【明細公開】ぶっちゃけ通信制の社会人芸大生の学費っていくら必要なのか

こんにちはいむりんです。社会人芸大生というものへの憧れがあっても、不安になる要素が大きく2つありました。「時間」と「お金」でした、そんなことないでしょうか?ありますよねえ。

もちろん行ってみないとわかんないで飛び出しましたし、授業料とかは学校のHPや資料取り寄せたらそら書いてるんでしょうけど、「ほんまかいな?」ってなりますよね。

僕が今通う(通っていた)京都芸術大学の通信教育に行きはじめた頃はあまり情報もなくて、周りでも社会人で大学行ってる人が少なくて、あまり情報収集することができなかったんですよね。

通信制芸術大学の学費は実際どのくらいかかるのか?

ということで、このページでは社会人で芸大に入ってみようかを考えている人が、一番気になりそうな「お金」の問題、「授業料がいったいいくらくらいなのか?」という、実際に僕がこれまで支払った分の費用を公開してみます。

その他にもHPからではわからないような必要な費用もありますので、まとめていきます。

京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)に通っている僕の実例(実際の明細も載せておきます)です。いったい卒業までにいくら程度の費用がかかるのでしょう?

通信制芸術大学(京都芸術大学)の学費:HP記載の基本の費用

最安の手のひら芸大芸術教学科の費用

京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)は、学部やコースによって費用は変わりますけども、まずは、編入するにあたっての入学金・事務費用のようなものが5万円程度必要のようです。

授業料はコースによって異なりますが、最安のものだと、手のひら芸大の中の芸大芸術教学科というコースで年間17万円程度で、しかもネットだけで完結するものもありました。編入だったら2年で40万円程度でいけるようですね。

 

明細単価金額
入学金・事務手数料5万円入学時1回5万円
年間の基本料金2年分17万円2年分34万円
卒業に必要なスクーリング
合計  39万円

美術科写真コースの費用

次に僕が在籍してる美術科写真コースは年間の基本料金32.3万円に加えて、スクーリング(対面授業)費用が1回ずつかかります。

スクーリングの受講料も東京、京都で若干異なっていましたが、ならして1科目1.5万円で計算してみます。

卒業までに必要な必修のスクーリングは16科目と卒業制作スクーリング6回分です。つまり費用の必要なスクーリングは22となりまして、最短卒業編入で2年で考えると、授業料だけならざっくり100万円くらいですね。

明細単価金額
入学金・事務手数料5万円入学時1回5万円
年間の基本料金2年分32.3万円2年分64.6万円
卒業に必要なスクーリング1.5万円22個33万円
合計  102.6万円

学芸員資格課程にも入るなら

ちなみに学芸員の資格課程に入ろうと考えている方は、博物館学芸員登録料とスクーリング費用が別途発生します。

費用的には約20万円程度上乗せすればメインの専攻の加えて学芸員課程を履修することができます。もちろん教科書や参考書は別途用意する必要はありますが、ここでは授業費用のみ掲載します。あくまでも僕が所属している写真コースに籍を置きながら学芸員を取得するならばという前提の費用です。

明細単価金額
入学金・事務手数料5万円入学時1回5万円
年間の基本料金2年分32.3万円2年分64.6万円
卒業に必要なスクーリング1.5万円22個33万円
博物館学芸員課程登録料16万円登録時1回16万円
博物館学芸員用のスクーリング1.6万円2回1.6万円
※博物館学芸員用のスクーリング(館園実習)1.3万円1回1.3万円
合計  123.1万円
※博物館学芸員用のスクーリング(館園実習)は、自分自身で探してきて、京都芸術大学内の館以外で受けることも可能です。その際は費用は不要になります。

明細公開!実際に僕が支払った学費はこれでした

実際の僕の学費の支払い状況はこんな感じです。卒業までの6年分です。学校入るとマイページが付与されて、そこで学費が見ることができます。必修以外のものも随分入ってますけど参考までに。。。

