熊野古道(紀伊路と中辺路)を歩くことにしました、その理由を整理しておいた

こんにちは、いむりんです。

今年の12月(2023年)に熊野古道を歩くことに決めた。どうして熊野古道を歩こうと思ったのか?自分でも何でなのか、クリティカルなことはよくわからんのですけど、色々混ざってるなと。しかも世界遺産の日程された箇所、雰囲気があるところ(中辺路あたり)だけ歩けばいいのに、わざわざ紀伊路という長くてそんなに面白くなさそうな道から歩く笑

(ちなみに「中辺路」はいわゆる熊野古道。みんながイメージできる山や森の中、石畳という熊野古道。「紀伊路」はその中辺路の入り口に続く道、大阪から始まってる道。中辺路は約110km。こっちは国道っぽいところが多くって、街中やアスファルトとか多い。紀伊路は約160km。時間に余裕があれば本州最南端の海沿いの道、大辺路も歩こうとは思ってる、今のところ。)

なので、自分の思考をちょっと整理するつもりで、書いてみようと思う。紀伊路と中辺路、両方で270kmくらい歩くのだから歩こうとする理由くらい自分でも把握しておきたい笑 よくよく考えてみると、大きく分けて4つくらい理由っぽいものがあるかなってなった。

 

スペイン巡礼の経験

一番大きい理由は以前行ったスペインの巡礼路、カミーノデサンティアゴを歩いたことが大きいはず、間違いなく関係してる。歩くことって素晴らしいことなんやなということに気がついた経験。

スペイン巡礼780km|自分探し旅行記まとめ
こんにちは、いむりんです。 2016年4月11日〜5月10日に敢行したスペイン巡礼780kmにわたる自分探し・世界遺産・三大聖地を巡る旅として30日間ひとりぼっちで旅に出てきました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、スペイン巡礼に関するあれこれ(準備、持ち物、費用、ルート、日数、言語等々)をまとめています。 スペイン巡礼に興味をもっているけど、「何から準備すればいいのかわからない」という人のために少しでも参考になればいいなあと思って、改めてまとめています。そしてなによりこんなに楽しい、素晴らしい場所だということを感じてもらえるように、僕の毎日のスペイン巡礼日記を公開しています。ぜひあわせてご覧いただけたらと思います。

 

生まれて初めてあんなに歩いた、約800km、1ヶ月の巡礼。周りの景色や見知らぬ人との関わりから得られるものはもちろんあるのだけども、長距離を歩くことは、自分と対話することでもある。なんというか、忘れていたものというか、自分の中にあるのだけど奥底にしまっていたものを見つけ出すというか、そういう効能があるんだなと知った。

それに、それまでは歩くことは目的地と目的をつなぐ、仕方のないオプションみたいなところがあったが、スペイン巡礼を行ったことで、目的地は歩くことへの理由というかおまけというか、歩くこと自体がとても素晴らしいことなのだと気がついた。

歩くという行為自体が好きになったのが、今回の熊野古道巡礼の理由の1つ。(おかげで現在東京に住んでるけども、電車乗るのが好きではなく、1、2時間程度なら平気で歩く。)

ちなみに道の世界遺産はスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」に次ぐ世界でも2番目の事例で、和歌山はスペインのガリシア地方とは姉妹道提携を締結している。

世界には道の世界遺産が二つしかない。スペインの巡礼路と熊野古道だ。両方歩くと2つの道を歩いたよという認定書がもらえるそうだ。あと日本ではピンバッジをもらえるようで、スペインと熊野の2つの協会が運営している?特別サイトにも掲載されるらしい。

Dual Pilgrim

 

「せっかくだし、やってやろうじゃない!」ということで。この理由は大きいですね。

 

 

熊野古道がメインで通っている和歌山県が実家

それに熊野古道がある和歌山県は僕の生まれ故郷でもある、和歌山市だけど。熊野三山(本宮・新宮・那智)は神仏習合の聖地として1000年以上、多くの人々が参詣していて、2004年に熊野信仰に関わるエリアを「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されたのだけども、もちろん世界遺産に登録される前から存在は知っていたし、学校の授業や遊びで既に何度も訪れている。熊野古道も少しだけだけど歩いたこともあるし、速玉大社も那智勝浦も行ったことがあった。(写真は和歌山城。熊野古道に関係はありまへん。)

 

