【中辺路日記】熊野古道巡礼ブログ14日目:熊野速玉大社からの海沿い熊野古道はとっても爽やか

熊野古道巡礼(中辺路)14日目:熊野速玉大社(速玉大社バス停)ー佐野王子(紀伊佐野駅)

歩行距離:10.3km(和歌山県街道マップ参考

本日の王子:熊野速玉大社、阿須賀王子、浜王子、佐野王子

熊野速玉大社まではバスで移動

さて、昨日は本宮大社まで約250kmようやく歩き切りまして、今日明日であと残りの二つの山へという計画。昨日の日中まで、今日は小雲取越、明日に大雲取越という峠を通って、那智大社を目指そうと思っていたんですが、もろもろの都合で熊野速玉大社まではバスでの移動となった。(予約した宿泊場所がしくじった、無念)

計画しくじったなあとか思ったりしたけども、バスに乗ったら乗ったで、見える景色はずっと綺麗で「歩かずにこんな景色見れるの最高ー!」と素直に乗り物に感謝。

バスの窓からの景色。熊野川沿いをひたすら走る

バスの窓からの景色。熊野川沿いをひたすら走る

 

さて、バスに揺られて速玉大社のある新宮市に到着、湯ノ峰温泉からは約1時間(時間帯によって直通バスがある)。この新宮市には大学生の頃に研究のお手伝いで何度か来たことがあった。ちょっと懐かしい、懐古的散歩って感じであんまり巡礼感がない。

新宮市の街並み、久しぶり。なんか巡礼感ない

新宮市の街並み、久しぶり。なんか巡礼感ない

 

速玉大社は平日の朝だったからかほとんど人がいなくてとても静か。ゆっくりご挨拶できた。天気も良くて、朱色が映えて綺麗。雨じゃなくてよかった〜神社巡るのは天気いい時が一番ですな。なんかすんっっとしている感じで空気がよかった。

陽があたってかなり神々しいな。速玉大社の鳥居、美しい。

陽があたってかなり神々しいな。速玉大社の鳥居、美しい。

THE神社!って感じ。朱色って神社のためにある色ですな。

THE神社!って感じ。朱色って神社のためにある色だと思わされるな。

こまいぬさん。

こまいぬさん。

 

歴代の天皇、法皇の熊野御幸が記されたモニュメントもあった。みなさま何回も熊野へこの旅路を歩いてるんですよね、私はもうこの1回で十分です。(しかし1回でもかなりの人数引き連れて歩いていたらしいから、めちゃくちゃ金もかかったろうな)

鳥羽上皇、後白河上皇、後鳥羽上皇が抜きん出てる。

鳥羽上皇、後白河上皇、後鳥羽上皇が抜きん出てる。

 

最後の那智大社に向けて出発!見渡す限りの水平線、海沿い熊野古道

意外と速玉大社から那智大社まで距離があるので、2日間かけて行くことにした。もし1日で歩くんなら、早朝から出発しないと那智大社に着くのはかなり遅くなる。こちらも王子があるので、ちゃんと巡らないとなのでね。

あと、ちなみに速玉大社から那智大社までは約22kmだけど那智大社はかなり山の上にあって、最後にものすごい階段登らないかんのですよ。(最後にあの階段はかなりエグい!1回登ったことある)。宿もちょうどこの工程の真ん中くらいに取っていたので2日に分けて歩くことにした。

新宮市は地面に道標があるパターン

新宮市は地面に道標があるパターン

速玉大社から少し歩いたところにある阿須賀王子のある神社。

速玉大社から少し歩いたところにある阿須賀王子のある神社。

あすかの漢字が独特ですね。

あすかの漢字が独特ですね。

ということで、改めて今日歩くのは新宮市。海沿いでむしろ三重県の方が近い、和歌山市からもかなり遠いエリア。いままで山の中歩いていたので、魚が食べたい!そしてこの辺はサンマの姿寿司が有名って話なんで、ランチはお寿司(昨日も食べたやろという)。駅前の徐福寿司に入った。

さんま丸ごと押し寿司。ガリじゃなくて紅生姜スタイル

さんま丸ごと押し寿司。ガリじゃなくて紅生姜スタイル

お店の人と話していると、この辺りの方言は和歌山弁というよりもなんとなく中国地方と近い気がした。もっとゆっくりしていたかったけども、まだ歩かなきゃならんということで根っこが生えてしまう前にお店を出まして、今日の続きを歩き出す。

