熊野古道巡礼(紀伊路)7日目:糸我王子(紀伊宮原駅)ー高家王子(紀伊内原駅)
歩行距離:25km(和歌山県街道マップ参考)
本日の王子:糸我王子、逆川王子、久米崎王子、津兼(井関)王子、河瀬王子、東の馬留王子、(沓掛王子)、西の馬留王子、内ノ畑王子、高家王子
※沓掛王子は通行止めで行けなかった
よく声をかけてもらえるようになる有田市
今日も天気は良好。今日はみかんの里有田市。スポーツ仕様のドライウェアとマウンテンジャケットという薄い装備だけども、割と快適に過ごせそう。冬だといっても歩くので、結構暑くなる。少し肌寒いくらいで歩いた方がちょうど良くなる。
紀伊宮原駅を出ると若者(どっちかというとヤンチャ気味)におはようございますと挨拶をされてビビるところから今日はスタート。めちゃくちゃいいやつだった。まずは有田川を越えていく。
その後歩いていると、この辺りに住んでいるおばちゃんに声かけられる。「熊野まで行くんか遠いなぁ。」ってちょっとだけ世間話をして歩き始める。たまにはこういうコミュニケーションもいいもんです。なんせずっと無言で1人で歩いてるのでね。
くまの古道歴史民俗資料館なるものがあったので、寄ってみる。押印する場所にもなってる。現代の王子的役割するところといえるかも。トイレもあって自販機もある。これまでの参詣の歴史など情報がたくさんあったので、立ち寄るのはアリ。
今日もまた、みかん畑の坂道を登っていく。上から原付でみかん農家の夫婦の人がすれ違い様に「気を付けろよお。」と声をかけてくれた。
みかん農家のおばちゃんと世間話
このあたりのみかんはちょうど収穫の時期っぽくて、収穫したみかんを荷台に積んだ軽トラで坂道を降りていく。しかし道にはほんとによくみかんが落ちてる。今日も宮原から山を登って11時半で既に汗だく頭からまた滝のように汗が流れてくる気候があったかいからわりとすぐ乾きそう。
逆川神社で花を変えていた地元のおばちゃんとお話をする。由緒正しい神社らしくって、室町時代からあるらしい。おばちゃんもみかん農家らしく、これからまた帰って作業するらしい。カラという種類のみかんを作っているらしく、糖度たっぷり、果汁たっぷりでおいしいという。食べたいじゃないか。帰り際に「ほなまた!」って言ったらと「また会えるかなぁ」って言って笑いながら去っていった、原付で。
醤油のまち湯浅町
糸我の峠を越えるともうすぐに醤油発祥の地湯浅町。大学の頃湯浅町でまちおこし的な活動に関わっていたのでよくきていた。伝統的建造物群保存地区になっている町。かなり懐かしい。もうあれから20年くらい経つのかと思うと感慨深い。
歩いてなかったら醤油なり味噌なりを買って帰りたかったけど、まあ今はネットでも買えますからね。さすがに醤油買って山登りたくない笑
ちなみに余談ですが、角長さんのお醤油はとってもおいしかった見学にも行かせてもらったことがありますが、たまにお土産に買って帰ったりもします。
王子はわりと良い距離感で配置されていた。高速の入口の裏にあった津兼王子はびっくりした。これ広川ICで働いている人も知らない人いそうなくらいひっそりと奥まったところにあった。
熊野古道に現存する最長の石畳道を歩く
この日も山越えが2つあった(というか昨日あわよくば越えたいと思ってやめておいたやつ。昨日の山越えと比べるとまだマシだったけど暗くなってたら割と危なかったな)。昨日よりもマシとはいえ、そこそこきつかったです、やはり日頃の運動不足よな。あったかかったから今日もたっぷりかいてデトックス。
ちなみに今日後半に越えてきた湯浅駅から紀伊内原駅の間にある「鹿ケ瀬峠」は熊野古道に現存する最長の石畳道ということらしい。確かにかなり長い区間石が敷き込まれていた。石畳ってオシャレな感じするけど歩く側からすると、足捻りそうやし、滑りやすいのであんまり歩きたくないのよな。雨降ってなかってよかったよ。とはいえ、まあ良い経験したということで。
石畳を降りると、アスファルトの道路を歩いていくことになる。あまり面白味はないので、かなりぶっ飛ばして歩いた。最後の方は面白くなかったな、沓掛王子は工事で通行止めのため見えなかった。
今日は山を2つ越えて25kmっていうのは結構頑張ったんじゃないかな。明日の工程は自分が通っていた学校があるので、かなり懐かしい。友人のお家もちょこちょこあるので、なんか変な気分。ということであ今日はここまで。明日はノスタルジックな気分で歩くことになりそうだわ。
【熊野古道(紀伊路・中辺路)2週間280kmの歩き旅】
2023年12月4日から約2週間、熊野古道を280km歩いて旅をしました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、熊野古道巡礼(熊野詣)に関する事前知識や宿泊情報、費用、日々の記録などをまとめています。熊野古道のリアルな情報にご興味ありましたらぜひご覧ください。