【レポート全文公開】京都芸術大学の学芸員資格取得に必要な単位/主要8科目と関連科目

こんにちは、いむりんです。僕は2017年に京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)の美術コースに社会人芸大生として編入学し、途中から学芸員の資格もとろうと学芸員課程にも在籍することにしてしまいました。

それで痛感したのが、社会人になってからの大学って、なかなか先輩のレポート見せてもらう機会ないじゃないですか。気軽に大学の先輩に見せてとも言いづらい。しかも通信だとそもそも会わないので、なおさらですよね。僕も一度も先輩には見せてもらえなかったので。。。

ということで、「学芸員資格に興味あるなあ」「通信での学芸員の単位って?」という人のために、拙いですが合格した単位のレポート全て、全文載せておきます。(あくまでも京都芸術大学のものですので、その点ご了承ください!)

学芸員資格のための単位/提出レポートを公開するにあたり

通信制の大学なので、物理的に会って交友も深まれば、仲の良い方もでてきますけども、特に学芸員資格を取得するために入学したという方は、対面式での単位取得の授業がほぼないという方もいらっしゃることでしょう。また科目履修生の場合は、学芸員資格のレポートや実習のみになるでしょうから大変ですね。

なので自分的にも1度レポート出して単位とって終了よりも、誰かの役に立ってもらった方が嬉しいですし。ただもちろん評価をする先生も複数いらっしゃいますし、決まったレポートの形式(もちろん指示には従って)もありませんので、「なるほど、こんなもんかあ」と、思ってもらえる参考材料になればいいかなと。若干恥ずかしいですけど、まあ減るものではないしということで。

提出すれば先生からもレポートのフィードバックをいただけます。本職の学芸員の方が見たら、笑われちゃうような事もあるかも(現実知らないから面白いこと書けるのは学芸員の卵である学生の特権)しれませんが、いただいた評価から再度学習し直せばいいですしね。いずれもひとまず単位とれているレポートです。

もちろん無断転載や転用などの著作権の侵害となるようなことはなしで、本レポートはあくまでも参考にということでお願いします。お役に立てば嬉しいです。(ちなみに地元が和歌山ということで、和歌山を取り扱ったレポートが多いのはそのためです)

学芸員資格取得に必要な単位/主要8科目(京都芸術大学:博物館学芸員課程)

ここからは、実際に京都芸術大学の学芸員課程で取り組んだ単位のレポートをアップしていきます。それぞれ取り組んだ感想や取り組む過程で感じたことからのアドバイス的な一言コメントも入れています。リンク先には取得単位の内容(シラバス)と実際のレポート内容をアップしています。ぜひ学芸員資格の勉強の参考にしてもらえればと思います。

【学芸員課程履修科目レポート公開1】博物館概論

学芸員課程のはじめのはじめ、博物館概論です。基本的に学芸員課程のレポート関係は提出の順番はないですが、今後のためにも枝葉ではなく木の幹部分、つまりこの博物館概論の単位取得から始めていくのが良いですね。フィールドワークを経てレポートを書いていきますので、楽しいですし、慣れ親しんだ博物館も見方が変わりますね。よく通っていたり、人気の博物館を扱う方が書きやすいと思います。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開2】博物館資料論

博物館を成り立たせるベースとなる「資料」の取り扱いについての科目です。博物館資料論についてはフィールドワークは不要ですが、実際の博物館を事例に作成していくことになります。自由度は高いですが、文字数制限などに苦労しました。全体のストーリーを組み立てたうえで、パーツを整えていくイメージで書きました。

