熊野古道巡礼(紀伊路)9日目:切目中山王子(切目駅)から出立王子(紀伊田辺駅)
歩行距離:24km(和歌山県街道マップ参考)
本日の王子:切目中山王子、岩代王子、千里王子、三鍋王子、芳養王子、出立王子
紀伊路の終着地点「紀伊田辺」を目指す
昨日は体調と天候と相談して1日お休みした。ということで、気を取り直して本日のゴール中辺路の入り口である紀伊田辺駅を目指す。つまり、今日で紀伊路は終わりを迎えるということになる。海の道からまた山の道へと戻っていく。
今日はこちらに住む友人と夜ご飯を一緒に食べる約束をしているので、夜もまた楽しみ。せっかく南の方まできているので、お酒にあわせた魚が食べたいし、田辺には紀南最大の繁華街もあるということで、喉乾かすためにも張り切って進んでいきたい。
さて、野犬王子を後にして、次なる王子を目指す。今日は天気も良いので、気分良く歩ける。山っぽいところもあるけども、基本的に海沿いの道なので、景色が拓けていて気持ちいい。
海沿いの道だけあって、砂浜に王子があった、しかも2つも。シチュエーション的にはかなり完璧な王子。ただ重い荷物背負って、浜を歩くと砂に足が取られまくってなかなかしんどい。
もう1つの海辺王子はウミガメの産卵で有名な千里が浜にある。(有名なのは地元だけかな?)ということもあって、子宝祈願的な寺もすぐ近くにある。こんな砂浜山歩き装備のやつが歩いてたら完全に不審者感あり。
その後は、紀州南高梅で有名な梅の里「南部町」を通過する。南部町に入ってからは、梅工場が多いせいか、ふわっと梅干しの匂いがする。やっぱり和歌山県民は梅干しをよく食べるなと思う。実家に帰った時もやっぱり毎食梅干しが出てきたし、自分も好きで、東京でも常備してる。疲れた時にはいいんですよね。今食べたい。
高専時代の友達の家の近所などを通って紀伊田辺を目指す。こちらもよく遊びにきていた地域だった。前通ったことは1度や2度ではないのに、全く知らなかった。
特に王子はないけども、景色がきれいなので天神崎経由を歩いていく。海の鳥居を見るとああ田辺やなって感じがする。
ここはかの有名なウユニ塩湖の和歌山版があるのだとか。確かに海の反射具合見るとそうだなと思わせてくれる。検索してみるとそれらしい写真がたくさん出てくるので本当のよう。山歩き不審者には縁のない話だったけど。
さすがに田辺に近づいてくると、熊野古道を歩いているのかという察しがあるのか、近所のおばちゃんに「ご苦労さん」と言われた。ほんとよくここまで歩いてきたよ、紀伊田辺の駅はもうすぐ。今日最後の王子の出立王子、ということは長かった紀伊路の最後の王子でもあるということか。
出立王子から紀伊田辺駅はすぐ。まずはお宿に行く前に駅の隣にある観光協会で明日以降の地図をう、押印帳もゲット。押印帳は中辺路だけは100円かかる(紀伊路や大辺路は無料でもらえるのだが)ちなみに田辺は弁慶の生誕地の有力候補らしくて、駅前にでっかい弁慶像がある。ついでに世界遺産に追加登録された闘鶏神社もせっかくなので。
お風呂入ったら、その後は田辺の飲み屋街でお魚三昧の予定。明日からはやっと本番の山歩き?となりますので海とはしばらくさようなら。もう頭の中は夜ご飯でいっぱい。英気を養うために、お魚食べてくるぞ!ひとまず本日もお疲れ様でした。
ちなみに田辺の情報はこちらのページ(私のたなべ)で結構まとめてくれてるので、ご興味あればぜひ。
【熊野古道(紀伊路・中辺路)2週間280kmの歩き旅】
2023年12月4日から約2週間、熊野古道を280km歩いて旅をしました。ここではその旅のまとめ、僕自身の備忘録として、熊野古道巡礼(熊野詣)に関する事前知識や宿泊情報、費用、日々の記録などをまとめています。熊野古道のリアルな情報にご興味ありましたらぜひご覧ください。