月を超える期間、1日数十キロを歩いたら、そりゃ足なり腰なりにダメージを負うわけで、時には道に迷ったり、大変なことの方がはるかに多いわけです。少しビビったりもしましたが、彼女に「もう一度行きたい、行けるあなたのことが羨ましい!」と言われ、当時は「そんなにか!?」と思ってましたが、いや、確かにそうで、僕も既にもう一度行きたいですもの。

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絵本の中の世界です、完全に。

価値を生み出す無駄?

彼女はいいました。「現地では、いろんな人がそれぞれの目的のために歩いている。心に闇を抱えていたり、人生において何らかの岐路に立っていたり、また心を整理するために歩いている」と。自分の弱さを知っている人たちだからこそ、自然と人に優しくなれるのかもしれない。

実際鉄道を使えば犯日で到着してしまう距離。それをみんなひたすら800kmを30日〜4,50日かけて歩く。正直、まったく理解できないという人の方が多いと思います。(というか僕自身、出発まではまったくそちら側の人間で山が嫌いとかアウトドアは海だけだとか宣っていた部類でした)

でも、話を聞いていく中で、効率とか生産性とか、現代の闇から解き放たれた「無駄」にこそ、本来の自分を見つめなおす、自分を取り戻す最良の機会があるように思うようになり、それは歩いていく中で確信に変わりました。

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初めて会った人たちとこんな風に笑えるなんて、考えてもいませんでした

言葉は要らない!?カミーノの世界観

でもこの日聞いた話の中で、最も印象に残っているのは、カミーノの世界観だった。その象徴的な話にこんな話を聞かせてくれた。

韓国語と英語しか話せない韓国人。スペイン語しか話せないスペイン人。彼らは歩きはじめて2,3日くらいで出会ったらしい。彼らをつなぐ言語はないんだけど、ウマが合うということで、結局出会ってから最終の目的地点まで行動をともにしていたらしい。ただ、腹の減るタイミングが同じで、「腹が減った!」と言うと、「あ、俺も」と。ただそれだけの理由で初対面の言葉の通じない相手と行動を共にした人たちがいたよ。と。

「そんな話あるんかいな?」とびっくりおったまげだったけど、実際歩いていく中で僕もおなじようなことを体感することになりましたので、本当にあるんです。しかも珍しくもないみたい?笑準備物よりもそちらの方が気になったことを覚えています。

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そんなことの毎日。ほんと言葉かんけーないわ。

今回話を聞かせてくれた彼女はスペイン語と英語が両方いけるのだけど、彼らの間に入って話を取り持ってあげたことがあるらしい。そしたら何かの話をして、ゲラゲラわらっていたあとで、内容を解説してあげると、「あいつそんな話していたの?」と話の内容というかテーマもわからずに声を上げて笑っていたらしい。

言葉なんて、どれほどの意味を持つのかと思う。そんな記憶はもはや幼稚園位のもんではないだろうかなあ。全くもって不思議な場所、世界観なんです。言葉はいらない世界、言語ボーダレスの世界。それがスペイン巡礼の正体です。言いすぎかな笑

準備をおえればあとはたびに出るだけ!さあブエン・カミーノ!(よい旅を!)


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