でも割と授業受けている方だと思います。どうなのかな笑

2017年度の学費

やはり初年度必修科目も多くなるし入学金とかで学費は高くなりがち。わかる。614,520円。

2018年度の学費

2年目までは必要な科目も多いし、興味の幅も広がっていろんな科目を受講したくなる。521,580円。

2019年度の学費

3年目、今思い返せばなんでこんなに高いんだ、と思ったら学芸員課程に進み始めてる、納得。578,530円。

2020年度の学費

4年目、学芸員しかやってない。のに基本の学費が同じだけかかってエグい。352,000円

2021年度の学費

5年目(10月までの費用だけど、多分今年はもうこれ以上学費かからない予定)。5年まで来ると、もう生徒としてもお得意様。ヘビーなリピーターなので、授業料に割引が入ってくる。6万円ちょいの割引が入り、でも途中っまで卒業制作やってたので、その分が費用発生している、途中リタイヤ悲しい。やったあ。初めて30万円きったぞ!感覚がおかしくなり始める。292,300円。

2022年度の学費

これが最後の年。2022年度、最後の卒業制作の年です。学校に在籍しすぎて割引が入っています。ありがたいことです。卒制の年は33,2400円だったそうです。ただし、卒業制作の年は当然制作費用が別途かかりますからね!あと展示もあるので、その費用や交通費なども学費とは別にかかってきますよ!ここではあくまでも学費だけなので。

ということで、2017年から2022年1月までの実質の学費は、なんと!

2,691,330円!!!!

どうなんだろう、高いのかな。自分が在籍しすぎたから高くなったような気もするけども。。。もうちょい早めに卒業できたなと思う一方で、それなりの授業料払ったからこそ得られたものもあったと思うので、全面的に受け入れようと思います。

HP記載の学費以外にもかかってくる想定しておくべき費用

機材や備品費用と作品制作費用

もちろん授業費用だけでは成り立ちません。上記であげた費用に加えて、もろもろの機材や備品、画材等の費用などが入ってきます。写真コースなら、カメラやプリンタ、印刷費などですね。

経験者ならわかると思いますが、これがけっこういるのですよね費用。

そしてスクーリングの中で作品を作ることもまりますし、事前課題として持参することもまります。

また卒業制作にも結構お金はかかります。卒業制作のスクーリングは6回ありますが、常に作品を作っていくようなものなので、作品制作に関する費用がかかってきます。それまでの課題でも作品を作ります。(内容はまた別の記事にしてアップします)

例えば一般的な写真作品をわかりやすいように、ビックカメラ等で写真を印刷することを考えてみてください。A4サイズの写真でも3枚印刷するのに安くて1000円程度とします。(実際はプリンタを購入して家で自分で印刷する人が多いですが)

大抵の場合A4サイズの写真ならば20〜30枚程度を1つの組として作品構成します。こうなると、1回で完璧なものが完成しても2〜3万円はかかります。

出来上がった写真の色の出方が悪かったり、トリミングがうまくいかなかったりということがあればやり直しの費用もかかるでしょう。(やり直しとか調整がすぐできるように、みなさんプリンタ買って家でやるわけです、ただそうすると今度は写真の紙にもこだわってきたりするとびっくりするような費用がかかります笑 まあこれはおいおいで笑)

課題や作品作りにも結構費用はかかってくるんですね。

それを展示するにもお金がかかりますし。学校では展示は最後の卒業制作展だけですが、能力がついてきますと自分で個展を開くことも出てくるかもしれませんね。

作品作りにスペースの確保、搬入や集客・・・まあ、そのときにはまた今とは別のステージに居ることでしょうから費用は問題ではないですね。

つまり、学び、実践して、アウトプットする。この全てに費用がかかってくるということですね。お金の話ばかりになると、なんかやな感じになりますが、実際費用はわりとかかってきます。

ただ、その分得られることも大きいです。要はその分の価値を自分につけられるか、費用分以上に回収できるかということですよね。コストではなく投資になればいいですね。

ライティングのスクーリングのときの撮影

交通費・宿泊費・交際費

あと、都内近郊に住んでる人以外は、東京や京都への交通費や宿泊費用もかかります。

スクーリングは土日とかで行われるので、1,2泊は必要ですよね。すると「授業料より交通費の方が高いぜ。」となる方も普通にいます。(ちなみに学校は京都と東京キャンパスがあります。基本的にどちらで受けてもいいです)

