熊野古道(紀伊路・中辺路)を歩いた宿泊場所と総額(宿泊費用・交通費)をまとめた

熊野古道を歩くための交通費や宿泊費用などのもろもろの費用をまとめました。スペインの巡礼路とは違って、巡礼者用の宿が特に決まったものがないので、結構お金かかるんですよね。

ということで、ひとまず自分の場合の工程と費用関連(宿泊費と交通費)について参考に掲載しておこうと思います。今回は長期だったので、クオリティというよりは金額の安さ重視で攻めました。

 

長期で歩く場合はゲストハウスを見つける!

2、3日熊野古道のメインスポットを歩くのであれば、それなりの旅館なんかをとっても良いと思いますが、ある程度日数をかけてがっつりと熊野古道を歩く場合、民宿やゲストハウスを駆使しながら進んでいくことになると思います。

出発前の計画では約2週間を想定していましたので、宿泊場所を選ばないと、かなりの費用がかかってしまいます。ということで、基本的には安さ重視で宿を見つけて行くことにしました。

紀伊路の前半1週間については、私は実家が和歌山市にあるので、実家を拠点にして、歩いたところから実家に戻り、次の日にはその地点まで戻ってということを繰り返して進むことにしました。雰囲気というか気持ちの面ではちょっと微妙なところはありますが、背に腹は変えられないということで。おかげで随分安くすみました。とはいえ前半は大阪や和歌山市なので、ゲストハウスなども多いです、時期や曜日を選べば一泊2000円台くらいからありますね、安い宿を探せばいくらでもあります。

問題は中辺路の宿。数がそもそも限られるので、相場より高めの設定な印象です。ただ今回は運良くいいところが空いていたので、当初想定していたよりも随分と安く歩くことができました。(当初宿泊費用は1日あたり1万円以上する想定だったので)平日だったということ、あと12月なので?歩いている人もかなり少なかったので、安く泊まることができました。

熊野古道(紀伊路・中辺路)で実際に宿泊した場所3施設

さて、多くの方は中辺路メインで歩かれることになると思うので、紀伊田辺からの僕が泊まったお宿について簡単に紹介しておこうと思います。(紀伊田辺は一応、紀伊路にも含まれますかね、紀伊路の終わりでありつつ、中辺路の入り口という感じ)三箇所利用させてもらいましたが、僕が選んだ中辺路での宿泊場所はいわゆるゲストハウスばかりです。

ちなみに予約は全部ブッキングドットコムで行いました。直前で予約したりすると、空いている部屋が安くなっていたりするので、歩くペースと相談しつつお宿を探すのに重宝しました。大手の旅行サイトよりも安い宿を見つけるには良いと思います。

紀伊田辺のツカサハウス

熊野古道での宿泊は中辺路の入口となる紀伊田辺で泊まる人が多いようです。何日か歩く人も紀伊田辺を拠点にして、歩いたところからバスでまた紀伊田辺まで戻って、翌日またそこまでバスで向かうという方法で歩いてるようです。

そんな紀伊田辺にあるツカサハウスを予約しました。一泊3800円程度でした。ドミトリーではなく、一部屋まるっと貸してくれる仕様です。お風呂とトイレは共同でした。

紀伊田辺でツカサハウスは安い方です。オーナーとは一度も顔を合わせてないですが、ブッキングドットコムのアプリ内のメッセージでやり取りする仕様です。宿から近い紀伊田辺のコンビニやスーパーやもろもろ買い物できる場所なんかの情報をまとめてくれていたものを送ってくれたりもして親切な印象です。

建物の入り口はいつも鍵が空いています。自室のみ鍵がかかる仕様です。2泊あったのでタオルや歯磨きセットも2セット用意がありました。おまけにみかんも2つ準備されていました笑 ドライヤーも部屋についていたので、素泊まりだと何も苦ではありません。畳部屋でお布団で寝られます。12月でしたが、毛布もいっぱいあってあったかかったです。気楽に過ごすことができました。

ツカサハウスは駅にも近いですし、飲屋街にも近い。ちなみに紀伊田辺には味光路という割と大きな飲屋街があります。ご飯美味しいところが多いので、紀伊田辺の夜は楽しめると思います。