【学芸員課程履修科目レポート公開2】博物館資料論
【博物館資料論】のシラバス記載の到達目標博物館の一連の活動 ―収集、整理保管、調査研究、展示、教育普及― は、「資料」なくしては成立しません。本科目では、様々な物品が博物館に集められ、総じて博物館資料と呼ばれるようになっていく過程と、資料を活用した博物館活動のあり方を理解します。博物館資料とは何か、何が資料となり得るのか、そしてそれはどのように研究され、社会的に還元されるのか、ということを学習し、「資料」という概念と、資料を通して見た博物館の活動について理解を深めます。美術館学芸員のあなたが、「地域ゆかりの美術作品」(素描、版画を含む絵画、彫刻、工芸、書等)を軸にした活動を一任されたと仮定します。そこで、以下の4つの項目について、博物館資料論の観点から活動計画を立ててください(3,200字程度)。※レポート全体の趣旨を表すタイトルを文頭に記すこと 1. 収集方針 2. 作品の管理 3. 調査研究とその還元 4. 二次資料の活用 なお、論述にあたっては、必ず他館の具体的な事例を2館以上採り上げて調査し本文内で説明しつつ、それらの事例からあなたの計画のために学び得ることを整理して記してください。※レポート全体の趣旨を表すタイトルを文頭に記すこと。</p><cite>京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)シラバスから引用

 

【学芸員課程履修科目レポート公開3】博物館経営論

経営論と言うと、ビジネス感がすごい(その要素も当然必要)ですが、科目としての「博物館経営論」の課題は自由度が高めでした。ですが逆に、テーマ設定や広げたアイデアをいかに回収していくのか、まとめることに時間を使いました。はじめ自分としては現実的な路線で考えていたはずなのに、いつの間にか絵に描いた餅なプランにまとまってしまったと少し反省ですね。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開4】博物館生涯学習概論

個人的に生涯学習というテーマは、今回の学芸員資格取得を目指す前から、気になっているテーマでした。そのためレポートの中でも意欲的に取り組んでいった覚えがあります。あらためて人間の学びとはどういうことか?そのために博物館はどうあるべきなのか?ということを考えられたので、学びが深まったレポートでした。楽しかったです。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開5】博物館教育論

博物館教育論のレポートを書くにあたっては、博物館が実施しているイベントに申し込んで経験値を積んできました。日頃は展示作品を見るだけですが、あらためて学芸員の仕事である教育普及活動に、参加者として時間を過ごすことで、それぞれの博物館が工夫されているところやもう少しこういうことがあれば・・・ということが見えてきました。レポート抜きに参加体験が楽しかったので、時間の許す限りいろんな博物館のイベントに参加してみて貰えればよいのではないでしょうか。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開6】 博物館展示論

この博物館展示論のレポートを書くために、かなりの数の展示巡りをしました。短期間でこんなにまわったのは初めてでした。今回のレポートで取り上げた展示以外にも気になる展示、取り上げたい企画はたくさんあったのですが、一応レポートの書きやすさも考えて、一番体系的に構成しやすい、自分なりのアイデアを出しやすい展示を選びました。企画内容だけでなく、博物館の構造などにも注目してテーマを決めると良いかもしれません。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開7】博物館資料保存論

資料の保存に関するレポートです。普段鑑賞者としてはあまり考えない裏方の部分を知る機会になるので、興味深かったです。学芸員課程の必修レポートの中では一番テキストとにらめっこして書いた気がします。比較的書きやすかった気もしますが、実際に博物館をリサーチしたり、WEBも活用するなど、考えるよりも調べ物が多かった気がします。

 

【学芸員課程履修科目レポート公開8】博物館情報・メディア論

博物館情報・メディア論は、ちょっと手強かったです。難しいということではないのですが、「こんな書き方でいいのかな?」と、不安になりながら書いた記憶があります。このレポートはかなり博物館をリサーチする必要があります。一方で、普段どうやって展示を知ったり、会場内では何を見ているのだろう?と、実体験も忘れずに取り組むのがいいかなと思います。こちらもどうせなら、好きな博物館を選んだ方がやる気出そうです。笑

学芸員資格取得に必要な単位/関連科目(京都芸術大学:博物館学芸員課程)