また授業は土日で土曜は泊まりの方が多いので、たいてい土曜日には終わったあと食事会など開いていました。交際費も必要ですね。笑

でもめちゃくちゃ楽しいし、交友関係深まりますし、反省会にも勉強会にもなります。これは課外授業の必要経費と思って、参加することをおすすめします。

僕たちの年はお酒好きな人が集まっていたので、すごいことになってました。コロナ問題があるので、無理せずにというところですが。

懇親会なんかも多いです。僕が幹事してたからかもしれませんが。。。

参考書や必修以外の授業費用

もちろん必修以外にも選択科目でスクリーングはたくさんあります。

基本は通信なので、書籍を読んだり、映像教材を見てレポートを書くという費用のかからないテキスト科目で学ぶ形式なのですが、はじめて学ぶテーマなどは基本を教えてくれるスクーリング形式の対面授業もあります。

これが行きたくなっちゃうんですよね。(僕はもともと理系出身だったので、哲学や民俗学ど触ったこともまりませんでした。でも学習を進めていくうちに面白くなってきて、結構必修以外で授業とりました。沼にハマっていく感じです笑)

まあでも、せっかく決めた道だし、学び知識は一生モノだし、ならば早いほうがお得だし、ということで僕は「やれるときにやっておこう!」と、わりといろいろなスクーリング授業に参加しました。

どれも面白かったので、「損したなあっ」ていう感覚はなかったです。気になったら参加してみることをおすすめします!

言わずと知れたモモ。別に何というわけではないですが、何からもインスピレーションは受けますね。

でも授業料を払うとお得なこともある

最後に、払うばかりではなく、ちょっとお得になることもあります。これは何と言っても、大学生の肩書を手に入れられるということですね。大学生ですよ。

響きだけでもまあ一定金額の価値くらいありそうですわね、というのはおいておきまして、実利もあるんですよ。

ただ学割キャンペーンも成人してるかどうかで区切ってくるサービスもあるから厄介ですけどね。以下は大学生なら誰でもOKなお得キャンペーンです。

・映画館や美術館、博物館では学割がきく

学生なのでちゃんと学生証が発行されます、ということで映画も美術館も学割がききます。最高です。

僕も「一般の方は○○円です〜」と言われても「学生でーす」っていうくだりを毎回やってます。

美術館によっては、キャンパスメンバーズ(国立の博物館・美術館と学校が提携している制度)ということで、国立の博物館では特別の割引料金になったり、常設展は無料になったりもします。私立ですが、アーティゾン美術館なんかは、企画展も学生ならいつでも(2021.10.10現在)無料ですからね。本当ありがたいですね。

ただし芸大に通いだしてから博物館や、美術館に行く回数がめちゃくちゃ多くなったので、その分めちゃくちゃ使ってます。学割ないときついですね本当に。

学校入ってからはもちろん娯楽の側面もありますけど情報収集、勉強という意味合いが含まれてきますからね。それでも素敵な空間に割安で行けるのはいい事ですね!

・アマゾンプライムやアドビソフト、MacBookも学割がきく

また、アマゾンプライムも学割が適用されます。面倒な手続きなしに、4年間通常会員の半額の費用で同等のサービスが受けられます。これはかなりお得ですね。「学生で良かった」と実感したことの1つでもあります。

またアマゾンでも本を買う時「STUBOOK」とクーポンコードに記載すると、3冊以上の同時買いすると10%のポイント還元のキャンペーンがありますよ!

そしてアドビソフトは芸大生ならわりと必要になりますけども、こちらも学生割引が適用されるキャンペーンがありますので、お得に使うことができます。MacBookも同じく「学生・教職員向けのストア」で購入することで割引を受けられます。

学費は未来への投資!

こういうお得なサービスを活用しつつ学びをお得に。浮いた分はまたさらに新たな投資(学習)にまわしていきましょう!未来への自分への投資ですね。

今回は京都芸術大学での実際の費用についてまとめてみました。でも自分事ながら改めて見てみると「ひーっ」てなりますね笑

でも学費を払っている分、得ていることも多いですからね。満足はしています笑

次は何をまとめようかな。

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