高校時代はかなり近いところ(和歌山の南の地域)に住んでいたし、大学時代はマリンスポーツを行っていたことからも和歌山の南部は馴染み深い。友人も何人かその辺りの出身の人がいたし遊びにも行った。でも、やっぱりやるとなったら出発地点からやり始めたいという気持ちがね(性格なんだろうか)、どうしても抑えきれず。ちゃんと歩こうという気持ちになったのよね。

 

そういうこともあって、いずれ熊野古道は歩くものだと思っていて、そこまで特別なことをしに行くぞ!という感じではない。行こうと思っている今もすごい意気込んでいるかと言われるとそうでもなく、わりと落ち着いている。いつ行こうかなあと思っていたものの後回しになっていたなという感じ。

 

 

40歳を迎える、節目の年

これももしかすると関係あるかも。誕生日。今年の12月でちょうど自分が40歳になるんですよ、めちゃくちゃキリがいい。これまでを振り返ってみたり、これからのことを考えてみたり、良い節目だなと思った。(41歳になったし、というより40っていうちょうどキリが良い時の方が踏ん切りつきやすいですよね!?)

 

さっきも少し触れたけども、以前スペインの巡礼路を歩いたのは2016年だったから、あれから7年も経ってしまったのかと、ちょっと感慨深い。そして肉体的には確実にしんどくなってきているだろうなので、ちょっと気合い入れないといけない。行くまでに体力をつけておかないと。

仕事が落ち着くのが冬頃だったので、思い立ったら即行動の精神で計画。奇しくも12月4日の誕生日から歩き始める。偶然っていいものですね、運命かな。

 

当たり前だけど、以前スペインを歩いた時とは環境も考え方も違うし、経験値もそれなりに増えたと思うし、幾分かは大人になったのかな?とも思う。以前の悩みや考えことはもうなくなったけど、でも今の自分になったからこそ考えることもある。そういったものを整理するためにも歩いてみたいと思う。

 

熊野詣に関連する制作を計画

スペインの巡礼路を歩くなかで、自分は何かを作りたい、創作したいのだという気持ちに気がついた。そこから社会人で通信で芸大に通うようになって、無事に今年の3月に卒業できた。(時間はだいぶかかったけど)卒業制作を行う中で、自分の作風というかやりたいことが見えてきた気がした。途中で現代アートを創作するコミュニティにも入って、制作経験を積んだりした。

そこで見えてきたことは、僕の制作テーマが「歩く」ことに関係してきそうだった、歩く中で目に入るものや、考えることが重要だと思った。目に映るものをどのように認識するのか。認識は考えることにつながる、歩くこと、見ること、考えることは近いことなのかもしれない。

熊野古道という特殊な道、そこでの経験をどのように解釈するのか。それが気になった。それを作品に反映させたいと思っている。熊野古道を歩いた後、一つ作品を仕上げたいと思っている。

 

歩く理由を探す旅路?

熊野古道を歩こうとするきっかけを挙げていて思ったけど、実は熊野古道という歴史よりも、自分自身のこと、その周りのことに意識が向いていた結果の動機だったということに今更ながらに気がついた。なるほどね、自分。

とはいえ、これが本当に自分が歩く理由の全てなのか?歩く理由を探す旅路というところもあるのかもしれない。

あとはこの熊野古道自体についても、知っておけばもっと楽しめることもあると思う、熊野古道行くまでにその歴史は勉強しておこうと思う。せっかく歩くのだから古に歩いていた人たちの気持ちも分かりながら歩いた方がね、きっと得れるものも大きいでしょうしね。

ということで、これから熊野古道に関する記事を多めに記録していこうと思います。

 


【熊野古道(紀伊路・中辺路)2週間280kmの歩き旅】
2023年12月4日から約2週間、熊野古道を280km歩いて旅をしました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、熊野古道巡礼(熊野詣)に関する事前知識や宿泊情報、費用、日々の記録などをまとめています。熊野古道のリアルな情報にご興味ありましたらぜひご覧ください。

熊野古道(紀伊路・中辺路)のネオ巡礼280kmの旅まとめ
こんにちは、いむりんです。 2023年12月4日に40歳の誕生日を迎えました。その日から2週間、熊野古道を歩くことに決めまして、紀伊路(大阪の天満橋から和歌山の紀伊田辺まで)、中辺路(紀伊田辺から熊野三山まで)約280kmの距離を歩いてきました。 熊野古道といえば、世界遺産になっている中辺路は有名ですが、紀伊路はあまり歩いている人は多くないようです。でもどうせやるなら初めからと思って、紀伊路から歩き始めることにしました。(ちなみに紀伊路は熊野古道の認定はされてません)

 

 

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