湯ノ峰温泉のジェイホッパーズ

ジェイホッパーズは湯ノ峰温泉という温泉街にあります。こちらには3泊しました。熊野古道で一番安い部類で、ざっくり一泊3500円くらいでした。こちらはカプセルホテル的な仕様です。一部屋6名程度で上下で2段で自分のスペースがあてがわれます。カーテンで見えないようにはできます。連泊する際は同じ場所をキープできるので楽ちんです。

こちらのジェイホッパーズは何といってもお風呂が特徴的。3つのお風呂がついてるのですが24時間いつでも入って良いようです。しかもお風呂は湯ノ峰温泉の源泉100%の温泉です、それを貸切で堪能できるようになっています。1つは露天風呂でした。歩いた疲れをここで随分と癒すことができました。かなり泉質良いと思います。

施設内でおやつや飲みものが購入できます、近所にコンビニなどがないので。食事場所などもほとんどないので、夜ご飯にはお弁当を準備してくれます(要予約で1300円)まあ場所や手間を考えたら1300円でも妥当かなというところ。

ちなみにジェイホッパーズの利用者は9割型外国人が泊まっています、グローバルなやり取りがしたい方もおすすめかも。(もちろん誰とも関わらないということも可能です。)2日目のときは、日本人の方もいらっしゃって、一緒にお宿でお酒を飲んで仲良くさせてもらったりもしました。こういうやり取りできるのはゲストハウスの醍醐味ですね。

ちなみに近所には世界遺産になっているつぼ湯もあります。またこちらの方に来ることがあれば、その時もジェイホッパーズに泊まりたいなと思います。

新宮(紀伊佐野)のHaDuNo

HaDuNoは一棟貸しというスタイルでした。こちらもブッキングドットコムで予約して一泊6900円というところ、そこまで安くはないのですが、一棟まるまる貸してくれるということで気楽だなということと、旅も終盤だったのでドミトリーもしんどいし、洗濯も自由にしたいということで予約。

メールで施設の鍵番号が送られてくるので、チェックイン可能時間に打ち込むと入れるシステム。こちらもオーナーさんとは顔を合わせずiPadでチェックイン・チェックアウトをします。

お部屋内はとても広くて綺麗です。テレビもかなり大きかった。お風呂も大きいので、お湯を貯めることができて満足。近くに食事するところやコンビニもあるので、泊まるだけならば困りません。めっちゃ散らかってる写真しかなくて載せるの憚りましたが一応笑

ですが、飲みが好きな自分としては、その類の店が近所にないので、新宮もしくは那智勝浦まで出かけないといけません。ということで、ここのお宿の初日はこちらに住む友人と新宮に行きまして、2日目は歩いた帰りに寄り道をして勝浦に遊びに行きました。送り迎えしてくれる友人がいれば良いですが、公共交通機関も終わりが早いので移動には注意しないとです。

HaDuNoは友人なんかと一緒に行って自炊をしたりするのに適している感じの印象ですね。

 

熊野古道(紀伊路・中辺路)を歩いた宿泊費と交通費の総額

実家に泊まったということもあって、結構安く上がりました。今回の熊野古道(紀伊路・中辺路)約250kmの旅路でかかった宿泊費用と交通費の総額は、おおよそ5万円!あれ!結構安くない!?実家を活用しましたが、もちろんその分交通費はかかっていますので、毎日3−4000円程度の宿に泊まっていたらプラス1−2万円くらいでしょうか。こちらに実家なくても10万円以内ではいくことができそうですね。(東京からの行き帰りの新幹線・飛行機代も約3万円いれても10万円でいけるかもですね)

中辺路の入口の紀伊田辺と後半の新宮は食事が楽しめてしまうので、夜ご飯代の方が高かったかもしれません。というよりそちらにお金を使わないといけなかったので宿代をケチっていたという気すらしている。笑 紀伊勝浦はマグロがとっても有名なのです。宿代安くなった分めちゃくちゃ食べました!

