京都伏見酒造月桂冠大倉記念館と伏水酒蔵小路で日本酒三昧の半日記録

京都の伏見にはたくさんの有名酒造がありますね。今回その中でもよく名前を聞く月桂冠酒造が運営する伏見酒造月桂冠大倉記念館に遊びに行ってきました。大人のテーマパークという感じですごい良かった、内容もさることながらいい具合の人の混み具合で、京都市内みたいに激混んでないしで、優雅に楽しめます。そして近くに伏水酒蔵小路という酒好きにはたまらない飲食街もあったので、そちらも記録に残しておきます。

月桂冠のすべてを知れる!伏見酒造月桂冠大倉記念館

今回は自分の京都芸大の通信教育部の卒業制作展示で京都に滞在していました。月桂冠大倉記念館は、京都芸大の先輩から「日本酒好きならばぜひ行っておくべき!」という紹介をいただいて、これまで寺院周りもやってきたし、まだ行ったことない場所というのは魅力もあったしで、早速むかいました。

京都駅からなら地下鉄と近鉄線を乗り継いで20分程度、繁華街の四条河原町からも京阪線で乗り換えずにで行けるので結構近いです。歩いても意外に近い、京都駅から90分ほどでいける距離、徒歩圏内ですね!

月桂冠大倉記念館を一通り回ってみた感想は、まさに京都伏見の酒造りの歴史、月桂冠のこれまでのチャレンジの変遷が詰まっている施設でした。詳細は是非直接行って見てほしいと思いますので、ここでは簡単に良かったなと思ったポイントだけ紹介しておきたいと思います。

月桂冠大倉記念館の楽しみ1:日本酒の試飲がついてくる!

入館にあたっては大人1名600円、コイン3枚と記念の持ち帰り用のお猪口がついてきます。みなまで言わなくてもな感じですが、というかもう小見出しで言ってしまっていますが、コイン3枚で3回分の日本酒の試飲ができるんですよね。京都最高〜。伏見最高〜。月桂冠最高〜。

施設見学の最後に、試飲スペースがあって、色んな種類の日本酒が10種類用意されていました。この月桂冠大蔵記念館にきた理由の半分はこの試飲ですよね。遊べて勉強できるのは素敵。勉強熱心(日本酒飲める)な自分にとっては、来ない理由探すほうが難しいですよ。

月桂冠大倉記念館の楽しみ2:酒づくりの工程の映像がみれる!

伝統的な製法から機械化されたプロセスが映像で紹介されています。これ見ると、一応知って履いたのだけども、具体的に工程を細かく説明してくれるので、ああ、やっぱり日本酒造りって時間がかかるし、秒単位で精緻に管理してるし、ものすごい手間と知見の集積なのだなと改めて関心させられました。そしてそれを考えるとやっぱり日本酒って安いなあと思ってしまいます。

実は月桂冠というと大衆化された安い日本酒しか飲んだことなかったんですよね。それは日本酒を飲み始める前から知っていた。スーパーで見かけたり、料理酒として使っていたりという場面。しかしそれは裏を返せば、それは技術や資金があってこそなんだろうなあと、大量に同じ質で生産できるようになったということなのだと。

一方で、先述した日本酒試飲で飲んだ月桂冠は、おみそれしましたの一言でした。ほんと全部美味しかった。辛口と一言でいっても、スッキリ切れるものもあれば、コクが残るものもある。甘口でも爽やかに余韻を残していったり、、、飲み比べるっておもろいですね。こういう技術を大衆酒におろしているのかと思うとよりすごさを感じてしまう。

月桂冠大倉記念館の楽しみ3:菰巻き(こもまき)の実演がみれる

月桂冠大倉記念館では、樽に菰を巻くイベントが平日のみ1日1回実演してくれているそう。今回たまたま平日に行けたので、このイベントを見ることができました。90kgくらいの樽詰のお酒にわらで編んだような装飾&緩衝を目的とした菰を巻く実演をしてくれます。菰を巻く理由や、効果効能などお話しながらだったので、こちらも新たな知識を得られました。