本日、2つ目の王子。浜王子。

本日、2つ目の王子。浜王子。

単線の線路。のどかな風景。

単線の線路。のどかな風景。

新宮は紀伊半島の最南端に近い地域。今日の道は海を眺めながら歩くので清々しい。紀伊田辺への道も海沿いを歩いていたけども、こちらはTHE太平洋って感じの海で見渡す限りの水平線。これだけ海近いと夜ご飯も楽しみだわ。(今日は高専時代の友人とディナーする予定なので)

王子ヶ浜。王子人気ですね。

王子ヶ浜。王子人気ですね。

海っぽい鳥頭の上ぐるぐる飛んでる。

海っぽい鳥頭の上ぐるぐる飛んでる。

水平線!!めちゃ太平洋。

水平線!!めちゃ太平洋。

 

高野坂でちょうど良いキツさを求める都合のいい人間

海沿いは基本的には車が通る平地を歩いてて、ただただ普通の気持ちのいい散歩って感じだった。途中「高野坂」っていう道があって、そこが熊野古道ということになってるのだけども、ここが昨日まで歩いてきていた中辺路っぽい道仕様。ちゃんと勾配のある山道。

海沿いの山道。

海沿いの山道。

やっぱりアスファルトよりもこっちの方が風情ありますね。

やっぱりアスファルトよりもこっちの方が風情ありますね。

アスファルトの平地は歩きやすくていいんだが、熊野古道歩いてる実感はちょっと薄い。キツすぎるのはやなんだけど、ちょっとした登りは運動にもなってちょうどよい。「これこれ!こういうのよ!」ってな感じで、都合のよさと若干のMっ気。

たまに木の隙間から海が見える。

たまに木の隙間から海が見える。

太陽の方を向いて木が傾いてるのかな。海風も入ってきて新鮮な雰囲気。

太陽の方を向いて木が傾いてるのかな。海風も入ってきて新鮮な雰囲気。

 

しんどくないと歩いてる意味がない、辛さに耐えてこその熊野古道!みたいな感覚あるんですかね。苦行でないと功徳を得られない。そういう感覚が少なからずあるんですかね。なんというか昔気質な、ブラック企業みたいな。時間・労力かけたら偉いという。合理的ではない考え方。そういうのがあるのかもなあと、坂道登りながらふと思った。

ただ美しい道。木に囲まれた道は同じだけども、昨日までの道とは雰囲気がまるで違う気がする。

ただ美しい道。木に囲まれた道は同じだけども、昨日までの道とは雰囲気がまるで違う気がする。

石畳の石もまるっこい。

石畳の石もまるっこい。

緑に囲まれた道という意味では本宮大社に向かっていた道と同じだけども、なにか昨日までの道とは雰囲気が違う気がするんよな。こちらの方が清々しいような気がしたな。

 

 

高野坂を通り抜けて、またアスファルトの道に戻ってきた。熊野古道の案内板があるのだけど、どれも薄くなりすぎ、見えんくなる一歩手前。この辺りは住宅街みたいなところを通っていくので道がわかりづらい。案内板頼りなのに笑

途中公園でゲートボールしているところを横目に本日最後の佐野王子を目指す。

うっすくなりすぎ看板。

うっすくなりすぎ看板。

鯨がいる公園

鯨がいる公園

お昼間のゲートボール大会を眺めながら歩く。

お昼間のゲートボール大会を眺めながら歩く。

 

和歌山の最大地元スーパーのオークワのでっかい版スーパーセンターオークワのすぐ隣の敷地に佐野王子があるので、オークワ目指して歩く。スーパーセンターなだけあってここのオークワめちゃでかい。飲食店は当然として紳士服に電気屋に映画館にゲームセンターまである。日々の生活ここで完結できちゃうなとか思ってたら佐野王子に到着。台座まで用意されている。車めっちゃ飛ばしてる道沿いにあった。

和歌山の最大地元スーパーのオークワのでっかい版スーパーセンターオークワ。

和歌山の最大地元スーパーのオークワのでっかい版スーパーセンターオークワ。

のすぐ隣にある佐野王子。

のすぐ隣にある佐野王子。オークワ王子。

 

さて、今日はここから歩いて2、30分くらいところに宿を取っているので、少し早いけどこれで終了しよう、明日はラストの那智大社ということで、美味しいものを食べて英気を養うこととします。毎日毎日英気養いすぎではある。

 

 


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