こんにちは、いむりんです。
六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中(2023年10月7日ー11月9日)の北斗の拳の大原画展に行ってきました。今年で生誕40周年!
映像展示以外は写真取り放題でしたので、行ってきた記念と、来れなかった人のために様子の一部をトピックごとに紹介しておきます。個人的には原作に関わった人たち、武論尊、原哲夫、堀江信彦の声が聞けたことが大きな収穫でしたね。
ちなみに解説の音声がアニメ北斗の拳のハイテンションナレーターでお馴染みの千葉繁さんが担当していて、聞きながら展示を回れるので、かなりお得な気分でした。
生誕40周年で北斗の拳と同級生の私
さて、今回生誕40周年記念の原画展ということですが、奇しくも僕と同い年。1983年生まれ。僕がこの世界に誕生した時に北斗の拳も連載スタートですよ、ご縁を感じるー。うちの世代みなご縁を感じていると思う。
北斗の拳の原作はコミックで家にありますし、一番読み返している漫画かもしれないくらいに好き。
北斗の拳の原作が終わってからも新しいシリーズの蒼天の拳が始まったり劇場版が作られたり、パチンコでは一世を風靡しましたしね。また完全新作のアニメが公開されるとか。まだまだ現役って感じですごい!人間的んは40歳って落ち着いているもんだと思うけど、負けじと北斗の拳くらいチャレンジングになって行きたいと思う。
北斗の拳の登場人物で誰が好きかで、その人がわかる説
原画展の風景の前に、北斗の拳の登場人物で誰が好きかでそのひとがわかる説というのを少し。よく飲みに行っていたバー(今僕が働いているバーでもある)でマスターと北斗の拳の中のキャラでは誰が好きか??という話をよくしていたし周りの常連さんとも話をしていた。どのキャラが好きかでその人の人間性がわかるのだとか。その気持ちは少しわかる気がするのですよ、わかる人いると思う。
ちなみに僕が好きなのは、北斗の拳の最初のボス的存在。「シン」ですね。南斗孤鷲拳のシン。原作史上、あまりにも人間らしく、最も切なく哀しい男だと思っている。女一人のために街を作ってしまうくらい一途な男、下手くそすぎる男。ここのサイトまじで詳しいからぜひみてもらったらいいと思う。
ちなみにアニメ北斗の拳では、真の声は古川登志夫さんが演じている。めちゃくちゃ良い。youtubeでめちゃくちゃ堪能できるので、ぜひ聴いてみてほしい。
展示風景は原画だけでなく、壁紙もアツい!
やっぱり最初はジードの方々からですよね。後ろの壁紙もアツいんですよね。迫力あるですね。
なんとなくジュウザに焦点を当ててみる。人気ですよね、ジュウザ。シュウやレイの次くらいにくるんじゃないかと思っている。いや隠れ一番キャラかもしれんな。僕調べ。
キャラごとに重要なシーンがまとめられていたりする。シンはやっぱり撮っちゃうですよね。でも緑っていうよりも薄紫ってイメージなんよなあ。
名台詞が多いですよね、北斗の拳は。北斗の拳知らない人でも知っているセリフっていっぱいあると思う。それだけ影響力が強い、この原画展ではその辺も思い出させてくれましたね。
原画だけでなくいろんな角度から楽しめる
扉絵とか、当時のジャンプの表紙だったり、フィギュアだったり。いろんなものをまとめてくれている。
扉絵
まずは扉絵、こうしてみるといいですね。漫画だと、どんどん読みたいからすっとばしちゃうこともあるけども、一つずつじっくりみると、かなり重みある。部屋に飾っておきたし。
漫画家先生からのお祝いギャラリー
今をときめく漫画家先生たちからお祝いの絵が送られてきていたりする。個人的には、はじめの一歩の森川ジョージがよかったな。キングダムのシンはシンすぎておもしろかた。
昔のジャンプの表紙
今の表紙と雰囲気違いますね。潔いというか、漫画の雑誌ですって感じがする。ケンシロウとレイの表紙のやつとか、買う時に泣きそう。
フィギュアで再現名シーン