樽に菰(こも)を巻き付けた菰樽はよく神社や結婚式なんかで見られますよね。神様に供えられたり、祝いの席で古っ回れたりと縁起物として私達は知っていますよね。こうしたでっかい樽が式場においてあるだけで、私自身も、ああ、式に来たなあと思ったり、縁起いいなあなどと思ったりしたことあります。幸せな雰囲気を高める効果もありますよね。

さて、この樽、とても重いのですけど、樽自身の重量をうまく近いながら、手際よく巻き上げていくのはまさに職人芸でした。話しながら巻き上げるのには30分くらいだったように思います。自分の体にその技術を染み込ませる、もちろん最初は倣うんだけど、最後はまさに体に覚えさせて会得していくのだと紹介されていました。守破離的な考え方ですよね、すべての職人に通じそう。ちなみに今会社には4名菰巻きできる人がいるそうな。

こうした技術も次の世代につないでいかないといけないですよね。人が行うものなので、やはり少しずつ巻き方は違ってきます、とくに後ろで普段見えない場所にこそ、巻手のオリジナリティがでるのだとか。「前はある程度同じ、でも後ろを見れば誰が巻いたかがわかる」というようなことをおっしゃってました。仮に機械化されるとなると、簡略化されて、全て同じような出来上がりになるのかな?ちょっと寂しい気がしますね。

 

きき酒と美味しい肴が楽しめる!伏水酒蔵小路

さて、帰りは月桂冠大倉記念館と最寄り駅(京阪線の伏見桃山駅、近鉄線の桃山御陵前駅)の間に「伏水酒蔵小路」があります。ここでは8店のお店が入っていて、食事とお酒が楽しめます。中でも「酒蔵」というお店では、伏見のお酒がたんまりとおいてあります。酒蔵ごとでの飲み比べメニューなどもたくさん用意されていて、伏見の日本酒を堪能するならここしかないです。つまみはその他の7店から出前も取れる(中華料理と寿司とかもできちゃう)のでこの酒蔵一つで、伏水酒蔵小路堪能できます。

伏水酒蔵小路の楽しみ1:他の店の商品も出前できる酒蔵

さて、この日は大蔵記念館で楽しみすぎて、すでに15時前でした。お昼ごはんを食べていなかったので、かなりやんちゃに出前をするところからスタート。空きっ腹に日本酒をのむとその後心配ですからね笑

京都は乾杯を日本酒でやる決まりなところもあるのだとか?振る舞い酒はいただきました!微発泡でスッキリ爽やかな甘味。いただけるものはおいしくいただきますとも。

ということで、まずはビールで喉を潤しながら、お腹を満たしていきます。順番に頼めばいいのに、お腹が減っていると一気に頼む悪い癖がある。ということで、日本酒に合うツマミはあとに置いときつつ、お席が小さかったのでまずはビールがあるうちにこってり系からお腹に移していきます。

伏水酒蔵小路の楽しみ2:17蔵のきき酒セットが楽しい

ビールもなくなって、やっと日本酒が楽しめますです。好きそうなお酒、料理似合いそうな辛口を決め打ちで頼もうかとも思いましたが、やっぱりせっかくなので伏見の酒蔵17蔵の日本酒が飲めるというきき酒セットを頼んでみました。価格も2500円程度だったかな。そこまで高くないし、お得かな??

17種ということなんですけど、日替わりのおまけもついて少グラスに18種類のお酒が入っています。少しずつ飲むと酔っ払うのは何なんでしょうね。合計で2合くらいしか入っていないということでしたが、随分いい感じになりました笑

この店には一生いれそうだったのですけども、長居してると帰れなくなるので(このあと東京に帰らなければならない)、そこそこで帰ることにしました。最後に地下のトイレに行ったのですが、そこへの階段がやばいことになってました笑

 

おまけ:キザクラ カッパ カントリー

黄桜のお酒で有名なキザクラカッパカントリーなる施設も近くにあります。きざくら〜っていうCMで見たことある河童のオブジェもあっていいかんじ。

売店が充実してるし、レストランも併設していました。レストランはWEBで見る限り良い評価っぽい、行きたかったけど時間の関係で今回は我慢。次回似持ち越しですわ。ということで、伏見エリア、適度な人混みで、日本酒好きな大人であれば120%楽しめる場所なので、おすすめです。ぜひぜひ足を伸ばしてみてください。

 

 

タイトルとURLをコピーしました