ここからは学芸員資格課程に必要な単位の関連科目の中で、実際にレポートを提出したものをアップしています。(文化史、美術史、考古学、民俗学から必修のもの、選択式のものがあります。)

ちなみに関連科目は、ここまでで紹介した学芸員課程のメインレポートとは異なる京都芸術大学が取り扱うテキストを使用します。市販されておらず、大学から直接取り寄せる必要があるものもありますので、早い目に取り寄せておくほうが良いと思います。まれに学芸員資格課程の先輩方が、中古市場に出品していることもありますので、大学に発注する前にメルカリやヤフオクなどをチェックしてみてもいいかもしれません。

 

必修単位:考古学分野【京都芸術大学/学芸員課程履修レポート公開】列島考古学

中学生や高校生で触れたような歴史(特に縄文〜古代)を深堀りしていくので、「なるほど、そうだったのか」と今更ながらに新しい知識を得ることが出来ました。こちらはテキストだけではなく、他の書籍やネット情報も、参考にしてレポート構成したほうが進みやすいと思います。いろんな情報元から仕入れた知識をつなぎ合わせることで、自分自身の中でも体系化されて理解が深まると思います。

考古学で使用するテキストはこちらです。

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必修単位:民俗学分野【京都芸術大学/学芸員課程履修レポート公開】文化研究1

文化研究1は、テキストを熟読しておく必要があります。ぼくもかなりテキストに線をひいて学習しました。課題や試験も「そうくるか!」という感じもありましたが、興味深いテーマなので面白いと思います。ちなみにこの教科のテキストは学校でしか買えないものでした。メルカリ等の中古市場では探せばあるかもしれません。

 

選択必修単位:文化史【京都芸術大学/学芸員課程履修レポート公開】文化研究2

文化研究2は、フィールドワークを行い、自分がピンときたものについて深めていくものなので、取り組みやすいと思います。そして課題を設定して自身で考察していくので達成感もあると思います

というのも学芸員資格のレポートの中では最も自由度が高かったと思います。どうせなら自分が知りたいことを取り扱って、自己満足上等で進めていくのが良いかと思います。他の人のレポートも読んでみたい。この教科のテキストは学校でしか買えないものでした。メルカリ等の中古市場では探せばあるかもしれません。ただ、あんまりテキスト使わなかったです笑

 

選択必修単位:文化史【京都芸術大学/学芸員課程履修レポート公開】日本文化論

日本文化論は「日本の地獄的な思想を理解して、自分の身の回りの文化に存在する地獄を探す」という壮大なテーマです。本科目については、レポートを書いた後、試験を受けるのを忘れてしまいまして、結局単位は取れなかったです。しかし、自分的にはかなりおすすめでした。学芸員資格の科目というくくりを超えて、京都芸術大学で取り組んだ科目の中でもトップクラスに興味深かったです。とてもおもしろい科目でした。ちょっと書籍は難解な部分ありますが、その価値はあると思いました。

というのは、担当してくれた先生のレポートのフィードバックがかなり細かく、自分が作ったレポートの足りない部分の指摘が明確で、さらにその穴を埋めるためのテキストの読み方含めて指導が入ったので。実際先生の助けを借りてテキスト内容を再解釈出来たところもありましたので、やはり書籍だけだと難しかったかなと思いますが、物事の汲み取り方、本の読み取り方、自説の展開の仕方などの練習を行いたい方にもこの単位取得はおすすめです。(担当する先生は複数いるかもだし、変更になるかもしれないので先生の名前は伏せておきます。しつこいですが、書籍だけでも結構面白い、少々難解ですが)

ちなみにテキストは梅原猛の『地獄の思想』です。

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学芸員実習の内容と参加した感想まとめ
ついでに、京都芸術大学の学芸員資格の単位「博物館実習」に参加したので、実習内容と参加した感想をアップしておこうと思います。学芸員資格を取得する方は必修の単位です。必修レポートの単位を取得すると実習に参加することが出来ます。
 

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