フィギュアであのシーンを再現していたりする。シンが最強だった時代。力こそ正義、いい時代になったときですね。漫画の蹴りが上向きなのはシンが先駆けだったんじゃないかな、知らんけど。
絶対にこの鞭は兜に収まりきらないであろうウイグル獄長。ウイグルさんは体絞りすぎた感じするけども。やはりもう少しでかくあってほしいな。でもまあフィギュアでこれはかっこいい。
金色の像
わりと実物大風なの金メッキ像?もいる。特にジャギはヘルメットの下まできちんと作られていて、丁寧な仕事、いい感じに仕上がっている。このほかにもキャラ像がいた。みんな雰囲気あったし、このキャラといえばこのシーンみたいな。ラオウはもう、、、大体わかりますね。
展示風景は、原画だけでなく体験型撮影ポイントも多い
展示しているのは原画だけではなかった。ちょっとした仕掛けや撮影ポイントがある。
お馴染みのトキのシーンから展示は始まる。この後展示用の映像作品が作られていて、気分が上がる。原作の世界が生きている。北斗の拳は核の炎に包まれた後から始まる物語。故にこのトキが扉を閉めるシーンは物語の始まりと言っても良いのかもしれない。展示のスタートにはぴったりな入口とも言える。
種もみじいさんの墓
種もみじいさんの墓もある。今日より明日。カップルなんかできたら撮影会するのだろうけど、平日お昼に行く人は自分も含めて本気の人たちが多くて、撮影スポットを撮影する人ばかりであった。
聖帝の椅子
聖帝の椅子もある。誰も座らない、聖帝不在のでかい椅子。よくよく見るとすごい椅子よなこれ。ワイン置くところもある。6畳の部屋だと、これ置いたら部屋いっぱいよな、東京の一人暮らしには向かない椅子。
ハートの腹
突如いるハート。ハートの腹に手をめりこますことができる。実物大なのかな。結構デカい。こんなの作ろうとするなんてよく考えている。触った感じは原作の方が柔らかそうだった。かなり密度ある触り心地だった。
アクリルの絵画作品
アクリルで描いた作品もあった。これはかなり良かったな。エネルギーが溢れている、絵が生きてる感じがある。やっぱりこの1番目のケンシロウの絵がいいな。燃え上がる怒りが感じられるね、こういうのは初めて見たな。他のキャラ(特にシン)も描いてほしい。
北斗の拳はザコキャラたちへの愛に溢れている
北斗の拳の何が良いっては他の漫画よりも、ザコキャラに愛情があるのがよい。今回の展示においても原哲夫も言っている。ザコはこだわって書いていると。その気持ちが絵に表れている。北斗の拳はザコへの愛に溢れている。
北斗の拳において代表的なザコと言えば、この二人でしょうね。あまりにも有名、汚物は消毒男とでかいババア。このババアは漫☆画太郎のババアに少し通づるところがあると個人的に思ってる。
汚物は消毒男、彼の原画も見れるとは。感動の瞬間だった。でかいババアは初期のラオウくらいデカかったのではないかな。これほどインパクトのあるザコはそういないと思う。武論尊も笑って振り返ってる。
こういうのが嬉しい。↑
続いて待ってました。我らがババア。北斗名物でかいババア。
でかいババアのデカすぎる仕掛けもあってうれしかった。喋ってないのにうるさいのはなんでだろうか。絶妙な表情やな。
インタビュー映像で原哲夫本人が言っていたのだが、北斗の拳を書きながら、笑いすぎて書けないことがあったのだとか。きっと多分それはザコキャラたちのおかげなんだと思う。ケンシロウとかレイとかメインどころばっかり活躍してたら、閉塞感あるし遊びがないもんね。
ザコキャラに命を吹きこんなだことにこそ北斗の拳がこれだけ人気が出たところあると思う。血がぶしゃーってでる残酷なシーンでもユーモアがあって、ちょっと笑いながら見れる。ケンシロウは真面目であんまり面白みがなさそうだけども、わりと「笑い」はわかってるやつだと思うし。
暴力ではなく優しさを描いているのだろうかね。こそが北斗の拳の本質なんだろうね。
最後に、これをおいておこうと思う。原作を知っている人ならば、あのシーンがザコ視点で楽しめる。読んでみる価値はあると思う。普通に面白い。ちゃんとババアも出てくる。