ということで、以下にまとめてみましたので、参考にどうぞ。

ルートDAY工程宿(地名)費用
出発地点終了地点交通費(宿ー出発地点)交通費(終了地点ー宿)宿泊費合計
紀伊路1八軒家浜津守王子(住吉大社)ホテル東洋(新今宮)¥0¥240¥1,800¥2,040
2津守王子(住吉大社)平松王子(和泉府中)実家(和歌山)¥240¥740実家のため0円¥980
3井ノ口王子(和泉府中)籾井王子(新家)実家(和歌山)¥740¥410実家のため0円¥1,150
4厩戸王子(新家)山口王子(紀伊)実家(和歌山)¥410¥190実家のため0円¥600
5山口王子(紀伊)菩提房王子(海南)実家(和歌山)¥190¥240実家のため0円¥430
6祓戸王子(海南)山口王子(紀伊宮原)実家(和歌山)¥240¥510実家のため0円¥750
7糸我王子(紀伊宮原)高家王子(紀伊内原)実家(和歌山)¥510¥990実家のため0円¥1,500
8善童子王子(紀伊内原)切目王子(切目)実家(和歌山)¥990¥1,340実家のため0円¥2,330
9中山王子(切目)出立王子(紀伊田辺)ツカサハウス(紀伊田辺)¥1,340徒歩移動 0円¥3,800¥5,140
中辺路10秋津王子(紀伊田辺)滝尻王子(滝尻バス停)ツカサハウス(紀伊田辺)徒歩移動 0円¥970¥3,800¥4,770
11不寝王子(滝尻バス停)大阪本王子(牛馬童子口バス停)ジェイホッパーズ(湯ノ峰温泉)¥970¥1,020¥3,500¥5,490
12牛馬童子像(牛馬童子口バス停)湯ノ峰温泉(赤城越)ジェイホッパーズ(湯ノ峰温泉)¥1,020峠越え 0円¥3,500¥4,520
13猪鼻王子(発心門王子バス停)熊野本宮大社→小雲取越え入口(請川バス停)ジェイホッパーズ(湯ノ峰温泉)¥530¥340¥3,500¥4,370
14熊野速玉大社(速玉大社前バス停)佐野王子HaDuNo(紀伊佐野)¥1,770徒歩移動 0円¥6,900¥8,670
15佐野王子熊野那智大社(那智山バス停)HaDuNo(紀伊佐野)徒歩移動 0円¥860¥6,900¥7,760
合計費用¥8,950¥7,850¥33,700¥50,500

中辺路では1つの宿泊施設に連泊するのがおすすめ

今回の中辺路歩いたのは7日、利用したの宿泊施設は3施設としました。安いところを探していたから決め打ちで連泊したというのはありますけども、もう一点連泊するメリットとしては、荷物を置いておけることですね。熊野古道の特に中辺路はアップダウンが激しい工程です。歩き慣れていない人は荷物の重さで本当に進み具合が変わってくると思います。

田辺から湯ノ峰温泉の宿に変更する時に荷物を持って歩いた(というか山を登った)のですが、雨も降っていて本当にしんどくて、歩くのを諦めようかとも思いました。写真のようなところを登って行くんですよね、雨で滑るし勾配はきついし荷物重いともうやる気が。。。

宿を変える時は、平坦な道のりの時に荷物を持って移動するようにして、峠を越えるときなんかは、荷物を少なくするように連泊するようにするというのも旅を快適にするための知恵かもしれませんね。

 


【熊野古道(紀伊路・中辺路)2週間280kmの歩き旅】
2023年12月4日から約2週間、熊野古道を280km歩いて旅をしました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、熊野古道巡礼(熊野詣)に関する事前知識や宿泊情報、費用、日々の記録などをまとめています。熊野古道のリアルな情報にご興味ありましたらぜひご覧ください。

熊野古道(紀伊路・中辺路)のネオ巡礼280kmの旅まとめ
こんにちは、いむりんです。 2023年12月4日に40歳の誕生日を迎えました。その日から2週間、熊野古道を歩くことに決めまして、紀伊路(大阪の天満橋から和歌山の紀伊田辺まで)、中辺路(紀伊田辺から熊野三山まで)約280kmの距離を歩いてきました。 熊野古道といえば、世界遺産になっている中辺路は有名ですが、紀伊路はあまり歩いている人は多くないようです。でもどうせやるなら初めからと思って、紀伊路から歩き始めることにしました。(ちなみに紀伊路は熊野古道の認定はされてません)

 

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